美郷町(みさとちょう)は、秋田県中東部の仙北郡にある町。郡南東部の千畑町(せんはたまち)、六郷町(ろくごうまち)、仙南村(せんなんむら)の3町村合併により、2004年(平成16年)11月1日に成立した。美郷町は秋田県内の平成の大合併の第1号。住所表示は、秋田県仙北郡美郷町○○となり、合併前の町村名は記さない。 合併以降、各旧町村庁舎3つに町役場機能を分散した分庁舎方式を採用し、町長室がある六郷庁舎を本庁舎扱いにしていたが、2010年(平成22年)1月4日より、千畑庁舎(旧:千畑町役場)に機能を集約して本庁舎とした。これは、千畑庁舎が1990年代に建築したもので、六郷庁舎や仙南庁舎よりも新しく、他庁舎に比べて敷地が広く増改築しやすいことなどによっており、町の中央に位置する最大集落六郷との地理的な関係なども考慮した結果であると説明された。これにともない、本庁扱いされていた旧六郷庁舎を町の中央行政センターに、旧仙南庁舎を町の南行政センターに改め、それぞれの機能を証明書の発行など最低限の住民サービスを残す程度に大幅に縮小した。美郷町は、町の東側は奥羽山脈の山々が連なる横手盆地の東部に位置する。丸子川やその支流が形成する六郷扇状地・千屋扇状地に位置し、町内各所で地下水が自噴する。とくに六郷扇状地扇端部は美郷町六郷として「水の郷百選」に選定されている。なお、合併前の3町村の概要は以下の通りである(人口・世帯数は平成12年国勢調査による)。豊かな水と夏季の温暖な気候にめぐまれ、扇状地扇端部や後背湿地を中心に古来米づくりを中心とする農業が発達してきた。かつては、水の得にくい扇状地扇央部を中心に養蚕・畑作・馬産もみられ、広大な落葉樹林を利用した製炭業やスギなどの林業もさかんであったが、戦後の田沢疏水の開通によって扇央部も水田化が進み、農家の経営規模は拡大した。こんにちでは天狗森丘陵で和牛の飼育、金沢地区・飯詰地区でりんごの栽培もさかんである。名水と秋田米を利用した日本酒醸造業がさかんで、現在は「春霞」(栗林酒造店、明治7年創業)、「八千代」(八千代酒造、大正4年)、「奥清水」(高橋酒造店、大正8年)の3つの蔵元しか残っていないが、かつては京野酒造店の「國之誉」(文政11年創業)、志ら梅酒造店の「志ら梅」(元禄年間創業)などの蔵元があった。享保年間には、六郷川内池・高野500軒中19軒の酒屋があり、タガ屋が15軒あったと記録されている。今日では、サイダーなど清涼飲料水の生産もさかんである。また、納豆、味噌、醤油など大豆を原料とする発酵食品の生産もさかんであり、とくにヤマダフーズは業務用納豆の製造では圧倒的なシェアをほこっている。小学校を旧町村あたり1校に統合する方針のもと、旧六郷・千畑の両町については、旧六郷・千屋の両小学校の校舎を、旧仙南村については、建築時期が比較的新しく学区の中心にある仙南中学校の廃校後の校舎を利用して、改修の上で小学校に転用することとした。名称は旧町村名を附して「六郷小学校」「千畑小学校」「仙南小学校」とすることとした。また、六郷中・千畑中・仙南中の統合中学校については旧六郷中学校の校舎を増改築して「美郷中学校」とすることとした。これにより、2010年(平成22年)4月1日には、旧六郷小学校跡地に旧六郷小と旧六郷東根小の統合校を設置し、新たに「美郷町立六郷小学校」が開校した。つづいて2012年(平成24年)4月1日、統合中学校「美郷町立美郷中学校」が開校した。翌2013年(平成25年)4月、千屋小学校・千畑南小学校を統合して「美郷町立千畑小学校」、仙南東小学校・仙南西小学校・金沢小学校を統合して「美郷町立仙南小学校」が発足した。畑屋地区に所在する千畑南小学校の廃校舎は「美郷町歴史民俗資料館・佐々木毅記念室」として、また飯詰地区に所在する仙南東小学校の廃校舎は「美郷町宿泊交流館ワクアス」として再生利用することとし、それぞれ2015年(平成27年)にオープンした。六郷東根地区の六郷東根小学校、金沢地区の金沢小学校、金沢西根地区の仙南西小学校の廃校舎については民間企業に貸し出して雇用拡大と企業活動支援をおこなうこととした。それぞれ当該企業と契約をむすんで(株)大同衣料のストックヤード、三共光学工業秋田事務所、(株)ENEXの農産物生産試験場として利用されることとなった。市外局番は0187で大仙市(協和は018であり、中仙は同じ0187だがMAが異なるため、市外局番が必要)と共通。金沢地域の一部は横手市と共通の0182となっている(旧横手市から旧仙南村に分割統合された地域)。
出典:wikipedia
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