ソリッド・スネーク("Solid Snake"、1972年 - 20xx年)は、コナミ(現、コナミデジタルエンタテインメント)のアクションゲーム、メタルギアシリーズの主人公の一人にして同シリーズの最も代表的な登場人物。日本では『メタルギアソリッド』以降、大塚明夫が声優を務めている。英語版の声優は。身長180cm、体重63.5kg。6か国語に精通し、IQは180。元FOXHOUND隊員であり数々の重大事件を解決した伝説の英雄。育ての親となった人物は複数いるとされ、『メタルギアソリッド』では、ロイ・キャンベル本人が育ての親の一人だと発言している。本名はデイビッド。ファミリーネームは不明。友人であるオタコンやキャンベル、同じスネークのコードネームを持つリキッド・スネークからも「スネーク」と呼ばれる。ゲーム中ではリキッド・スネークとの兄弟関係が詳しく述べられるシーンは無いが、『メタルギアソリッド バンドデシネ』ではリキッドが兄、ソリッドが弟となっている。MGSでは潜入前に金髪を黒っぽく染めており、プリスキンの茶金色が地毛である。性格はクールな皮肉屋。ウィットの効いた言い回しを好む。組織からは距離を置こうとするものの、敵対し裏切られても他者の意思を尊重し、一度認めた人物には優しさを見せる。やや自罰的な傾向が目立ち、特に殺戮には強いストレスを感じる。強さと厳しさと、人を勇気づける優しさを持つ男。モデルはアメリカ映画『ニューヨーク1997』の主人公、スネーク・プリスキン。ソリッドら3人のスネークたち(ソリッド、リキッド、ソリダス)の中では容姿から嗜好に至るまで若き日のビッグ・ボスに最も似た特徴を持つ。ただし、映画に興味を持たなかったネイキッドに対し、映画には一定の見識を持っているようで作中で映画をなぞらえた発言をしている。また、ネイキッドは、パラメディックなどの雑学をきいても、そっぽを向いているが、ソリッドはオタコンの曖昧な言い方や、ミラーのじらした言い方をされても、最後まで話を聞くなどの違いもある。ゲスト出演したゲーム『サルゲッチュ』では6か国語に加え、サルの言葉も理解できることや、隠れんぼは得意だがあまり好きではないことなどが判明した。『大乱闘スマッシュブラザーズX』(以下『スマブラX』)ではメイ・リンからナルシスト扱いされている。1972年誕生。「恐るべき子供達計画」により、ビッグ・ボスのクローンとして人工的に生み出される。母親は計画に携わっていた日本人の女性科学者。そして彼女の卵子と、ビッグ・ボスの細胞を使い、代理母(サロゲート・マザー)となったのがEVA(後のビッグ・ママ)である。少年時代のことはあまり明らかにされていないが、複数の育ての親のもとを転々としていたようだ。文庫版『メタルギアソリッド』において10歳までアメリカ・オハイオ州の小さな町で訓練を受けながら暮らしていたことが語られた。当時は、夏になると開かれる個人営業の小さな遊園地に入り浸り、ローラーコースターやお化け屋敷が大好きな普通の子供らしい一面もあったことが描かれている。19歳前後でグリーンベレー(アメリカ陸軍特殊部隊)と共にイラク西部に潜入した湾岸戦争が初陣とされ、後に諜報部隊FOXHOUNDに入隊している。1995年。南アフリカの奥地、武装要塞国家アウターヘブンに潜入した3人のFOXHOUND隊員のうちの一人だった。新人ではあったが、任務の途中でFOXHOUND総司令官のビッグ・ボスこそが黒幕だったと知り、その野望を打ち砕き、開発中の核搭載二足歩行戦車メタルギアも破壊している。この一件から、「不可能を可能にする男」と呼ばれるようになる(なお、アウターヘブンのビッグ・ボスはファントムであり、本物のビッグ・ボスはのちのザンジバーランドとなる新しい国家の建国のために赴いていたことがMGSV:TPPで明かされた)。この後、FOXHOUNDを除隊。CIAのスカウトにより秘匿工作員(ディープ・カヴァー・エージェント)の非公式身分(ノンオフィシャル・カバー)として働くが、局の体制に不満を抱き反発、約半年でCIAを退職する。1999年12月24日。カナダの奥地で療養生活を送っていたが「ザンジバーランド騒乱」に際して再び召集。独立武装要塞ザンジバーランドの首領となっていた本物のビッグ・ボスを討つべく、FOXHOUNDの新司令官ロイ・キャンベルの要請でザンジバーランドに潜入する。かつての戦友グレイ・フォックスとの対決やメタルギアとの戦いを制してビッグ・ボスを倒し、ザンジバーランドを陥落させた。この頃からトレードマークであるバンダナを着けている。2005年2月下旬。2回歴史に名が残らぬ殊勲者となった後はアラスカ山脈ツイン・レイクスの湖畔で犬橇使いとして生活を送っていたが、アイディタロッド国際犬橇レースへ参加する直前、元FOXHOUND司令官ロイ・キャンベル大佐から拉致同然の手段で強引に召喚され、新型のメタルギアREXを奪取したFOXHOUND実験部隊による武装蜂起が発生した核兵器廃棄処理施設シャドー・モセス島に単独潜入することになる。