機動戦士ガンダム MS IGLOOの登場人物(きどうせんしガンダム エムエス イグルーのとうじょうじんぶつ)では、OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』及び、当作品を基にした漫画版に登場する、架空の人物を列挙する。ジオン公国軍総司令部技術本部長で階級は少将。第603技術試験隊に新兵器の試験を委託する人物で、オリヴァー・マイの直属の上司にあたる。公国軍の技術開発の暗部を知る立場にいたものの、軍上層部の意向に逆らうことは出来ず、第603技術試験隊に不条理な命令を下すこともある。しかし若き技術士官であるマイには理解を示し、その心情をおもんぱかることも多い。目次へ移動する第603技術試験隊に所属する砲術長で、階級は大尉。ジオン公国成立以前から20年近くも軍務に携わってきたベテラン砲術士で、自分の技術と経験に絶対の自信を持つ職人気質の「大砲屋」。そのため、貧弱な武装しか持たないヨーツンヘイムへの配属にはかなり不満を持っている。宇宙世紀0079年1月15日、試作兵器として配備された艦隊決戦砲ヨルムンガンドの砲手に任命され、ルウム戦役において評価試験を担当することとなる。戦争の趨勢を左右する新兵器として期待されたヨルムンガンドだったが、実際はモビルスーツの存在を隠すための囮に過ぎなかった。その事実を思い知らされてなお、直接照準による砲撃を行い、マゼラン級戦艦と相討ちとなって戦死している。兵器の主役がモビルスーツへ移りゆく流れを象徴する人物である。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの3等甲板員。格納庫での物資整理などを行っていた人物で、刈り上げた髪とあごひげが特徴。目次へ移動する試作兵器 MSM-07Di モビルダイバーシステムゼーゴックの実戦投入試験のためにヨーツンヘイムに着任した海兵隊員で、階級は少尉。勇敢な漁師であった祖父の形見の銛先をドッグタグに取り付け、お守りのように思っている。祖父はたった1人で鮫と戦い、今でも海に潜り続けているとホルバイン本人は言っているが、後の報告によりサイド3の病院で亡くなっていることが判明する。また、軍服を着崩しており、粗野なイメージが強く上官に対しても言葉遣いが悪い。しかし海兵隊員は、ホルバインのような人物が多かった可能性が高く、彼の発言は603技術試験隊に大きな影響を与えている。出撃(ダイブ)の際には極端な躁状態となり奇声をあげる。パイロット適性は非常に高く、ジャブロー上空にて行われたモビルダイバーシステム運用試験に関しては、警告システム作動前からジャブロー対空防衛を察知し回避するという類い希な操縦技術を見せている(この時、同乗者のヒデト・ワシヤはニュータイプではないかという憶測を持った)。だが4回の試験の内、初めの3回は戦果無し。4回目は、マゼラン級戦艦1隻、サラミス級巡洋艦4隻の同時撃沈という大戦果を挙げるものの、連邦軍の追撃を受けゼーゴックと共に海中に消える。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの副長で、階級は大尉相当官。もともとは軍人ではなく連絡貨客船の副長であったが、乗艦であるヨーツンヘイムが軍に徴用された際に軍属となっている。マルティン・プロホノウら艦の乗員とは、貨客船時代からの仲間であり信頼関係は非常に深い。特に艦長であるプロホノウは絶大な信頼を寄せ、言葉にせずとも考えることが互いに分かるほどだったという。目次へ移動する第603技術試験隊所属の技術士官で、階級は技術中尉。オリヴァー・マイと同じく観測指揮所でデータ収集を行っており、無精ヒゲと度の入っていない丸眼鏡が特徴。目次へ移動するカスペン戦闘大隊オッゴパイロット。階級は伍長。目次へ移動するカスペン戦闘大隊オッゴ第2小隊隊長。モニク・キャディラックの弟。階級は曹長。まだ幼さの残る年少兵だが、ヘルベルト・フォン・カスペンに対して一歩も退かぬ度胸と高い志を持った優秀な兵士。ヨーツンヘイム配属以前から姉であるモニクからの手紙でマイのことは知っており、乗機となるオッゴとマイに対して深い信頼を寄せる。