アルツール・アブラハム(Arthur Abraham、男性、1980年2月20日 - )は、ドイツのプロボクサー。アルメニアエレバン出身。第8代IBF世界ミドル級王者。第8代・第10代WBO世界スーパーミドル級王者。世界2階級制覇王者。攻防分離型の選手で、がっちりとした防御技術と攻撃に転じた時には猛烈なラッシュをみせる。「"King(キング)"」の愛称で呼ばれる。アルメニア出身としてはビック・ダルチニアンに次いで2人目の世界王者。デビュー以来14連続KOを記録している。ウィルフリード・ザウアーランド( Wilfried Sauerland )が代表兼プロモーターを務めるザウアーランド・イベント所属。トレーナーはウリ・ウェグナー。アルツール・アブラハムは1980年にアルメニアで生まれた。幼少の頃からボクシングを始めた。旧ソビエト連邦の一角であったアルメニアではプロボクシングは盛んではなく、プロを目指して2003年にドイツへ移住した。ドイツに帰化後、2003年8月16日に23歳でプロデビューする。デビュー後12戦12勝12KOと圧倒的な強さを見せ、13戦目となる2004年9月4日も12回TKOで勝利し空位のWBAインターナショナルミドル級タイトルを獲得。15戦目の2005年2月12日には空位のWBAインターコンチネンタルタイトルを獲得するが、この試合でデビュー以来の連続KO勝利の記録は途絶えた。16戦目の2005年4月25日にはWBAインターコンチネンタル王座の初防衛を成功すると同時に、空位のWBFインターコンチネンタルミドル級タイトルを獲得する。2005年12月10日、キンスリー・アイキキを5回KOで倒し、空位のIBF世界ミドル級タイトルを獲得した。2009年6月27日、ベルリン・プレンツラウアー・ベルクので11位から5度のダウンを奪って10RTKO勝利を収め、10度目の防衛に成功した。その後、王座を返上。2009年10月に開始したSuper Six World Boxing Classicに参加。10月17日、グループステージ1でジャーメイン・テイラーと対戦し、12回KO勝ち。 2010年3月27日、Super Sixのグループステージ2でアンドレ・ディレルと対戦し、4回にキャリア初のダウンを奪われると、11回にディレルがスリップして倒れたところにパンチを繰り出し失格負け。キャリア初黒星となった。2010年11月27日、Super Sixのグループステージ3で2階級制覇を目指して空位のWBC世界スーパーミドル級王座をカール・フローチと争ったが、0-3の判定負けで2階級制覇に失敗。2011年5月14日、Super Sixの準決勝でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者アンドレ・ウォードと対戦し2度目の2階級制覇に挑戦したが、0-3の判定負けでSuper Sixに敗退し、再び2階級制覇に失敗。2012年1月14日、パブロ・オスカル・ナタリオ・ファリアスとWBOヨーロピアンスーパーミドル級王座決定戦を行い5回TKO勝利で同王座の獲得に成功した。2012年8月25日、ベルリンのO2ワールドにてWBO世界スーパーミドル級王者ロベルト・ステイグリッツとの対戦で3度目の2階級制覇を目指し、3-0の判定勝ちで2階級制覇に成功した。2012年12月15日、バイエルン州ニュルンベルクで、同級12位のメディ・ボウドラと対戦し8回2分11秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。 2013年3月23日、ザクセン=アンハルト州マクデブルクにてロベルト・ステイグリッツと再戦し、4回1秒TKO負けを喫し2度目の防衛に失敗、王座から陥落した。2014年3月1日、マクデブルクでロベルト・ステイグリッツとリマッチを行い、2-1の判定勝ちを収め1年振りの王座返り咲きに成功した。2014年5月3日、ヨアン・パブロ・エルナンデスとマルコ・フックが相次いで欠場になったことで、5月31日に試合予定だったアブラハムが急遽この日にカードを移動して、ベルリンのでニコラ・スジェクロカと対戦し、3-0の判定勝ちで王座返り咲き後初防衛に成功した。アブラハムは、ほぼ左手一本で試合を戦ったが、試合後に試合前から右手の指を2本骨折していたこと、さらに試合中に右拳を骨折したことを明かした。2014年9月27日、キールのパルカッセン・アリーナにて、WBO世界スーパーミドル級5位でBBBofC英国スーパーミドル級王者のポウル・スミスと対戦し、12回3-0(2者が117-111、119-109)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した。試合後にポウル・スミスがジャッジの判定を不服としてダイレトクリマッチを要求しWBOに提訴するが、WBOは特に119-109の点差が開きすぎなのは問題であるが、勝敗は判定の通りであるとして却下した。2015年2月21日、ベルリンのO2ワールドでWBO世界スーパーミドル級4位のポウル・スミスとダイレクトリマッチを行い、12回3-0(2者が116-112、117-112)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した。2015年2月25日、WBOがロベルト・ステイグリッツと指名戦を行うよう指令を出した。2015年7月18日、ノルトライン=ヴェストファーレン州ハレのでロベルト・ステイグリッツと4度目の対戦となる指名試合を行い、6回にダウンを奪ったのと同時にタオル投入で試合終了。6回1分14秒TKO勝ち収めステイグリッツとの因縁に決着をつけると共に4度目の防衛に成功した。2015年10月31日、WBOがアルツール・アブラハム対マーティン・マレーの勝者はヒルベルト・ラミレスと指名戦を行うよう指令を出した。2015年11月21日、ハノーファーのTUIアレーナで元WBA世界ミドル級暫定王者でWBO10位のマーティン・マレーと対戦し12回2-1(115-112、116-111、112-112)の判定勝ちで5度目の防衛に成功した。2015年11月24日、WBOがWBO1位のヒルベルト・ラミレスと指名戦を行うよう指令を出した。30日以内に合意に達しなければ入札になるとのこと。マニー・パッキャオVSティモシー・ブラッドリー第3戦の前座で交渉がまとまったかに見えたが、結局2016年1月13日に入札になり、アブラハム陣営のザウアーランド・イベントが156万3057ドルを提示しラミレス陣営のトップランクの入札額150万ドルを僅かながら上回りザウアーランド・イベントが落札した。試合は一時4月9日にベルリンで開催になる予定だったが、トップランクが入札時よりも更に高い金額を用意してアメリカでの開催でまとめた。2016年4月9日、マニー・パッキャオVSティモシー・ブラッドリー第3戦の前座でMGMグランド・ガーデン・アリーナに初登場。約5年ぶりのアメリカでの試合でWBO世界スーパーミドル級1位の指名挑戦者ヒルベルト・ラミレスと対戦し12回0-3(3者共108-120)の判定負けを喫し、完封される形で6度目の防衛に失敗し王座から陥落した。
出典:wikipedia
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