『ロスト・ユニバース』(LOST UNIVERSE)は、富士見ファンタジア文庫から刊行された神坂一のライトノベル、およびこれを原作とするテレビアニメ、漫画作品である。原作のイラスト担当ならびに漫画版の作者は義仲翔子。ロストシップ・ソードブレイカーに乗るトラブル・コントラクター(厄介ごと請負人)のケインとミリィが巨大企業ゲイザー・コンツェルンを隠れ蓑にした巨大犯罪組織ナイトメアと戦うスペースオペラ。1998年には同タイトルでテレビアニメ化されている。原作、アニメ、漫画それぞれで登場人物などの設定や物語の終盤部分が異なっている。原作小説、漫画、アニメで若干描写が異なる。ロスト・ユニバース(全5巻)漫画版は『月刊ドラゴンジュニア』(富士見書房刊)1997年12月号から1999年11月号まで本編連載。2000年1月号に外伝読切(単行本では『すぺしゃる』巻末に収録)が掲載され、2001年12月号より2002年11月号まで番外後日談となる『すぺしゃる』編が連載された。原作小説からの漫画化作品ではなく、アニメ版を経由したメディアミックス戦略による作品という意味合いが強い。そのため、キャラクター原案を担当した原作小説挿絵執筆者による漫画化でありながら、キャラクターデザインが当時の原作小説(前期デザイン)ではなく、アニメ版(後期デザイン)寄りになっている。著:義仲翔子、作:神坂一。テレビ東京系列局 (TXN) ほかで放送。全26話。テレビ東京系列局では1998年4月3日から同年9月25日まで放送。主要スポンサーに角川書店とキングレコード、制作会社がイージー・フイルム、監督に渡部高志、キャラクターデザインに宮田奈保美、主要キャラクターの声優に林原めぐみと、1995年から放送されていた同じく神坂一原作のテレビアニメ『スレイヤーズ』シリーズと同様の布陣であり、その商業的成功の延長線上に立ち上げられたメディアミックス企画である。本編では、従来のセルアニメと当時アニメ業界で導入が進められつつあったデジタルアニメとを、シーンに応じて使い分ける方法が採用された。『スレイヤーズNEXT』、『スレイヤーズTRY』など、オープニング・エンディングのみにCGを使っていたというテレビアニメの例は本作以前にもあるが、作品本編内で使用した例としては最も初期のものでもあり、当時としては画期的なものだった。CGパートはDoGAが手がけた。その一方で、品質管理の観点でアニメ業界やメディアミックス業界に大きな禍根を残した作品であり、予算・納期で切迫した実製作の現場が引き起こした動画品質の著しい低下、俗に言う「作画崩壊」の典型例とされる。本作は放送開始当初からオープニングアニメーションが未完成状態のまま放送されたり、随所に雑なデッサン・作画などが露呈しており、アニメ業界の内外から問題視・危惧視される状況にあった。そして、第4話「ヤシガニ屠る」は、セル画パートの全編で破滅的な作画品質の動画をテレビ放送してしまうという破綻を来たし、全話制作終了後に大幅なリテイクが講じられる事態になった。同エピソードのサブタイトルに因み、本作以後に同様の劣悪な作画状態に陥ったアニメを形容する表現として「ヤシガニ」という隠語が用いられることがある。なお、地上波での放送終了後に程なく開始されたアニメシアターXでの初回放送では、応急的に第4話を後送りにして前半の放送話の順番を入れ換える処置が取られている。また、LD版・DVD版・配信版などでも同話は「涙雨果てる」の次の話となっている。当時は原作小説が未完結だったこともあり、敵のボス級艦船を全滅させていないなど、シリーズ化への意識を多分に残した内容で終了しているものの、続編の製作は無かった。CGパートは常に締切通りに納品されて3週分のストックがあったため、予告編にCGパートが多く使われた。また、オープニングのCGカットは制作依頼を受ける前に作成してあった。原作者が同じ『スレイヤーズ』作品中で言及されている、異世界の神や魔王やその腹心と同名の船が本作品中には登場している。しかし、それらは伝説にちなんだ命名に過ぎないと原作5巻にて説明されており、あとがきでは原作の両作の関係は「ほとんどない」とされている。原作者によると「響きがいいので使ってみただけ」「基本的には別々の作品」とのこと。一方、アニメ版はスタッフ・キャスト共に、テレビアニメ版『スレイヤーズ』シリーズから事実上続投しており、同作の主要キャラであるリナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディスの声優は4人とも本作にも出演している。そのため、作中で「SLAYERS」という名の、リナ=インバースと思しき、人物の絵のラベルが張られた酒が登場(第12話)している。また、原作とは違って設定上も密接に関係しており、『スレイヤーズTRY』では両作が同一の世界観の延長線上にあることを匂わす描写が見られる。原作1巻ではケインが「『悪党に人権は無い』と二十世紀の文献に書かれている」と発言しているが、これは「スレイヤーズ」シリーズの主人公リナの代表的な決めゼリフの一つである。アニメでは「海賊に人権はねぇ!」と似たようなセリフを言っていた。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。