学徒動員(エルヴィン自身は志願兵である)で技術支援艦ヨーツンヘイムに配属され、第2小隊を率いて月の裏側で地球連邦軍のボール6機と戦闘。僚機が撃破され一時パニックに陥るも短時間で戦意を回復し、果敢に戦闘を継続。結果、ボール部隊をほぼ独力で壊滅させ、残った1機も互いに弾薬切れという状況下で冷静に説得し投降させることに成功している。しかし、投降したボールを捕虜にして帰投する際に、サラミスの砲撃を受け、捕虜機もろとも爆発。戦死する。目次へ移動する漫画版のみに登場。階級は中尉。試作MSゲム・カモフのパイロットとして第603技術試験隊に配属される。ジオンの思想に共鳴し地球連邦から亡命した義勇兵で、本名はエンマ・ ライチェ。ジオン軍からは捨て駒的な扱いを受け、同じく連邦から亡命した仲間とともに、整備もままならないザクIを与えられ戦っていたが、パイロットとしての技術は優秀で、ザクIや、機体に問題のあるヅダを乗りこなしている。ジムとして誤認させるためだけに開発されたゲム・カモフのパイロットとして、偽装によって連邦軍艦船に近づき攻撃・破壊活動を行い、その中で連邦軍のかつての親友を殺してしまう。連邦を裏切りジオンに加担した自分たちを、イソップ寓話のひとつ「卑怯なコウモリ」にたとえ、自機にコウモリをあしらったエンブレムを描くなど、自分たち義勇兵がジオンの人間ではないという扱いを受けていることを自覚しているが、故郷を捨てた自分たちには戦ってジオンに認めてもらうしかないため、ゲム・カモフに搭乗し戦っている。技術試験において良好な結果を出し、ジムとの誤認率が高いことを証明。技術試験隊のメンバーとも打ち解け始めたが、作戦終了後、事情を知らずに偶然通りがかった友軍のムサイからの攻撃を受け、戦死する。目次へ移動する新型MSヅダ3号機のテストパイロットで、階級は中尉。宇宙世紀0079年11月9日の評価試験中、制止を無視して機体を加速させたため、機体が空中分解して、死亡している。OVAでは名前は一切出ない。目次へ移動する本作品の主人公。第603技術試験隊に所属する技術士官で、階級は技術中尉。公立ズム工業カレッジを卒業した後、ジオン公国軍技術本部技術試験課に配属され、第603技術試験隊の一員として様々な兵器の開発に関わっていく。パイロット達からはよく「技術屋」と呼ばれている。モニク・キャディラック曰く「技術馬鹿」。本当に正しい技術は真に認められるべきであると信じており、兵器開発という分野でジオン独立戦争に貢献しようという高い志を抱いている。そのため、さまざまな政治的思惑が介入し、とても兵器開発の現場とは言い難い第603技術試験隊の任務に、独り困惑することも少なくない。だが、ア・バオア・クーにおける最終決戦において自ら試作MAビグ・ラングのパイロットを務めた際、兵士達が命を預け戦ったならばどんな兵器でも正しく後世に伝えるのが自分の役目である、と考えを新たにし、自身の最後の戦いの記録をヨーツンヘイムへと託す。最終的には、友軍の脱出路を確保するため、Eフィールド防衛ラインに踏みとどまり乗機は撃破されるが、モニク・キャディラックに救出され、一年戦争を生き延びている。エピソードごとに登場する試作兵器とそのパイロットに焦点が当てられる本作において、傍観者として振る舞い、また試験した兵器の戦いの記録者の役割を担う。だが最終回「雷鳴に魂は還る」では、自らパイロットを務めることにより、それまでの戦いの意味を見つめ直す。各話のエンドロールでは、そのエピソードで運用して消えていった試作兵器の技術試験報告書をつづる形をとり、その悲壮感漂う口調が戦争の虚しさを印象付けている。なお、本人も語っているようにパイロットしての腕前は優れていないと考えられるが実戦において少なくともボール6機、ジム2機を撃破し、マゼラン級戦艦1隻、サラミス級巡洋艦5隻を撃沈したことから、機体性能に助けられながらもある程度はパイロットの素質を備えていたものと思われる。小説版の解説で、監督の今西隆志は「戦後の闇市に登場する探偵」をイメージした、と語っている。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの女性甲板員。物資搬入にうるさく口出ししてくるモニク・キャディラックを一喝したことがあったらしい。