『TO-Y』(トーイ、To-yとも表記される)は、上條淳士による漫画作品。『週刊少年サンデー』1985年第16号から1987年第17号まで掲載された。また、1987年にはスピンオフ作品として「山田のコト」が『増刊少年サンデー』に掲載された。1987年にはOVA化されている。単行本は全10巻である。まばゆい輝きを放つ高校生、トーイこと「藤井冬威」。パンク・ロックバンドのボーカルだったトーイは、ビッグスター「哀川陽司」の友人のライブを乗っ取り、哀川と共にそのライブを見ていた敏腕マネージャー「加藤か志子」の目に留まる。無邪気な中学生ニヤや、実はトーイの従姉妹でもあるスーパーアイドル「森が丘園子」との共同生活をしながら、芸能界デビューするトーイ。しかし、本来の音楽性を否定され、スキャンダラスな話題性とルックスのみが注目され、マスコミの道化のように扱われていく。※声はOVAの出演者ロックを題材にした漫画はTO-Y以前にも多数存在したが、漫画という音の出ない媒体でロックを表現するという矛盾を孕んだ課題に、従来の作品群は歌詞を書き込む、擬音で楽器音を表す等といった手法を採っていた。が、上條はそれまでの方法論を一切否定し、歌唱・演奏シーンには文字を書き入れず、キャラクターの表情や動き、画面効果のみで表現し、詳細は読者のイマジネーションに任せるといった方法を用いた。 この成功により、従来の手法は一気に色褪せ、ギャグや敢えて歌詞に意味を持たせる場面以外での使用はほぼ絶滅した。上條の手法は後発の『BECK』『NANA』等のバンドもの漫画に受け継がれるだけに留まらず、漫画内での音楽の表現方法としてスタンダードの地位を勝ち取った。ニヤはそれまでの少年漫画に無いヒロイン像であり、その後浅田弘幸やこなみ詔子等が作中に類似したキャラクターを登場させている。1987年にOVA化されている。キャラクターの設定は原作と同じだが、ストーリーは若干は違っている。当時ソニー所属のアーティスト達の曲が収録されたサントラが発売されているが、トーイ達が実際に歌うシーンでは使われず、そのシーンではボーカルなしの曲が使用されている(OVA化の際、「トーイ達に歌をうたわせない」事が作者の条件だった為)。また、上記OVAとは関連はないが、シャープのラジカセの広告キャラクターに採用され、アニメではなく上條の原画でテレビCMにも登場した。
出典:wikipedia
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