『Gダライアス』(ジー-, G DARIUS)は、1997年にタイトーから発売された横スクロールシューティングゲームで、アーケードゲームとしてはダライアスシリーズの第4作目になる。後に全体的にゲームスピードと難易度が上がった『GダライアスVer.2』も発売された。キャッチコピーは君は生命(いのち)の誕生(はじまり)を見る…。1レバー2ボタン(ショットボタン、キャプチャーボール発射ボタン)。Ver.2はショット連射ボタンが追加されて、3ボタン仕様。キャプチャーボールを敵に当てるとその敵を拿捕(キャプチャー)し、自機の援護や防御に利用できる。さらにこの状態で、ショットボタンをしばらく押しっぱなしにしてから離すと、αビームを発射。もしくは、キャプチャーボタンを押すとキャプチャーボムとして利用できる(詳しくは後述のキャプチャーシステムを参照)。『レイストーム』と同じく、シリーズで初めてキャラクター、背景ともにポリゴンによるグラフィックを使用している。しかし、基本は横スクロールの2Dシューティングゲームとなっている。また、『ダライアス外伝』に引き続きゲーム画面は一画面である。尚、本作における敵役はベルサーではなく、人類を遥かに超越した存在とされる機械生命体・THIIMA(シーマ)の軍団である。THIIMAとベルサーの関連性については最終面の1つ(zone ο)のエンディングにおいて語られる。THIIMAについては、鋼鉄のごとき装甲を持ちつつもしなやかな機動性を併せ持つ「有機体」とされている一方、神のごとき超越存在・審判を下すもの、といった性格付けもなされている。ダライアスシリーズ全体のストーリーボードにおける位置づけとしては、時系列上はシリーズ作品中最も古い時代(アムネリア暦626年)を描写しており、『初代ダライアス』(ダライアス暦201年)よりも更に溯った時代に相当する作品となる。ゲーム中の世界においては「ダライアス」という固有名詞は殆ど登場しないが、最終面(5ゾーン目・λ・μ・ν・ξ・ο)の舞台設定は「惑星ダライアスの衛星カズムン」とされており、エンディングにおいては、従来のシリーズで敵役として描かれてきたベルサーの発祥(zone ο)、惑星ダライアスの誕生(zone ν)などの核心部分が描かれる。特にzone νのエンディングは本作のキャッチコピー(「君は生命の誕生(はじまり)をみる・・」)を象徴的に表現し、本作以降のダライアスシリーズに於いて極めて重要な位置づけとなっている。各ゾーンの世界観は非常に個性的で変化に富んでおり、同一ゾーンでも前述の上下分岐により全く違う世界観・表情を展開する。ゾーンごとの個性に乏しい『ダライアスII』とは対照的で、5面エンドでありながらゾーン構成の完成度は高まったといえる。zone構成は、2択方式を固持しつつも、従来の7面構成から5面構成となり、ギリシャ文字のアルファベット表記によるゾーンαからゾーンοまでの全15ゾーンとなっているものの、各ゾーン内に於いて、中盤から更に2手に分岐するため、ヴァリエーションは豊富である。ゾーン内分岐は、各ゾーン中盤にて横ラインによって画面が上下に分断され、画面の上半分・下半分のどちらに自機が位置したかで決定される(横ライン分割開始から、上下選択決定まで5秒ほど猶予があり、その間に選択したいほうの上下に自機を移動させる)。総面数の減少により、業務用作品ではシリーズ初めてのゾーンごとに異なるボスとなり、また同じゾーンのボスにおいても、中盤以降のルート選択により攻撃パターンが異なるため、実質的に各ゾーンとも2種類のボスを擁することになる。ボスが全てポリゴン3D表現となったため、やや大味な外観デザインも見受けられるものの、初代からの血統を受け継ぐシーラカンス・オトシゴ・クジラ・ウミガメなどのモチーフを生かしたボスも健在である。ボスは一部のランダム攻撃を除き、攻撃ルーチンが確立されているためパターン覚え要素が強い。「外伝」のファッティグラトン(ピラニア)・クラスティハンマー(シャコ)のような攻撃の激しいボスがいないため、αビームまで堪えることが出来れば殆どのボスは突破可能である。尚、3ゾーン目までに比べると、4ゾーン目からの難度上昇がやや極端である。