新ソード・ワールドRPGリプレイ(しんソード・ワールドアールピージーリプレイ)は、2001年から2004年まで富士見書房から単行本刊行されたソード・ワールドRPGのリプレイ作品、及びそれを原作とする小説とドラマCD。リプレイは全10巻28話のほか、雑誌掲載のみで単行本未収録のもの、ガイドブック所収のもの、ドラマCDの付録所収のものが各1話ある。へっぽこーず編、とも称される。小説シリーズからはへっぽこの名がタイトルに冠されるようになった。ゲームマスター (GM) および執筆は秋田みやび。監修は清松みゆき。イラストレーターは浜田よしかづ。プレイヤーキャラクター (PC) はイリーナ・フォウリー、ヒースクリフ・セイバーヘーゲン、ノリス・ウェストイック、ガルガド、マウナ・ガジュマの5人。のちノリスとガルガドは抜け、エキュー、バスの2人が新メンバーとして加入した。また、終盤でノンプレイヤーキャラクター(NPC)のうち6人(うち2人は1組として1人のプレイヤーが担当した)が臨時のPCとして用いられている。前回の『アンマント財宝編』から数年ぶりに開始されたリプレイであり、この作品からタイトルに「新」と冠された。これまでの経験豊富なGMから経験の浅い秋田を起用することで、初心者に敬遠されがちなGMのハードルを低くしようとする狙いがあったものと秋田自身は考えていた。なお本作は秋田の商業作品デビュー作である。監修として清松みゆきが全体の構成やルール面のチェックなどを行っているところも特徴。主な舞台はソード・ワールドの主舞台の一つであるオーファンを中心とした中原諸国。当初はもっぱらオーファン国内、のちにラムリアース王国やファンドリア王国との国境地帯も舞台となった。それまでのシナリオ集や小説でしばしば取り上げられた地域を舞台としているため、読み物としての性格が強く、歴代リプレイが共通して持っていたワールドガイドとしての追加設定は、オーファンの軍制、後のシリーズにも流用された破門魔術師アルミンの登場程度にとどまっている。一部シナリオでは、同じオーファンを舞台とする『魔法戦士リウイ』とのコラボレーションがみられ、これから年代が確定している。ただし、オーファン王家のお家騒動が描かれた『剣の国の魔法戦士』の時期は、へっぽこーずはファンを離れており全く関わらなかった。リプレイ9巻で起こったある事件では、イリーナが死亡してしまいリウイシリーズにも影響を及ぼしかねない危機が発生したが、一応事なきを得ている。これまでのリプレイと違い、雑誌連載は後期の一時期を除いて行われず、ほぼ単行本のみでの展開となった。しかしながら過去のシリーズと比べても高い人気を得ており、単行本全10巻と派生商品として小説に加え、コミック、ドラマCD、さらにはガイドブック(解説書)まで発売された。なお、リプレイ各話のタイトルは全て何らかの作品のタイトルのパロディとなっている(下記の「振り向けばコボルドがいる」の場合は「振り返れば奴がいる」のパロディ)。基本的には前衛(特にイリーナ)の高い防御能力を生かし、後方からの魔法による攻撃・支援を中心に戦うオーソドックスな戦闘スタイルを取る。歴代リプレイパーティの中で能力値などは高い方である。豪快に戦闘で勝つシーンが登場する一方で慎重さには欠ける点があり、うっかりボスを逃がしたりするなど肝心なところでの抜けによる失敗も度々生じている。これまでのリプレイでは流れ者的要素の高かった冒険者達に対し、このシリーズ(およびNEXTシリーズ)のプレイヤーキャラの大半は、プレイ舞台に密着した市民であることも特徴的である。「リプレイ書いてみない?」そんな一言で、新米GM秋田みやびの遥かなる冒険ははじまった。使用するサイコロの数を忘れ「3つ使って、出目が小さいほうが勝ち?」などといった自称・へっぽこGMが相対するは、なんとGM以上のへっぽこキャラクターたち。依頼は「キング・オブ・ザコ」ことコボルド退治。しかし、これに油断したのか、PCたちは一所懸命ヒントを出すGMの苦労をことごとくスルーし、とうとう彼女の逆襲を受けることとなるのだった(第1話『振り向けばコボルドがいる』より)。「へっぽこーず」はあくまでGMや読者にとっての呼称であって、劇中でイリーナ達がそう呼ばれた事はない。なお途中でメンバー交代し、ガルガドとノリスが抜け、エキューとバスが加入してからは「ネオ・へっぽこーず」と呼ばれる事もあった。特に注記されていないものは全てNPCである。(以上、富士見書房・富士見ドラゴンブック)(以上、いずれも富士見書房・富士見ファンタジア文庫)
出典:wikipedia
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