三足烏(さんそくう、さんぞくう)は神話や絵画などに見られる三本の足を持ったカラスのこと。アジア、アナトリア半島、北アフリカなどに見られる。烏を太陽の象徴とする神話は、マヤ文明でも見られる。黒い烏は太陽の黒点を表しているという説もある。古代中国の文化圏では三足烏の足が3本なのは、陰陽では偶数を陰、奇数を陽とするが、3は奇数であり太陽と同じ陽となるからだといわれている。3本足の鳥の神話は、世界に広がっており、太陽と関連付けられていることが多い。三足烏(さんそくう、さんぞくう、)は、中国神話に登場する烏で、太陽に住むとされ(ただし他の神話もある)、太陽を象徴する。日烏(にちう、)や火烏ともいい、月の兎の月兎と対比される。しばしば3本の足をもつとされ、三足烏とも呼ばれる。また、金色という説もあり、金烏(きんう、)とも呼ばれる。なお三足烏の「金烏」の絵は、日本の1712年(正徳2年)刊の「和漢三才図絵」の天の部の「日」の項にも認められる。太陽に住んでいるとされ、太陽黒点を元にした神話であるとする説もある(中国では漢代までには黒点が発見されていた)。ただし太陽にいるのは金鶏(きんけい)であるとの神話もある。また別の神話では、太陽は火烏の背に乗って天空を移動する。ただしこれに対し、竜が駆る車に乗っているという神話もある。『淮南子』に「昔、広々とした東海のほとりに扶桑の神樹があり、10羽の三足烏が住んでいた……」と見える。この10羽の3本足の烏が順番に空に上がり、口から火を吐き出すと太陽になるという。 また「日中有烏 而月中有蟾蜍」との記述もあり中国の3本足烏は太陽そのものの象徴であった。『芸文類聚』にも記述されている。このような物語もある。大昔には10の太陽が存在し、入れ替わり昇っていた。しかし尭帝の御世に、10の太陽が全て同時に現れるという珍事が起こり、地上が灼熱となり草木が枯れ始めたため、尭帝は弓の名手羿に命じて、9つの太陽に住む9羽の烏を射落とさせた。これ以降、太陽は現在のように1つになった(『楚辞』天問王逸注など)。三足烏( Samjokgo サムジョゴ)は高句麗では火烏とも言う。古墳壁画にも3本足の烏三足烏が描かれている。日本では三足烏が八咫烏(ヤタガラス)と呼ばれ同一視される。神武東征において神武天皇を導く役割を与えられている。三足烏はエジプト神話の壁画に見られる。これはリュキアやパンフィリアの三脚巴から考え出されたとされる。また、ギリシャ神話のアポロンの烏である烏座を描いたものでは時にカラスが3本足の姿で描き表される。烏に限定しなければ、鳥を太陽の象徴とする神話が世界各地にあることがジェームズ・フレイザーにより指摘されている。たとえば、エジプト神話の太陽神ホルスは隼頭である。
出典:wikipedia
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