『豪放ライラック』(ごうほうライラック)は桑田乃梨子の漫画作品である。『コミックガム』(ワニブックス)に2003年10月号より2007年3月号まで連載していた。単行本は全6巻(ワニブックス)。4巻にはドラマCDの付いた限定版もある。題名は「豪放磊落(ごうほうらいらく)」と「Go For!(それいけ)ライラック」をもじったものである。ライラックはモクセイ科の花(単行本1巻の表紙で少女たちが持っているアジサイ状の花)の名前であるがフランス語発音で「リラ」で、これが主人公の名前となっている。主人公の性格は豪放磊落である。ライラックは家に持ち込むと不吉とされているが、主人公自身は外だろうがどこであろうが嵐が起きるので不吉以上の問題である。ラブコメディをベースとした漫画のはずであるが、まともな男女の恋愛は描かれず、むしろ少女同士の「じゃれあい」のドタバタを物語の進行の基本としている。レスビアン的要素は女子高モノの定番的要素として盛り込まれているが、少女の友情物語としての性格が強い。少女の個性が強く描き分けられ、作中でも言及されているように少女それぞれの役割分担がはっきりしている。男女の恋愛の要素もあるが、すべて未遂・お笑い・喧嘩のレベルで終わっており「友達以上」どころか「知り合い以上」の域にも達せぬまま物語は進行していく(一部例外あり)。先生がまるで登場しないのもこの物語の特徴(一度だけ出た)。高岡りらは小さいころから兄に甘やかされて育ってきた重度のブラコンである(兄もかなりのシスコンである)。そんな兄からある日突然結婚すると聞かされ、ショックのあまり兄を殴って髪を切り、私立ライラック女子学園高等学校(通称:ライ女)に入学し、寮生活を送ることになった。ところが、入寮直前に道で迷っていると、兄とそっくりな声の少年と出会い頭にぶつかってしまう。その少年は近くの男子校花海棠(はなかいどう)高校の生徒の2年生佐倉央司と言い、今後彼女と何回も出会い頭にぶつかり、けんかするという因縁の出会いであった。初めての出会いは、りらが央司をノックアウトしてしまう。寮では同室の小野楓、隣室の梁瀬蔦、中崎くるみの3人と仲良くなることが出来寮生活が始まったが、りらはお兄ちゃんまかせの甘えっ子(「暴れ馬」とも呼ばれる)なので、一人では日常生活も満足にできない。同室の小野楓は面倒見が良い(というより、面倒を見ないと禁断症状がでる。これは彼女の弟の柊が超シスコンで甘えん坊だったからである)ので、りらは「おはようからおやすみまで」楓に面倒をみてもらうことになる。このままではいけないと、自分をかえるために入ったのが家庭科部だったが、ここでもやることなすことメチャクチャで、部長の石蕗はノイローゼ寸前になる。そんな石蕗に片思いするのは花海棠の家庭科部長をしている是枝直志、その是枝にりらが片思いをしてしまい話がややこしくなる。そしてりらは努力のすえ振られてしまい、是枝の片思いと石蕗の迷惑が残る。りら達も進学していく。新入生の葉山菜生を無理やり家庭科部へ引き込み先輩ぶろうとした作戦も大失敗。新しい恋は訪れない。そんな日々でも佐倉央司との喧嘩は毎日のようにするのだった。
出典:wikipedia
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