『beatmania』(ビートマニア)とはコナミ(後のコナミデジタルエンタテインメント)が1997年に稼働した音楽ゲームである。『BEMANIシリーズ』の第1作。また、同タイトルを冠する家庭用ゲームソフトや携帯ゲーム、携帯電話用アプリケーションなども存在する。1998年末に始まった音楽ゲームのブームのきっかけを生み出したゲームの1つ。2002年夏に最終作として「beatmania THE FINAL」を発売、シリーズを完結した。海外版としては北米で『HipHopMania』、イギリスと韓国で『beatstage』というタイトルで展開されていた。海外での家庭用版は、イギリスでのGOTTAMIX 2をベースとしたもののみが存在する。北米においては単体での移植は行われず、後述する『beatmania IIDX』とのカップリングでの発売となった(その際、タイトルは「beatmania」と日本版に合わせられた)。アーケードにおいては直系の派生シリーズとして、デバイスにボタンを2つ増やしよりヘビーユーザー向けに開発された『beatmania IIDX』と本シリーズの直接的後継機としてエフェクタ機能の充実など音響面での強化を目指して開発されたハイスペック機『beatmania III』の2つが存在する。また、本シリーズの略称の1つである「ビーマニ」をもじり本シリーズから派生した一連のコナミの音楽ゲームシリーズは総括して「BEMANIシリーズ」と命名された。本シリーズ(および、それに追随した『III』シリーズ)のことを総称して、デバイスのボタン(鍵盤)数から特に「5鍵」や「5鍵盤」と呼称することがある。この呼称は『IIDX』シリーズが「7鍵」や「7鍵盤」と呼ばれたことから発生したものであるが『IIDX』シリーズが使用できるボタン数からメロディアスな音楽性を追求した一方で本シリーズがアンダーグラウンド的なアプローチを試みていたこと(4thMIX以降から顕著に現れている)から、単なるボタン数の意味を超えて音楽的な志向での差別化の意味も含めて用いられる場合が多い。プレイヤーはクラブのDJとなり、楽曲をサンプラーを模した5つのボタンとレコードプレイヤーを模したターンテーブルを用いて演奏しオーディエンスを満足させつつ規定曲数をこなすことが目的。画面上部から落ちてくるノート(オブジェ)が画面下部の赤いラインに重なった時に対応したデバイスを操作する(押す、あるいは回す)ことで、そのタイミングの正確さに応じて「JUST GREAT・GREAT・GOOD・BAD・POOR」の5段階(JUST GREATはcomplete MIX以降の追加仕様、ただし5thMIXの一部モードを除く。また、初代のみPOOR判定は「WORST」と表される)の判定がなされる。判定基準は曲により異なり、一定しない。JUST GREATは画面上の表示は「JUST GREAT」ではなく虹色に光る「GREAT」であるため、「ピカグレ」と表現されることも多い(また、ここから派生して通常のGREATを表示色から「黄グレ」と表すこともある)。画面中央部にはクラブのオーディエンスの興奮度を示す「グルーヴゲージ」が表示されており、これは演奏の判定がGOOD以上であれば上昇、BAD以下であれば下降する。1つのステージ(楽曲)が終了する時点でこのゲージが一定量に達していればステージクリア。満たない場合はその場でゲームオーバーとなる(コンティニュー可能)。規定されたステージ数をこなすことでゲームクリアとなる。2人プレイの場合は2nd MIXまでは基準を達していたプレイヤーのみ次のステージへ、3rd MIX以降はどちらかが基準を満たせば両者とも次ステージ進出となる。プレイ中にデバイスを操作する事でオブジェクト毎に割り当てられた音が鳴ると言う点から、ゲームのプレイは楽曲の演奏に近いと言える。この為、ゲームの目的は楽曲を綺麗に「演奏」する事であると換言出来る。これゆえに、指示を無視したアレンジプレイもまた一つの醍醐味である。なお、一部楽曲には鍵盤に割り当てられた音で別の曲が弾けるという偶然的な事もプレイヤーから発見される事もある。本シリーズの作品をプレイするにあたり、使用可能なオプションについて解説する。プレイオプションについては原則としてゲーム開始時、タイトル画面表示中に行う形となる。ただし、complete MIX 2以降では曲選択画面での変更も可能になった(ClubMIX、featuring DREAMS COME TRUEを除く。