広深港高速鉄道 (こうしんこうこうそくてつどう、、)は、中華人民共和国広東省の広州市から深圳市を経由して香港特別行政区の西九龍総駅に至る高速鉄道。珠江デルタ・インターシティ(区域快線)東線、広深港旅客専用線とも呼ばれる。全長は142km。全通時の所要時間は1時間以下の予定(在来線の広深線では100分)。京港旅客専用線を構成する路線で、北京西駅から京石・石武・武広旅客専用線を経由し広州南駅へ至った後、当線を通り香港(西九龍総駅)まで直通運行が行われる。北京西駅 - 広州南駅間は2012年12月26日に全線開通し、北京西駅発着の高速動車も運行が開始された。本土側は広州 - 深圳(福田)間の106kmである。国務院鉄道部と広東省政府の合資により建設された。工費は167億元を予定し、2005年起工した。駅は、広州南駅、慶盛駅、虎門駅、光明城駅、深圳北駅(新深圳駅)、福田駅が設けられる予定であった。いずれも既存路線との交差や接続、更には地元政府との調整が難航し、工事が遅れ気味であった。2011年当初は、深圳市で夏に開催されるユニバーシアードに間に合わせる予定であったが、同年7月に浙江省温州市で発生した高速鉄道事故で鉄道部への批判が高まる中で開業が延期されたという説も報じられている。ようやく2011年12月26日に広州 - 深圳北が開通し、2015年12月30日に福田駅まで延伸した。香港側は現在建設中で2018年に開通する予定。将来的には時速350kmでの走行を目指している。なお、広州 - 香港間を結ぶ列車として現在は、在来線の広深線に広九直通車(広州 - 香港九龍)として中国国鉄と香港MTRが相互に運行する機関車牽引の客車列車がある。国際列車に準じる扱いになるので入境および出境の手続きは出発駅及び到着駅で行われる。CRH1も当路線で運行されるが深圳駅発着となっており香港へは乗り入れない。口岸(イミグレーション)を挟んで深圳駅と香港MTR東鉄線の羅湖駅は近接しており乗り換えが可能である。広九直通車はビジネス目的や外国人の利用が多いのに対して、広深CRH - MTR東鉄線乗り継ぎルートは料金が安く済むため一般市民の利用が多いことが特徴である。香港側は九広鉄路(現・香港鉄路)が建設を担当するが未着工のままである。落馬洲で本土側とつながり、西九龍ターミナルを終着駅とされている。当初、2つの案が構想されていた。第一の案は、九広東鉄(現・香港MTR東鉄線)落馬洲支線の北環線を経て九広西鉄(現・香港MTR西鉄線)に乗り入れるというものである。この場合、費用と時間の節約になるという利点がある。しかし、香港MTR西鉄線は高速走行用に設計されておらず、本土側の高速走行列車が来てもフルスピードは出せない。そのため、香港(西九龍)と広州の所要時間は約60分となる予定である。第二の案は、直線に近い高速鉄道専用線を新たに建設するというものである。建設コストは47%(100億香港ドル)ほど高くなるが、高速走行が可能となるという利点がある。そのため、香港・広州間の所要時間を49分に短縮できる。2006年2月6日に、香港行政会議は九広鉄路に第一案で計画を実施するよう指示を出した。この時点での香港側の完成予定は2013年としていた。一方で、将来的に香港には本土の10都市から長距離列車が乗り入れるため、第一案では輸送力不足だとの意見も立法会議員から出された。そのため、香港政府は九広鉄路の調査結果次第では第二案の再考もありうるとの見解を示している。また、第二案では2014年もしくは2015年に完成時期が延びるともされた。2009年、香港内での建設が年内にもスタートすると同地域の新聞で報じられ、2017年から2018年の開通が予定されている。
出典:wikipedia
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