仁藤 拓馬（にとう たくま、1988年7月13日 - ）は、静岡県島田市出身の元プロ野球選手（投手）。小学3年時に少年野球チーム「島田イースタン」で野球を始め、5年時から投手に転向して6年時には県大会準優勝。島田市立島田第二中学校では軟式野球部で投手兼遊撃手としてプレー。静岡県立島田商業高校では3年時の春季県大会で地区予選を含め68回1/3を投げて73奪三振、最速145km/hを記録し同校の初優勝に貢献。夏は静岡大会3回戦敗退。2006年の高校生ドラフトでオリックス・バファローズから4巡目指名を受け入団。はウエスタン・リーグでの公式戦登板は無かった。はオーバースローからサイドスローにフォームを改造してシュートを習得し、二軍では主に中継ぎとして17試合に登板して防御率3.77、投球回数を超える奪三振数を記録した。同年8月24日には初めて一軍に昇格したが、登板機会は無いまま二軍に戻った。は開幕一軍入りし、4月7日の西武戦でリリーフとしてプロ初登板を果たした。10月30日、オリックスから来季契約を結ばないと通告され、現役引退を発表した。その後はそのまま球団職員としてオリックスに残り、2011年から2013年はスコアラー、2014年はマネージャー、2015年からは広報を務めている。サイドスローから140km/h前後のストレートと、スライダー・シンカー・シュートといった多彩な変化球を投げ分ける。母校の島田商業高校は県内有数の商業高校で、自身も全商簿記検定1級などの資格を取得している。2008年4月26日にシート打撃で、当時オリックスに在籍していた清原和博の相手を務め、終わった後に清原は自分の白い手袋に「仁藤へ 頑張れよ ナイスボール 清原和博」とメッセージを書いて渡した。仁藤は今でもこの手袋を宝物にして励みにしている。2009年に過敏性腸症候群と診断され、ひと月で体重が約10kg落ちたこともあった。この時球の投げ方も迷い、「まるで誰かの体を操縦しているように体が言うことを聞かなかった」と話している。

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