2007年の世界ツーリングカー選手権は、2007年3月11日にブラジルのクリチバで開幕し、11月18日にマカオ市街で開催される最終戦マカオまで、全11ラウンド・全22戦で争われた。今シーズンからローリングスタートが導入された。また、併催イベントとして、インターナショナル・フォーミュラ・マスター(IFM)が開催されるようになった。インディペンデントクラスのチームにもBMW 320si、セアト・レオンが供給されるようになったため、BMW 320i、セアト・トレド・クプラ、アルファロメオ156GTAといった車両が姿を消した。ウェイトハンデについては、駆動方式がFR(フロントエンジン・リアドライブ方式)という優位性を持つBMW 320siについて、FF(フロントエンジン・フロントドライブ方式)である他の車種より15kg重くするという規定が提案されていたが、導入は見送られていた。タイヤは前年に引き続き横浜ゴムがADVANブランドで全チームに供給した。暫定カレンダーは2007年1月15日に発表された。当初のカレンダーでは前年、前々年に引き続きメキシコのプエブラ・サーキットでの開催が4月15日開催の第2戦として予定されていたが、2006年10月26日時点で付帯条件として示されたサーキットの安全性に関する改修要件を期限の12月31日までにサーキット側が満たすことができなかったため、プエブラは2007年については開催権を失い、代替として第2戦はオランダのザントフォールト・サーキットにおいて5月6日に開催されることとなった。プエブラでの開催については、FIAが求めている安全性に関する基準を満たすことを条件に、2008年開催の目を残したものとなっている。過去2年に渡り開催してきたトルコのイスタンブールサーキットは、2007年シーズンにおいても7月29日開催の第7戦として暫定カレンダーに開催予定を留めていたが、2007年2月末にスウェーデンのアンデルストープ・サーキット(アンデルストープ)に開催地が変更となった。北欧においてFIA主催の世界選手権レースが開催されることは、ラリーである世界ラリー選手権を除けば、同サーキットで開催された1978年のF1・スウェーデンGP以来29年振りのこととなる。なお、この変更について、理由は明らかにされていない。過去2年、開幕戦は4月初めに行われていたが、日程が早まり3月初めの開幕となった。前年度は7月に開催されていたブラジルでのレースが開幕戦に回り、ヨーロッパラウンドの後にマカオで最終戦を行う形へと変更された。それに伴い、過去2年に渡って開幕戦が開催されてきたモンツァ・サーキット(イタリア)はヨーロッパラウンド最終戦となり、従来ヨーロッパラウンド最終戦だったバレンシア・サーキット(スペイン)はヨーロッパラウンドの序盤に組み込まれた。ヨーロッパラウンドのその他のレースについても、日程の調整が行われた。全10戦から全11戦になったことに伴い開催地が1つ増えポルトガルが加わったほか、前年の開催地の内3ヶ所が変更され、開催国としてはメキシコ、トルコが外れ、その代わりとしてオランダ、スウェーデンが加わった。フランスの開催地はマニクールからポーに変更された。新たな開催国としては、ポルトガル(ポルト市街地コース)がカレンダーに加わった。ポルト市街地コースでの開催は、1960年にF1のポルトガルGPが開催されて以来、実に47年振りの世界選手権レース開催となった。前年度からの変更により市街地コースが2つ増えたため、前年以前から最終戦としてカレンダーに組み込まれているマカオ市街地コースを含め、2007年度の選手権は年間に計3戦(6レース)が市街地コースで開催された。
出典:wikipedia
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