


七去(しちきょ)とは、妻を離婚できる事由とされた、下記の七つの事由のこと。七出(しちしゅつ)とも呼ばれる。礼記の「大戴礼」にあらわれ、日本では江戸時代に女大学などの書物によって一般化した。貝原益軒が81歳のときに記した「和俗童子訓」のその巻の五の「女子を教える法」に記載がある。「女子を教える法」は後に「女大学」と名を替えて出版され、江戸時代から太平洋戦争戦前まで、女子教育のバイブルとして君臨した。「婦人に七去(しちきょ)とて、あしき事七あり。一にしてもあれば、夫より遂去(おいさ)らるる理(ことわり)なり。故に是(これ)を七去と云(いう)。是古(いにしえ)の法なり。女子にをしえきかすべし。一には父母にしたがはざるは去(さる)。二に子なければさる。三に淫なればさる。四に嫉(ねた)めばさる。五に悪疾(あしきやまい)あればさる。六に多言なればさる。七に竊盗(ぬすみ)すればさる」というがその該当部分である。戦前には「七去三従」という言葉も使われた。「三従」とは、「生家では父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子供に従え」という教えであり、やはり儒教の教えと関係が深い言葉であり、一個人より「家」の方が大切なものと考えられていた。離婚の際には三行半とも称される離別状が書かれた。
出典:wikipedia
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