


『暴走機関車』(ぼうそうきかんしゃ、原題: "Runaway Train")は、1985年公開のパニック映画。黒澤明、菊島隆三(ノンクレジット)、小國英雄(ノンクレジット)が書いた脚本を基にしているが、大幅に改稿されている。また黒澤は完成した映画を批判している。ジョン・ヴォイトとエリック・ロバーツがそれぞれアカデミー賞にノミネートされた。アラスカ州の監獄から脱走した囚人マニーとバックが操車場に停車していた4重連の回送用ディーゼル機関車に隠れて乗り込む事に成功。そして機関車は発車し、彼らには自由が訪れたかのように思えた。しかし、機関車の機関士(運転士)が心臓発作を起こして意識を失い機関車から転落してしまう。機関出力が全開のままだった為非常ブレーキも焼き切り、列車は無人の状態で暴走を始めてしまう。速度は上がり続け、側線に退避しようとしている対向する貨物列車に突っ込んで最後尾の緩急車を粉砕してなおも走り続ける。そして彼らもまたこの異常な事態で自分たちの乗っている機関車に異変が起きていることに気付く。機関車は4両編成で、全車両エレクトロ・モーティブ・ディーゼル社製で、アラスカ鉄道所有。GP7Lrの2両は、出演に際してショートフードをオリジナルの高さに戻してある。なお、出演する機関車が明らかに違うシーンもある。(台車の形式・細部の形状などで判別できる)それらの中には、GP38-2・GP7・GP28(クラッシュシーン)も登場する。1号車のGP40-3010号は新塗装を施され、2009年現在もアラスカ鉄道において使用されている。2号車のF7A-1500号は現在は退役し、アラスカの交通工業博物館に保存されている。4号車のGP7-1810号は後にオレゴン・パシフィック鉄道に売却された。中盤に登場する貨物列車を牽引している機関車はMRS-1(1605号)。本作公開時には既に解体されていた。操車場を出発するシーンで、BA&P鉄道(Butte, Anaconda and Pacific Railway )のGP38-2(108または109号)が登場するが、それらは1986年に奇しくもアラスカ鉄道に売却され同社の2001・2002となり、2014年現在も現役である。
出典:wikipedia
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