目次へ移動する漫画版のみに登場。階級は曹長。試作兵器エーギルの射手として、ザク・マリンタイプに搭乗し実験に参加する。かつて、地球連邦軍の潜水艦のだまし討ちにより仲間のほとんどを失い、自身もその時に右目を負傷している。エーギルの射出実験中に、だまし討ちを行った地球連邦軍の潜水艦と、フィッシュアイに遭遇、フィッシュアイを全機撃墜するが、その際の戦闘でエーギルを損傷させてしまう。だが、仲間の敵討ちをするため、反対を押し切り損傷したエーギルからビームを発射。潜水艦を撃沈するが、破損のため排出しきれない熱量によってエーギルは爆発、それに巻き込まれて戦死する。目次へ移動するア・バオア・クーにおいて演説を行う(声のみ)。目次へ移動する第1話のルウム戦役に、専用の赤いザクIIに搭乗して登場。ヨルムンガンド発射に必要な観測データが前線から送られてこないため、観測機で出撃したマイを制止し、「作戦はモビルスーツを中心に展開されるので、道を譲れ」とモノアイを使った光学信号で指示を送っている。赤いザクIIが映像に登場するのみで、シャア本人が登場することはなく、声も収録されていないが、エースパイロット「赤い彗星」の評価を決定付けたルウム戦役の彼の活躍を本作は初めて映像化しており、AMBACを駆使した高機動で連邦の艦艇を次々と撃沈していく様子が描かれている。また、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の映像特典「宇宙世紀余話」にある、敵艦をザクの足で蹴って加速を得ていた、という説明も映像化している。目次へ移動するツィマッド社の元テストパイロットで、階級は少佐。宇宙世紀0071年、ツィマッド社の開発した EMS-04ヅダのテストパイロットとしてザクI とのコンペティションに臨むものの、試験中に同じくテストパイロットだった部下フランツが乗ったヅダが空中分解事故を起こし制式採用は見送られてしまう。ザクよりも優秀と信じていたヅダが不採用とされた結果に屈辱を覚え、汚名返上の時を待ち続ける。宇宙世紀0079年10月、新型であるEMS-10ヅダのテストパイロットとして第603技術試験隊に配属されるが、新型とされたEMS-10の実態はEMS-04と基本設計がほとんど変わっておらず、軍上層部のプロパガンダに利用されただけの「ゴーストファイター」だった。自身はその事実を承知しつつも隠し続けていたが、試験中に4年前と同じ空中分解事故が起こり、加えて連邦のプロパガンダ放送で暴露されてしまう。失意の中オデッサから脱出した友軍を救出するために出撃し、ジム4機を翻弄してヅダの性能を証明するという己の信念を貫き通し、散っていく。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの2等航海士を勤める黒人女性。階級は曹長相当官。空間商船高等専門学校を卒業後、ヨーツンヘイムのオペレーターを務めていたが、乗艦が徴用された際に軍属となっている。ブリッジ唯一の女性乗員で、主な役割は情報収集と状況分析。ドメニコ・マルケスに代わり操艦を務めることもある。「黙示録0079」第3話で、マイの生還を最初に確認し、安堵と歓喜の声をあげている。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの砲術士で、階級は少尉。砲術科は軍から派遣された正規の軍人が担うことから、彼も訓練を受けた正規の軍人だったようだ。目次へ移動するジオン公国軍の戦車兵で、階級は少佐。元々は戦車教導団の教官を務めるほど優秀な戦車兵であったが、時代の主流となりつつあったモビルスーツへの転科適正試験に落ち、自堕落な生活を送っていた。宇宙世紀0079年5月頃、第603技術試験隊に配属され、試作モビルタンク・ヒルドルブの再評価試験に携わる。それは戦力不足を余剰試作機で補う使い潰しでしかなかったが、ソンネンはこれこそ再起のチャンスと信じて疑わず、同年5月9日北米アリゾナ州に降下し、試験を開始する。鹵獲したザクII(J型)を駆る連邦軍コマンド部隊と交戦し、これを単独で殲滅、最終的には敵の隊長であるフェデリコ・ツァリアーノと相討ちで果てる。