なお、complete MIX 2では隠し要素である)。基本ルールを基に、シリーズを重ねるにつれてモードやフィーチャーが増加、それぞれ特殊なルールが付加されるようになった。シリーズで一貫してSYSTEM-GXのカスタム基板DJ MAINを使用している。性能面では1997年当時においてもやや旧式のものであり、後発バージョンでは公式サイト等でスペックの限界に悩むコメントもしばしば見受けられた(特にCORE REMIX以降)。beatmania FINALのランキングのデフォルトの名前の中に"WE NEED MORE HIGH SPEC"というメッセージが残されている。他のBEMANIシリーズでは基板の変更によりハードウェア性能の向上を行われることがあったが、beatmaniaシリーズでは高性能機『beatmaniaIII』として筐体ごと置き換えることが意図されていたようである(beatmania IIIの頁も参照)。しかしbeatmaniaIIIの出周りが今ひとつ伸びず結局後のバージョンでは1機種分の予算・期間・スタッフでbeatmaniaとbeatmaniaIIIの2バージョンを同時にリリースすることとなり、また既にアッパーバージョンが存在する故にbeatmania自体のスペック向上も行われることはなかった。ブラウン管の老朽化に伴って、最近では新しいブラウン管(液晶パネルを含み)に交換されてる筐体もある。またスクラッチを別物(ミニは不可)に交換することも可能。古くて画面が見づらいモニターが多いとされるが、新型で(beatmania IIDXなどと同じ仕様)見えやすいモニターに交換されていることもある。地元でも現役稼働で残ってる場合がかなり多い。ゲームの性質上、アーケード版の操作デバイスと家庭用ゲーム機の標準コントローラでは操作性が大きく異なるため、アーケード版のものを模した専用コントローラがいくつか発売されている(以下はPlayStation用コントローラの一例)。その他にもアンオフィシャル製品として「Dj Man」等が存在する。PlayStation版は単体で起動する「キーディスク」と、起動にキーディスクを介する必要がある「アペンドディスク」に大別される。またAC版にはないOPムービーが追加されていたり(6thMIX+CORE REMIX)、タイトル画面のBGMがAC版ではなく家庭用オリジナルのBGMが使われている作品もある(2nd MIXにあたるPS版ビートマニア、APPEND 3rdMIX)。なおPS版全般においてはPS2の高速読み込みモードでプレイするとBGMとノートの同期がうまくとれず(曲が尋常ではない速さで再生され、ノートが異常な速さで降りてくる)、まともにプレイできなくなる場合がある(通常読み込みだと起こらない)。以下、キーディスクとなるソフトの末尾に「★」をつけて区別することにする。液晶携帯ゲーム(ソフトウェアではなく、それ単体で遊ぶことが出来る)として発売されたもの。同様の形態で『pop'n music』や『Dance Dance Revolution』のものも発売された。本作をモチーフとしたタイピングソフト。「MASTER打!!」モードではキーボードのタッチタイピングによって、『beatmania』と同じシステムで楽曲を演奏する(使用するキーは最大でアルファベット26文字+スペースキー)。収録されている全曲が3分程度の新規ロングバージョンとしてアレンジされている。「beatmania」のロゴを冠したポータブルCDプレイヤーやCDキャリングケース等が発売された。ちなみにキャラクターの中には3rd MIXのJ-DANCE POPのムービーに登場し歌っている女の子のキャラクターの『マリちゃん』というもののが存在するのだが、実はデザインしたVJ GYOに寄せられた『あのキャラクターの名前は何なのか』との質問に対して名付けられたものである。五鍵ビートマニアで登場したキャラクターの中では初登場からかなり時間が経ってから名付けられ、キャラクター設定が付けられたものと推測される。なお、CLUB MIXのスナッチャー楽曲は家庭用オリジナルではなく、AC版で最初から収録されていたものである。
出典:wikipedia
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