潜入前にナオミ・ハンターによって身体機能を補助する各種ナノマシンを注入される(体内通信に使用するバッテリーもこの時注入されたナノマシンが充電を行っている)。また、この時ナオミの独断により殺人ウイルスFOXDIEも同時に注入されており、いつ発症するかも分からない状態のまま体内に潜伏させることになる。また、同作では核ミサイル発射を防ぐPALキーを回収するために、放射性物質の溶け出した廃液の中を生身の状態で潜っている。ビッグ・ボスの遺伝子を受け継ぐゲノム兵やFOXHOUND隊員との死闘を繰り広げ、グレイ・フォックスとも再び戦うことになったが、後に彼の命がけの援護を受けてメタルギアREXの破壊に成功、事件の首謀者であり、ビッグ・ボスの遺伝子を受け継ぐもう一人の「蛇」リキッド・スネークとの対決に臨む。2007年8月8日。シャドー・モセス島事件後、ブラックマーケットを通じて世界中に製造技術が流出したメタルギアを根絶する為に、NGOとして反メタルギア財団「フィランソロピー」の工作員として極秘裏に開発された新型メタルギアの情報を得て、海兵隊の偽装タンカーに潜入する。そこでロシア私兵部隊の女性隊員オルガ・ゴルルコビッチと出会い、新型メタルギアの存在を確認することにも成功したが、リボルバー・オセロットの策略によってメタルギアは奪われ、タンカーは爆破。スネークは海中に消える。世間にはタンカー爆破テロの首謀者はソリッド・スネークだと報道され、彼の遺体も見つかったとされていたが、実際はオタコンの用意した救命艇で生き延びており、遺体はリキッド・スネークのものを使った偽装だった。この頃は髭を生やしているが、条件によって髭を剃る場合もある。なお、この作品から彼の任務開始時に言う「待たせたな」のセリフが生まれ、後の作品でも彼のセリフの代名詞となった。最終盤にて、常人より早く老化が進んでいることをオセロットに指摘される。2009年4月29日。愛国者達の思惑によって建造された海洋除染プラント「ビッグシェル」に潜入することになる。プラント編の主人公である雷電の前では、当初Navy SEALsチーム10の隊員に変装し、「イロコィ・プリスキン」という偽名を使っていた。無線で連携しながら雷電と別行動を取り、爆弾処理やビッグシェルの実態調査を進めた。ビッグシェルの正体が新型メタルギア「アーセナルギア」であることを突き止めた後は、雷電を囮に使い、オルガの協力を得てアーセナルギアに潜入する。オセロットの意思を乗っ取ったリキッド・スネークがメタルギアRAYで逃走した際には発信機を取り付けている。ソリダスとの戦いに勝利した雷電に、「愛国者達」に攫われたというオルガの子供を救出するとメッセージを残して姿を消した。その後再び雷電と合流し、オルガの子供であるサニーを救出しようと計画するが老化現象の進行により救出を断念。雷電にサニー救出を任せ、オセロットの行方を探る。2014年。「オールド・スネーク」 ("Old Snake") として登場。40代とは思えないほど肉体が老化しており、白髪に髭を生やした姿となる。オセロットの発言と誕生時のビッグ・ボスの年齢は39歳であることから、この時点で肉体は70代後半程にまで老化している。低下した身体機能はマッスル・スーツを兼ねる新型スニーキングスーツで補い、リキッド・オセロットの抹殺を遂行すべく世界各地の戦場を転戦した。体内のFOXDIEが変異を起こしており、自分どころか周囲の人間を無差別に殺傷するウイルスになり始めていたことが発覚する。オタコンのサポートを受けつつメタルギアREXを操縦。リキッド・オセロットの搭乗するメタルギアRAYを破壊した。通常の人間なら数秒で死亡、蒸発してしまうほどのマイクロ波の中を進むなど、衰えた老体を極限まで酷使することになった。なお、ゲーム中のマイクロ波地帯はマイクロ波というよりも高温地帯的な演出である(本来ならば随伴するメタルギアMk.IIIも電子機器で構成された機械であるため、マイクロ波の中だとひとたまりもない。なお小説版ではMk.IIIに対マイクロ波コーティングを施したという説明がある。加えてスネークのスニーキングスーツにも、その構造上かなり不十分なものだが対策は施されている)。「オールド・スネーク」とは通称で、劇中、ドレビンやオタコンがスネークの今の姿を見てそう呼んでいる(スネークはそう指摘された際に気を落としていた)。いずれは自らが周囲に死をまき散らすことを恐れ、リキッド・オセロットとの決着後、ビッグ・ボスの墓前で自殺しようとした。しかし直前でためらい、その場に現れた死んだはずのビッグ・ボスと再会する。彼の口から事の全ての真実と、既に戦う必要が無い事を告げられ直後、新型FOXDIEによる発作で苦しみ死に逝くビッグ・ボスを看取った。