モビルスーツ転科適正試験で不採用とされたソンネンはその後の生活も荒み、何らかの症状で引き起こされる痙攣発作を「ドロップ」と本人が呼んでいる錠剤の服用で抑えねばならないほどになっていた。しかし、連邦軍との戦闘で見せた戦車乗りとしての卓越した腕は衰えておらず、的確な判断でザク6機、61式戦車2両を撃破する。試験機ヒルドルブ自体は破壊されたものの、損害を補って余りある戦果を上げて、ヒルドルブの過去の不本意な評価を払拭したと言える。ソンネンはモニク・キャディラックの教官であった。かつての師と再会したキャディラックは自暴自棄となった彼の顛末を厳しく批判していたが、彼の最期を知った彼女はその死を悲しんでいる。戦車がMSに主力兵器の座を奪われていった中で自分の信念を曲げなかった彼は、「時代に取り残された軍人」、キャディラックの言葉を借りて悪く言えば「負け犬」である。しかしマイは「軍人は腐っても負け犬ではない」と評してもいる。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの3等航海士で、階級は曹長相当官。商船時代からヨーツンヘイムに乗り組んでおり、ゴーグル型のサングラスとオレンジに染め上げた髪が特徴。戦闘中に軽口を叩くような明るすぎる性格であったが、その能力は確かなようで、ブリッジでは操艦を務めている。目次へ移動する第603技術試験隊所属の技術士官で、階級は技術中尉。オリヴァー・マイと同じく観測指揮所でデータ収集を行っており、マイの右隣に座っている。マイがビグ・ラングのパイロットを務めた際は、代わりに機体の説明を担当する。目次へ移動する第603技術試験隊に所属するテストパイロットで、階級は中尉。真剣さに欠け調子に乗りやすい性格から軽薄な人物と見られがちだが、ヅダ飛行試験中に同僚のオッチナン・シェルの事故死に直面し、人目もはばからず号泣するなど仲間思いの一面も持つ。第603技術試験隊の中ではとりわけ快活な人物で、同部隊のムードメーカーを担っていた。配属当初は観測機のパイロットなど不本意な任務しか与えられなかったものの、ヅダ2号機のテストパイロットに抜擢され、評価試験後もそのまま乗り続けている。最終的にはヨーツンヘイムの護衛を務めながらア・バオア・クー脱出に成功し、激戦を生き延びている。目次へ移動する第603技術試験隊所属の技術士官で、階級は技術中尉。オリヴァー・マイと同じく観測指揮所でデータ収集を行っており、七三分けの髪型と近視用眼鏡が特徴。目次へ移動する学徒動員で召集された年少兵。階級は伍長。搭乗機はオッゴ。目次へ移動する学徒動員で召集された年少兵。階級は伍長。搭乗機はオッゴ。目次へ移動するカスペン戦闘大隊に配備された34名のオッゴパイロットの中、先任准尉として着任した3人のうちの1人。搭乗機はオッゴ。目次へ移動する第603技術試験隊を編入した“カスペン戦闘大隊”を率いるジオン軍人。階級は大佐。左手(一年戦争の戦闘中の負傷により失われたと言われている)が義手(自らの意思で動かせる精巧なもの)になっているにも関わらず専用機・ゲルググ(グレー系カラーに塗装され、高機動型のものに似たバックパックと指揮官用ブレードアンテナを装備している)を操っていること、カスタマイズされた将校軍服の着用が許されていること、5つの勲章を授けられていることから、歴戦の優秀な将校であることがわかる。勲章の内訳は、襟に1級ジオン十字章、左袖にルウム戦役シールド、胸に2級ジオン十字章、白兵戦功章、ブリティッシュ作戦功労章。ジオン独立戦争を聖戦と考えているタカ派的軍人で、感情が高ぶると義手をつかんだり、ギリギリと鳴らす癖がある。自分の意見を述べる際、余分なことを付け加えないため誤解を招きやすく、それが原因で603技術試験隊内では浮いた存在となり、特にモニク・キャディラックは不快感を露にしている。第603技術試験隊に来る前は宇宙要塞ソロモンで戦い、ソーラ・システムによって大勢の部下を失った。ドズル・ザビ配下の宇宙攻撃軍所属と思われるが、確定はしていない。オッゴの実戦投入に伴いカスペンは精鋭のパイロット達の赴任を期待していたが、上層部の判断により年少兵が送られ自分の栄光を侮辱されたと激怒する。しかし、のちにエルヴィン・キャデラックの毅然とした態度などから、年少兵らをある程度認めるようになる。