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サウスダコタ級戦艦 (1939)

サウスダコタ級戦艦(サウスダコタきゅう せんかん、South Dakota class Battleship)は、アメリカ海軍が建造した戦艦4隻の艦級。先に計画されたノースカロライナ級の改良型であり、同級では実現できなかった対16インチ砲防御を施し、上部構造物のコンパクト化により全長は15mも短くなっている。元々はノースカロライナ級戦艦を1938年の予算で2隻追加発注予定だった。しかし、新しい戦艦が必要だという海軍の要求に白紙化されて新型戦艦設計が1937年3月に始め6月23日草案を承認以後1938年度の第2次ヴィンソン案により建造承認され、4隻全艦が1939年に起工した。第二次世界大戦中盤、高速戦艦が最も必要とされる時期に全艦が就役したため太平洋・大西洋の両戦線で活躍。最終的には全艦が太平洋に投入され、ノースカロライナ級と共に空母機動部隊の護衛任務やガダルカナル島を巡る戦いでの水上戦闘など対日反攻の初期から活躍した。前級ノースカロライナ級で弱点とされた防御力の改善をはかるべく、船体を前後方向で短縮して被弾面積の減少を図り、またバイタルパートを集約した集中防御方式が採用された。しかし、設計時には第二次ロンドン海軍縮条約の基準排水量35,000トンで米議会が排水量制限され、パナマ運河通航のための全幅33mという制限により、それでもなお耐弾性能は満足のいくものにならなかったという。集中防御の徹底と全長を切り詰めた設計は、大和型戦艦と共通するものであり、日米両国の技術者がその類似性に驚いたという逸話がある。全長が重巡洋艦並みの短さになったことで速力の低下が懸念されたが、機関の増強によりカタログスペック上はどうにか27ノットが確保された。本級は、純粋に艦隊決戦用に設計された最後のアメリカ戦艦である。攻防全てにおいて高い次元でバランスがとれた、条約型戦艦の傑作と評価されている。本級の特徴であり、前のノースカロライナ級との大きな相違点である船体構造は、軽量化の賜物である。艦橋構造自体は前級と同様であるが、煙突が小型化され艦橋直後に設置された結果、非常にコンパクトなスタイルとなった。基準排水量35,000tでコロラド級戦艦のMk.5 16インチ45口径砲(AP Mark 5、1,016kg)の対16インチ砲用の防御(ヤード・ポンド法:17,700~30,900yd、メートル法:16.2~28.3km)を達成した。しかしながら、船殻重量を減少しその分を装甲の強化に当てるために15 m短縮された船体は、結果的に高速力を発揮しにくくした船体でもあった。特に、艦首部の浮力が著しく低下し、盛大な艦首波を作ることもしばしばであった。大戦末期に神風対策で艦首部に40 mm4連装機関砲が搭載されると、ただでさえ低かった凌波性は恐ろしいまでに低下し、荒天時には操艦に相当な支障が出るほどであった。また、船体圧縮と装甲強化の結果、居住性は著しく低下した。平時でも低い居住性だったものが、搭載物がいろいろと居住区画に(倉庫代用として)積まれた戦時ではさらに低下した。上級士官用の部屋までもスケールダウンを余儀なくされた。なお、1番艦サウスダコタには艦隊旗艦設備を、他の3艦には戦隊旗艦設備を設けている。また、艦全体のデザインは真珠湾攻撃後のテネシー級戦艦のテネシー、カリフォルニア両艦とコロラド級戦艦のウェストバージニアにも採り入れられた。主砲はノースカロライナ級戦艦に引き続いて16インチ・マーク6型砲が搭載され、高角砲も引き続き5インチ38口径連装砲が搭載された。ただし、サウスダコタのみは艦隊旗艦設備を設けた関係で兵装の一部を搭載できなくなった。中心となる砲熕兵装に関しては、ノースカロライナ級戦艦とまったく同一といってもよい。相違点としては、主砲防御について天蓋の装甲が強化された代わりに、側盾装甲は若干弱められた。対空兵装は、当初は28mm4連装機銃と12.7mm単装機銃のペアが想定されていたが、竣工時は40mm4連装機関砲が追加搭載された。大戦中は随時対空兵装の更新に努めたが、各艦により微妙な差異がある。例えば、マサチューセッツは大戦中、訓令どおりに40mm4連装機関砲を18基計72門を搭載したが、他はそれより少なかった。また、20 mm機銃の搭載数も艦によって異なるが、40mm4連装機関砲搭載と引き換えに搭載数を若干減らしているのは共通である。いずれの艦も艦首部に40mm4連装機関砲を搭載したが、その代償は「船体」の項目で述べたとおりである。ノースカロライナ級ともっとも異なる点として、垂直防御が挙げられる。前級はあくまで14インチ砲に対応した防御しか施されていなかったが、サウスダコタ級では初めから対16インチ砲用の防御方式がとられた。主水線防御を前級の外装式から内装式に改め、縦隔壁上に垂直防御が施された。縦隔壁のうち、装甲のある部分とない部分ははっきりと段差がついている。というのも、船殻重量の軽量化の観点からこの段差を埋めなかったからである。このため、日の当たり方によっては客船のプロムナードデッキのように明確な段差を確認することができる。装甲は上部と下部に分けられ、外部表面にSTSプレート32mmと上部は310mm厚、下部も上の部分は310mm厚で一部は152mm、下の部分は最も薄い部分で25mmで装甲の裏面にはSTSプレート22mmが付着されていた。水平防御はノースカロライナ級と似通っており、中央部分の装甲が4層に分けられている点が異なる。装甲厚は上より38 mm(主甲板)、127mm+19mm(装甲甲板。舷側部は135mm+19mm)、16mm(弾片防御甲板)、8mm(中甲板)となっている。しかし、船体を圧縮している関係上、重要部分の一部は装甲で防御されない部分となってしまった。対応防御はコロラド級戦艦のMk.5 16インチ45口径砲(AP Mark 5 Mods 1~6、1,016kg)では17,700~30,900 yd(16.2~28.3km)、本艦のMk.6 16インチ45口径砲(AP Mark 8 Mods 0~8、1,225kg)では20,500~26,400yd(18.7~24.1km)である。水中防御はノースカロライナ級同様、TNT 320kgの魚雷弾頭に対抗できる設計となっている。ただし、バルジは垂直防御同様内装式に改められた。三重底であるという点も前級と同様である。水平防御と異なりほぼ全区画が防御範囲となったが、衝撃吸収能力は前級より劣っていたという試験結果が出た。また、ノースカロライナが1942年9月15日に伊19の流れ魚雷1本(弾頭重量 400kg)が命中し、予想外の被害や構造上の欠陥が露呈したことを踏まえると、「前級より劣っている」と指摘されたサウスダコタ級では同程度かそれ以上の被害が出た可能性は否めない(幸い、そのような場面には遭遇しなかったが)。ノースカロライナ級と同様だが、船体が寸胴になった関係で機関出力は前級より1万馬力引き上げられた。もっとも、排水量の関係上、機関そのものより汽缶や主機をパワーアップさせて相対的に機関出力を向上させた。しかし、新しい対空武装と装備の追加で排水量が増加し、就役当時は27.5ノットまで可能だったが、1945年には27ノットまで低下した。終戦後, 速力を31ノットに強化する案もあったが高費用なために取消された。

出典:wikipedia

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