ビッグ・ボスは晩年になって1人の戦士、そして男としてスネークを尊敬していると語り、父親として「息子」の存在を認める発言をしている。その後のスネークは残された余命を生きるべく、オタコンと共に世界の進む道を見届ける事を決意する。小説版では幸せな余生を送り安らかに眠りについたと語られている。時期は不明だがサニーの結婚式の時点で既に死亡しているらしく、続編の『メタルギア ライジング リベンジェンス』(2018年)では登場せず、雷電の話にのみ挙げられている。自身の肉体は、ビッグ・ボスの細胞とクラーク博士の助手である日本人女性の卵子を元に、ビッグママを代理母としてクローンとして生み出されたものだが、各種遺伝子操作を受けているため完全な「複製体」というわけではなく、厳密には「限りなくクローンに近い別人」である。オリジナルであるビッグ・ボスとの関係は遺伝学的に言えば通常の親子の遺伝子配列の違いに近く、ダンボールへの拘りや喫煙、犬ぞりなど共通の嗜好も持っている。他の勢力にクローンとして利用されないよう、生殖能力の除去や寿命の短縮といった遺伝子操作を受けている。このためスネークは人として子孫を残すことができないだけでなく、40代の頃には70代並に肉体の老化が進行することになる。急激な老化現象に関しては、当初「当時50代だったビッグ・ボスの老いた細胞を使用して生み出されたため」と推測されていたが、後にナオミによって否定されている(そもそも「恐るべき子供達計画」の時点ではビッグ・ボスはまだ30代後半であり、矛盾が生じる)。シリーズ通しての監督で、『MGS4』まで『メタルギア』シリーズのゲームデザインを務めた小島秀夫は、『MGS4』をメタルギアソリッドシリーズの完結作としており、『MGS5』以降で彼の主役としての出演は考えていないと述べている。理由を「ソリッド・スネークはキャラクターが立ちすぎていて既に『伝説の傭兵』となっているのに、初心者が『伝説の傭兵』を操作するのはちょっとおかしい話となり、ゲームデザイン的に困るため」としており、これは『MGS2』で雷電が新たな主人公として登場した理由にもなっている。GBC『メタルギア ゴーストバベル』、PSP『メタルギアアシッド』にも主人公として出演しているが、小島秀夫監督作品とは世界観・時間軸を別にしているため、ソリッド・スネークの経歴・過去が違う。こちらの世界では「恐るべき子供達計画」が存在しておらず、彼はビッグ・ボスのクローンではなく実子である。高い戦闘スキルを持った兵士である点は共通しており、20世紀末(1995年という、本編で設定された明確な年代はこちらでは提示されない)に武装要塞アウターヘブンを単独で壊滅させ、ビッグ・ボスを打ち破った経歴も本編のスネークと同様であるが、この段階で時系列は分岐しており、こちらのスネークはザンジバーランド騒乱以降の事件を経験しない(ただし、司令官と部下という関係でロイ・キャンベルと接触を持ったことはあったようである)。アウターヘブン蜂起から4年後に引退し、以後は実父を殺した罪悪感と自責の念に駆られて自殺願望を抱くまでに至りながらも隠遁生活を送る。引退から3年後、中央アフリカのジンドラ解放戦線の拠点である武装要塞ガルエードが、かつてのアウターヘブンと同じ位置に建設され、さらに新型「メタルギア」が奪取されたのに際し、ロイ・キャンベルの招聘に応じて再び戦場へと舞い戻る。この際、パラレルワールドのメイ・リンと出会っている。仲間の裏切りなどに遭いながらも、ガルエードを占拠していた傭兵集団ブラックチェンバーとメタルギアガンダーを壊滅させ、クリス・ジェンナーとともに無事に生還。今回の事件の糸を引いた黒幕へ戦いを挑むためにどこへともなく去って行った。2016年。謎の人物が次期大統領候補ヴィゴ・ハッチの乗った旅客機をジャックし、ロビト島研究所にある「ピュタゴラス」を要求するという事件が発生し、CIAのロジャー・マッコイの懇願によって任務への復帰を決意する。任務中、ロビト島を舞台に人体実験を行っていた科学者ハンス・ディヴィスの記憶が自らの頭の中に流れはじめ、自分はソリッド・スネークであるとともにハンス・ディヴィスとしての顔を持っていたのではないかという疑念にさいなまれるが、それは結局、その実験の被験者であり超能力者であったアリス・ヘイゼルによる工作の産物であったことが判明する。最終的には、スネークや、行動を共にした女性兵士テリコ・フリードマンのあずかり知らぬところで多くの思惑や陰謀が交錯したものの、メタルギアKODOQUEを無事に破壊し、島から脱出。テリコと共に登山をすることを約束する。なお、この後、ストラテロジック社の事件においてもスネークと呼ばれる人物が事件解決のために活躍するが、それはソリッド・スネークではなかった。
出典:wikipedia
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