斉藤 実（1931年-1999年）は日本の記録映画監督・探検家。昭和50年に実施されたヘノカッパⅡ世号での漂流実験が有名。1931(昭和6)年千葉県に生まれ、中央大学経済部卒業。記録映画の監督となり、自らマグロ漁船に乗り込み、撮影を続けた。TV局の依頼を受け、近海マグロ船の取材中に台風に遭遇し、乗船は無事だったが、同日に別の漁船が遭難、十数時間後に救助されていたにもかかわらず二人が死亡したこと、また翌年のマリアナ群島沖で、静岡のカツオ船団が台風に巻き込まれ多くの遭難者を出したことに衝撃を受ける。その後小舟で海水と魚で大西洋を横断したアラン・ボンバールの著作を読み、自身も海水飲用実験を行う決心を固めた。

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