ゾーン選択による難度のばらつきはやや抑えられており、下ルート(ζ-κ-ο)が他に比べ難しい程度で、他のルートは最終面も含めさほど変化はない。道中ボス中ではアブソリュートディフェンダー(zone ζ)が他に比べ若干難しい程度、最終ボスではクジラことG.T.(zone o)およびヘビーアームズシェル(zone μ)が難しい部類で、他の3体はそこまでではない。アイテムを取ることでパワーアップでき、一定数取るとレベルアップする。シルバーホークは、キャプチャーボールと言うものを敵機に当てることで、中ボスを含むほとんどの敵をキャプチャー(捕獲)することができる。明確にキャプチャーできない敵は、ソリドナイトと呼ばれる金色の装甲に覆われていることで判別できる。中ボスは金色の仮面のような装甲をまとって出現しこれもそのままではキャプチャー不可能だが、一定ダメージを与えると装甲だけ破壊されキャプチャー可能になる。キャプチャーされた敵は味方として自機にあわせて移動しながら攻撃に参加する。攻撃方法は、キャプチャーした敵の種類によって千差万別である。またキャプチャーした敵に敵弾や敵本体が接触すると弾を消したり接触した敵にダメージを与えたりする。敵の種類ごとに耐久力が設定され、一部を除き一定のダメージを受けると破壊される。なお、初期設定では自機出現時にはこのキャプチャーボールを3個所持しており、また紫色のアイテム1個につき1個入手可能。最大所持数は6個であり、それ以上入手しようとすると代わりに5000点入る。ゲームクリア時に何個残していようとも、一切ボーナスは入らない。キャプチャーした敵は自機に随伴させての通常攻撃のほか、「キャプチャーボム」と「αビーム」の2つの用途に使用できる。キャプチャーボール発射ボタンを押すことでキャプチャーボムが発動でき、キャプチャーした敵を爆破することで敵弾をかき消す効果のある爆風を広範囲に発生させる。また、ショットボタンを1秒間(中ボスは1.5秒間)押し続けるとαビームが充填され、ボタンを離すと青い強力なビームを正面方向に一定時間発射する。発射時間はショットボタンを連打することで延長される。後述の「αビームカウンター」を行い撃ち勝つことで発射時間がリセットされる。キャプチャーした敵の攻撃・体当たりで敵を破壊すると得点に倍率がかかる。キャプチャーした敵の攻撃で敵を破壊すると、得点が2倍となり、キャプチャーボムでは3倍、αビームでは4倍(中ボスによるαビームでは6倍、更に後述のカウンターによる吸収を利用すれば、カウンター1回につき2倍ずつ最大12倍にまで上昇)となる。αビームとして使用した場合の注意点として、ボムとして使用した場合と異なり、無敵は射出直後の短時間で終わる。また通常のαビームでは後方に隙ができ後ろからの攻撃には弱いが、カウンタービーム以上の場合は、αビーム発射口の光球が自機をすっぽり覆ってしまうため、地形や貫通する攻撃以外に対する隙はない。ボスが発射する赤色のβビームに対してαビームをぶつけると「αビームカウンター」と呼ばれる双方のビームが押し合う状態になる。ビーム干渉中にボタンを連打するとβビームを押し返し、最終的には相手のビームを吸収しαビームが更に太く強力になる。連射数が低かった場合は逆にαビームが吸収され、敵のβビームが強力になってしまう。最大4倍まで威力を上げることができる 。ボス戦においては「高威力のαビームを用いてボスを撃破する」という製作側の意図のために全てのボスの耐久値が高めに設定されており、逆にαビームを全く使用せずに通常攻撃のみでボスを撃破しようとする場合には、ボス戦が大幅に長引いてしまう。中ボスの場合、特殊コマンドにより特殊ショットが撃てる。ゾーンによっては中ボスが異なる(詳細はステージ紹介に記載)が、同じ面数での中ボスは特殊コマンドが共通している。下の表は自機が右を向いている場合のコマンドである。なお「ニュートラル」では、方向レバーをどの方向にも入れずに直立させること。Gダライアスのアッパーバージョンといえる作品で、ゲーム全体の高難易度化やボス戦のゲームスピードの上昇などを主な特徴とする。以下に主な変更点を挙げる。