『カルドセプト サーガ』は2006年11月22日に発売されたトレーディングカード・ボードゲーム。熱狂的なファンを持つ『カルドセプト』『カルドセプト セカンド』に続く作品として発売された。基本ルールなどはカルドセプトの項目を参照のこと。本項目では主に本作独自の要素などを記載する。プラットフォームをXbox 360に移し、Xbox Liveによるオンライン対戦機能に対応、次世代機にふさわしいハイクオリティなビジュアルの実現を狙った作品である。発売元はバンダイナムコゲームス(バンダイブランド)に移り、シナリオ担当に冲方丁を、イラストレーターには獅子猿らを迎えている。初代から前作までの開発元だった大宮ソフトは今作ではゲームデザインのみを担当。実際の開発はXboxでの開発経験のあるロケットスタジオが担当した。4年ぶりの新作でオンライン対戦に対応ということで、多大な期待を集め、Xbox 360本体ごと購入するファンも多かったが、多数のバグが問題となり、ソフトが回収される騒ぎにまで発展した。現在では2回に渡る修正プログラムにより、バグもあらかた解消されている。ソフトの発売後、オフライン・オンラインを問わず、ゲーム進行が不可能となるバグや、不可解な仕様が大量に発見された。バグの発見状況に関しては、有志によるまとめサイトが作成された。とくに深刻と言われるバグは、ダイスの目が偶数・奇数を繰り返すというものであった。疑似乱数の生成ないし利用法に問題があったと推測されている(たとえばある種の線形合同法を不適切に用いると、下位1ビットは0と1を繰り返す)。ソフトは店頭から回収され、一部の中古ソフト業者はタイトルアップデート版が出るまで旧バージョンを「買取不可」としているところがあった。またエンターブレインから発売された攻略本も大量の誤植があったとして訂正冊子を配布された。なお、本作は多数のバグでまともにプレイできない出来であったにもかかわらず、発売直前のゲーム雑誌『ファミ通』(攻略本と同じくエンターブレイン刊)の点数制のゲームレビューにおいて4人のレビュアーより8、9、8、9の評価(10点満点)を受け、良質ソフトである事を示す「ゴールド殿堂ソフト」に選出されている。また、デバッグやチューニングを担当した猿楽庁(エンターブレインの子会社)が「作品のクォリティがユーザーにとって満足していただけるレベルに達している」と保証する「猿マーク」も付けられていた。猿楽庁公式サイトの日記コーナーでは社長の橋本徹が本作のデバッグに関わった責任者として謝罪しており、タイトルアップデート版からは猿マークが外されている。ある日、主人公は「暗闇に星々が生まれ出ずる」奇妙な夢を見る。翌日、主人公は貧困にあえぐ生まれ故郷のサンタナ村の人々に少しでも恵みをもたらすために、自ら奴隷となって奴隷商人に売られる事を決断する。そこへ帝国の妹王(まいおう)・ファウスティナが現れ、主人公に「昨夜、奇妙な夢を観ませんでしたか?」と問いかける。主人公が観たと答えるとファウスティナは主人公こそ自分が探していた人物である事を告げ、(帝国を救うために)共に来てほしいと申し出た。奴隷商人は既に主人公は自分の商品であると主張し、ファウスティナと主人公の所有について交渉を始める。しかし、盗賊の少女・リララが突然現れ、ファウスティナが保有するカルドセプトをよこせと迫ってきた。強く拒否をするファウスティナにリララはカードを駆使し魔物を召喚、脅しにかかる。主人公はファウスティナを守るためにセプターの力を初めて発動させ、戸惑いつつもリララと対峙する。そして主人公はセプターとしての戦いの中に巻き込まれて行く事になった…。これは本作に限らずXbox 360のゲーム全てに搭載されている機能なのだが、ゲームの進行状況によって様々な「実績」を獲得できる。本作では実績は全部で50個あり、合計1000ポイントのゲーマーズスコアを獲得可能である。なお、一部オンライン環境が無ければ獲得不可能な実績もある。本作ではXbox Liveを利用した最大4人までのオンライン対戦が可能となっており、本作の目玉の1つとなっている。ただしオンライン対戦を行うにはXbox Liveのゴールドメンバーシップ(有料)に加入する必要がある。無料のシルバーメンバーシップではランキングの閲覧は可能だが対戦は出来ない。また実績の中にはオンライン対戦をしなければ解除出来ない物もある。まず「クイックマッチ」、「カスタムマッチ」、「ゲーム作成」の3種類から選択。「クイックマッチ」は条件を指定せずに空いているホストに無作為にマッチングする。「カスタムマッチ」は対戦条件を指定し、それに見合ったホストを検索する。「ゲーム作成」は逆に自分がホストとなり、他のプレイヤーがアクセスしてくるのを待つ。なお、他の第三者の邪魔をされずにフレンドとだけプレイするには、「ゲーム作成」で「プライベートマッチ」を指定し、Xboxガイドからフレンドを招待する事で行う事が出来る。本作でも他のXbox 360の多くのゲームと同様、XboxLiveのマーケットプレイスを利用して様々なダウンロードコンテンツが入手可能であったが、2008年3月26日をもって全てのコンテンツが配信終了となった。主な内容はマップ、セプターのパーツ、ブックの絵柄。無料で入手できた物もあったが、多くが有料配信となっていた。また初回予約購入者限定で、ダウンロードコンテンツとして無属性クリーチャー「マーベル」の配布が実施されていた(初回予約特典のトランプに記載されているコードを入力して入手。現在は配信終了)。なお、マーベルはEカード扱いなので、ダウンロードしなくても(あるいは出来なくても)実績の解除には全く影響しない。
出典:wikipedia
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