ア・バオア・クー防衛戦では、一番手薄なEフィールドの防衛を命じられた。敗戦の事実を知らされたときは一時現実を認めようとしなかったが、敗走する友軍への追撃を阻止するため、そしてビグ・ラングとオッゴを救援するため、自ら出撃することを決めた。最期は全ての武装を失った自身のゲルググとともに、年少兵が駆るオッゴを庇って壮絶な戦死を遂げる。目次へ移動する学徒動員で召集された年少兵。階級は曹長。搭乗機はオッゴ。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの艦長で、階級は中佐相当官。サイド3の空間商船大学を卒業して以来、約20年間連絡貨客船の艦長を務めてきたベテランの船乗りで、乗艦のヨーツンヘイムが軍に徴用された際に、軍属となっている。商船時代から艦長を務めていただけあって、冷静で高い判断力を持つ。ジオン公国への愛国心は抱いているものの、うさん臭い第603技術試験隊の任務(むしろジオン独立戦争自体)には懐疑的で、モニク・キャディラックのような一般の軍人とは異なる視線で戦乱を見ている。しかし、乗機を撃墜されたオリヴァー・マイの生存が判明した際に安堵の表情を見せるなど、本質的には優しい人物である。軍人というよりも、「船乗り」「海の男」としてのプライドが強いことが発言からうかがえる。また、同型艦で同じく技術試験の任についていた旧友(第604技術隊とムスペルヘイム)が任務中に戦死した際はかなり感傷的となり、割に合わないその任を引き継いでおり、ロマンチストな面がある。最終的にはア・バオア・クーのEフィールド防衛戦にヨーツンヘイムと共に参加。的確な指揮で多くの友軍を救出し、ア・バオア・クーからの離脱に成功している。目次へ移動する本作のヒロイン的存在。総帥府「ペーネミュンデ機関」から技術支援艦ヨーツンヘイムに派遣されて来た女性士官。いわゆる政治将校で階級は特務大尉であり、一般の軍隊においては2階級上の中佐に相当する。そのため、作戦に関する事項ではプロホノウですら指揮下に入れることが出来る。彼女の軍服はギレンの秘書であるセシリア・アイリーンが着ているものと同様に赤い。かなりの毒舌家で、乗艦早々ヨーツンヘイムを「筆箱のような船」と皮肉る。また怒りっぽい性格で、マニュアルに従わない整備兵や失礼な態度をとったヴェルナー・ホルバインを怒鳴りつける場面も見られる。教官として尊敬していたデメジエール・ソンネンがMSパイロット転科試験に通らず自暴自棄になったさまを見て失望し、このことが以後の彼女のきつい性格の要因になったと思われる(しかし、ソンネンが死亡した際に彼の死を悲しむ等、根は優しい性格の模様)。当初はルウム戦役においてギレン・ザビから与えられた任務を果たすために意気揚々とヨーツンヘイムへと乗艦し、ヨーツンヘイムの乗員を威圧している。しかしルウム戦役における任務が(モビルスーツがジオン軍の主力であることを伏せるための)偽装で、当初から相手にされていなかったことに気づくと、ヨーツンヘイムの一員として任務に取り組むようになる。弟はエルヴィン・キャディラックで、後にジオン軍に志願し曹長となる。ヨーツンヘイムで偶然再会した際には彼の身を案じ、彼が戦死した際には人目もはばからず号泣。そのショックにより一時的な戦闘神経症になるなど繊細な一面も持つ。MSパイロットとしての腕も確かで、ヅダ予備機を駆りオデッサから撤退してきた友軍の救出活動に従事し、ア・バオア・クー防衛戦では乗機ヅダの片腕を失いつつもビグ・ラングの援護などを行う。ビグ・ラングが撃墜された際はマイの救助を行い、共に終戦を迎えている。漫画版では、地球の海へ出向くことになったマイに浮き輪を渡すなどの場面もある。「1年戦争秘録」第2話ではマルティン・プロホノウが母親の飼っているヨークシャー・テリアと印象をダブらせているが、実際のモデルは監督の今西隆志の飼い犬であるという(小説版「黙示録0079」解説より)。苗字は同名の高級車に由来。目次へ移動する技術支援艦ヨーツンヘイムの甲板長で、階級は少佐相当官。プロホノウ艦長らとともに、同艦が軍に徴用された際に軍属となっている。モビルダイバー運用試験の際、マイの評価を聞いて半ば諦観したコメントをしている。