ブラックオパールとは、通常不透明な濃灰色から黒色を主色とし、地色として、様々な色彩が輝きを見せる単一(ソリッド)の天然石を言う。黒蛋白石(くろたんぱくせき)ともいう。淡色のオパール(蛋白石)では白色光が散乱し、色彩の輝きが拡散するのに対し、ブラックオパールではそれを暗色の地色が吸収するため、視覚的効果が引き立つ。最上級のブラックオパールでも、最表面の色の下に色彩のない地色がちらついて見えることがある。ブラックオパールは様々な場所で発見されるが、宝石品位のものが商業規模で探鉱されているのはオーストラリア、ニューサウスウェールズ州北部のライトニングリッジ産地のみ。ブラックオパールの品質は次のような要素で決定される。オーストラリア産のソリッドオパールは、非結晶体で約5 - 9%水分を含むゲル状の非結晶シリカ(二酸化ケイ素、水晶や砂に似た物質)である。屈折率は約1.46、比重が2.10 - 2.13、そしてムーンストーンと水晶の間に位置する約6のモース硬度を持つ。オパールのほとんどは約6千万年前、オーストラリア内陸部で、粘土の親基質の中の空洞に地下水から堆積した二次鉱物として生まれた。オパールが形成された粘土は、通常中生代白亜紀(いわゆる恐竜時代)のもので、そのためオパール化した先史時代の骨や樹木、貝などが見られることもある。オパールの特徴である遊色は、ルビーやエメラルド、サファイヤのように微量元素によるものではなく、形成過程で無数の微少な二酸化ケイ素の球状粒子がシリカゲルで接合するという、顕微鏡的規模で発展した珍しい構造によるものである。石の白みがかった、あるいは曇った部分は、オパールに混入した色を回折するポッチ成分によるもの。ポッチは、オパールと同じ粒子が集まっているが、粒子の直径が大きく異なったり奇形であったりして、回折色を見せる規則的な配列で固まらなかったもの。その結果、可視光線の波長が不規則に拡散し、あらゆる色(波長)が混ざり合い白色を呈する。粒子の直径は様々で、その差が大きいほど石の白さ・不透明さ・もしくはポッチの程度が強くなり、あまり大きくない場合に色を発する。ライトニングリッジから産出されるポッチの多くは濃い灰色や黒のもので、これらが最高級のブラックオパールの基底となっている。
出典:wikipedia
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