このような苛烈な高難易度化に至った背景に、ゲームのプレイ料金の問題があった。当時ゲームセンターにおいてはビデオゲームの占める割合が縮小される一方であり、それを食い止めるために本作でプレイ料金の値上げに踏み切った。しかしそれがプレイヤーに受け入れられなかったために、100円という料金にあわせたプレイ時間を想定した難易度に改定を行った。これは純粋に1ゲームあたりのプレイ時間を半分にさせるための調整であり、初心者モードの設置は初めからこの難易度に一般プレイヤーが付いてこられないことを確信した上での設定であることを物語っている。なお、この試みは営業面で失敗し、そのためタイトーはビデオゲーム自体のリリース点数をこれ以降極端に減少させることとなった。このため、2010年7月に『ダライアスバースト アナザークロニクル』の発売決定が発表されるまでの13年に渡り、本作がアーケードのダライアスシリーズ最終作となっていた。なお、本作のスタッフはVer.2のデバックが完全に完了してない形でリリースされたことが遠因で、後に独立してグレフを設立した。"G"ダライアスというタイトルに因み、各ゾーン名の頭文字は"G"に統一されている。本作では最終ボス撃破後、エンディング(ゲーム中では一貫して『EPILOGUE(エピローグ=終章)』と表される)として、これまでのシリーズ作品では一枚絵(と、『ダライアスII』以降は英語の説明文)が表示されていたところに、CGモデルによるリアルタイムアニメーションのムービー(PlayStation版等では、アーケード版からファイル作成された通常のムービー)が挿まれ、その流れのままスタッフロールが始まるようになった。ムービーには音声・解説が一切入らない為、それだけでは難解なものもあるが、PlayStation版ではクリアしたゾーンのエピローグのムービーの解説を見ることができる。なお、スタッフロール中のBGM「未来完了 from7」は、『ダライアス』の最終ボス戦のBGM「Boss Scene # 7」のアレンジである。惑星アムネリア。幾多の戦乱の後、平和と繁栄を手にしたその星の人々は、宇宙開発に乗り出し、アムネリアの衛星ブレザへの移住を果たす。…だが50年後、アムネリアのもう一つの衛星マーサの獲得を巡り、アムネリアとブレザの間で星間戦争が勃発。軍事競争の果てに生み出された悪魔の兵器「A.N.(ALL NOTHING)」により、ブレザは消滅してしまう。ようやく過ちに気付いた人々は、兵器を捨て、再び平和への道を歩み始めるのだが…宇宙そのものを消滅しかねないほどの、オーバーテクノロジーであるA.N.の出現は、宇宙の平和を守る謎の機械生命体軍団「THIIMA(アムネリア語で“死を司る者”の意)」の目覚めを促してしまった。圧倒的な力でアムネリアを襲うTHIIMA。偵察部隊程度の戦力を相手に、アムネリア王立宇宙軍は全滅してしまう。…滅亡の危機を前に、アムネリア王は、敵軍の機体コアと禁断の力A.Nを組み合わせた最新鋭戦闘機の建造を決断する。…かつて、初代アムネリア王を導き、世界に平和をもたらしたとされる伝説の鳥「シルバーホーク」。その名を冠された銀翼の鷹は、2名のパイロット、サムラック・ライダとルティア・フィーンを乗せて飛び立つのだった。…今、ダライアス創世の物語が始まる。また、インストール後も製品CDをドライブに入れておかないと音楽が聴けない。以上の特徴は2006年6月時点のソースネクスト販売版(『レイストーム』とのシューティングパック版)で確認。また従来のメディアカイト販売版(2006年12月現在絶版。こちらはGダライアス単体)も同様。当時のゲーム雑誌『ゲーメスト』の企画「第11回ゲーメスト大賞」(1997年)で、読者投票によりベストVGM賞1位を獲得している。また、1997年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』において、それまでの全アーケードゲーム作品を対象とした読者投票では第11位を獲得した。。
出典:wikipedia
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