目次へ移動する学徒動員で召集された年少兵。階級は伍長。搭乗機はオッゴ。目次へ移動する漫画版にのみ登場。技術大学教授であり、オリヴァー・マイもかつて教えを受けていた。観測ポッドバロール開発者。暗礁空域での性能評価試験中に小破、機能停止したバロールを、命懸けの行動で再起動させる。再起動中に衝突しそうになったデブリからバロールを護り死亡する。試験終了後には、その莫大な開発費を使った責任を取らされ技術大学教授の席を追われ、軍属としてバロールと共にどこかへ転属されることが決まっていた。目次へ移動する地球連邦軍のコマンド部隊セモベンテ隊の隊長で、階級は中佐。ツァリアーノの率いるセモベンテ隊は鹵獲した陸戦型ザクII(J型)を運用し、味方を装ってジオン公国軍物資集積所を襲撃するというゲリラ作戦を実施していた。元々は戦車乗りであったとされるが、劇中では人相相応に粗暴な口調と性格、左目の眼帯、傷跡の残った顔など、「ステレオタイプなチンピラ兵士の親玉」として描かれた。だが冷静な戦略眼と確かな戦技を持った指揮官でもあった。また、部下たちを思い遣れる人情味も持ち合わせている。連邦軍人には珍しく、特別にデザインされたヘルメットを装着している。ツァリアーノは頭部にブレードアンテナを装備した指揮官仕様のザクII(J型)【321号機】に搭乗。第128物資集積所襲撃の際は歩哨を120ミリザクマシンガンで射殺。第67物資集積所では油断した警戒中のザクIを至近距離から銃撃するなど残忍さがうかがえる戦法をとっている。その際、ジオン兵に「お前、ひどい訛りだな!」と言われていることから、「ジオン訛り」まで真似することはできていない模様(当人は「色々、訳ありでね」と返している)。ヒルドルブからの奇襲攻撃を受けた際、混乱する部下を一喝、敵の置かれている状況を冷静・的確に分析し、部隊に指示を出している。しかしながらヒルドルブの性能は彼の予想を超えており、乗機は右足を損壊させられ、部下達も全滅する。その後ザクマシンガンの台尻でヒルドルブに格闘戦を挑み、その頭部に接射を見舞い沈黙させる。敵巨大戦車を撃破したと思い、コムサイに向かって移動を開始したところを、背後からヒルドルブの砲撃を受けて戦死。かなりの近距離から砲撃されたため、その衝撃で彼のザクIIは撃たれた瞬間に上半身が爆砕。直後にヒルドルブも完全に沈黙する。目次へ移動するセモベンテ隊とは地球連邦軍がモビルスーツ(以後MS)を配備する以前に、鹵獲した公国軍MSなどを機甲部隊に編入して創設された部隊のひとつである。敵の傍受を防ぐため、鹵獲機の通信機は連邦軍の装備に変更されていた。鹵獲ザクを装備した特殊部隊は他にも多数存在したことが示唆されているが、映像作品に登場した部隊はヒルドルブと交戦したセモベンテ隊のみである。これら部隊の使命はゲリラ戦を展開することだけでなく、将来の連邦軍MS配備を見据えて、連邦軍MS戦術を確立することだった。さらにMS部隊の指揮官育成を兼ねており、教導団的な性格を持っていた。セモベンテ隊はMSザクII×3機、61式戦車1輌からなる小隊を2個小隊分率いる形で構成され、現在知られる公式な戦果として宇宙世紀0079年4月29日の公国軍第128物資集積所襲撃および同年5月9日の第67物資集積所襲撃がある。セモベンテ隊はおもに北米のアリゾナ砂漠を戦闘の拠点としており、友軍を装ってジオン軍の物資集積所を襲撃する戦術を基本としている。その際、ツァリアーノが120ミリマシンガンを指して「こいつの120ミリ(砲弾)、あるか?」と聞いて油断を誘う。セモベンテ隊は宇宙世紀0079年5月9日の第67物資集積所襲撃の折、性能評価試験中だったジオン公国軍試作モビルタンク「ヒルドルブ」と遭遇し、激戦の末に相討ちという形で全滅、隊長以下全員が死亡している(実際はヒルドルブ一両にツァリアーノ以外が一方的に倒されており、ツァリアーノの善戦でようやく相討ちに持ち込めた)。隊長のツァリアーノ以外のパイロットは一切映像に登場していない。部隊名のセモベンテ()とは、イタリア語で自走砲を意味する単語である。目次へ移動する
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。