ドクター・ゲロは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』またはそれを原作としたアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』に登場する架空のキャラクター。声優は矢田耕司。『ドラゴンボールフュージョンズ』では沢木郁也。元レッドリボン軍の科学者(マッドサイエンティスト)で、人造人間の製作者。レッドリボン軍を壊滅させた孫悟空に復讐するため、様々な人造人間を作ったのちに自らベースとなり、人造人間20号となった。作中では人造人間になった理由を人造人間18号に尋ねられた際「永遠の命が欲しくてな」と答えており、ブルマも「たぶん生き続けたくて自分まで改造したんだとおもう」と推測している。孫悟空らと対峙した際ピッコロに「自分自身がドクター・ゲロのようであるように話をしている」と指摘されたとき、「わたしはドクター・ゲロに作られた人造人間で、ドクター・ゲロは死んでもうこの世にはいない」と、自分の正体を隠す発言をしていた。人造人間19号に自らを改造させており、脳を含め体の半分は人間であるが肉体の大部分は機械化されている。基本性能は19号とほぼ同じで、エネルギー吸収式。戦闘力は19号より高いが、人造人間17号、18号にはかなり劣る。ヤムチャの体を腕で貫いて意識不明にさせ、アニメではクリリンも軽くあしらっている。浅黒い肌に腰の辺りまで伸びた白髪、髪の毛と同様白い髭をたくわえた老人で、一見すると人間と区別が付かないが、帽子を取ると透明なドーム状の頭部から脳が透けて見える。生身の人間の頃にあった眉毛は、人造人間への改造に伴いなくなった。生身の頃の姿は、扉ページで三頭身の体型で描かれている。科学者としての技術は極めて優秀で、最先端のメカトロニクスからバイオテクノロジーまでこなす。ブリーフ博士は17号と18号の設計図を見た際「自分にも分からないことが多い」と発言し、16号の修理を手がけたブルマも、「この人造人間は凄い構造。ドクター・ゲロはろくなやつじゃないが天才だったのは確か」と語っている。また、ブルマからは「科学者ではけっこう有名。イヤなヤツらしいけど天才」と言われ、ブリーフ博士も上記の発言の後に「この才能を正しいことに使っていれば」と惜しんでいた。ブルマは「ドクター・ゲロがレッドリボン軍のお抱えだとは知らなかった」と語っており軍との関係を知らない者もいるが、元々レッドリボン軍の創設メンバーだったため、実質軍を操っていた人物でもある。軍の兵器は全てゲロが作ったものであり、通常の機械兵器は敵に渡って利用される恐れがあるため、自分で考える能力を持つ人造人間の開発に踏み切った。その昔若くして死んだレッドリボン軍の上級兵士だった息子がおり、敵の銃弾に倒れた我が子をモデルとして人造人間16号を製作した。我が子という特別な思いから強力なパワーと爆破装置を与えたが、できれば戦闘で破壊したくないという意思もあった。それまで全人工製の人造人間を開発してきたが、発明において唯一「性格のコントロール」を苦手としており、17号や18号のような人間を改造する方法に変更した。しかし、17号や18号でも性格コントロールには失敗し、自らの命を失う原因になった(最終的に19号では自らに忠実な性格のコントロールに成功しているが、旧式のエネルギー吸収式にせざるを得なくなっている)。アニメではセルの回想の中で、ドクター・ゲロがセルを生み出した真の目的は悟空に対する復讐ではなく、自らの手で究極の生物を生み出すことであり、そのために多くの戦士たちの細胞を組み合わせ、セルを生み出したと語られている。存在が明かされたのは、未来からトランクスがやって来たときである。悟空が心臓病で倒れるものの、超サイヤ人に覚醒したベジータに19号を破壊され、その後逃走する。逃走中、ベジータを倒すためにピッコロに襲い掛かり、エネルギーを吸収するものの、助けに向かった孫悟飯に攻撃されて他の戦士たちに居場所を知られる。仙豆を食べて体力を回復させたピッコロに圧倒された挙句、片腕を切断されてしまう。だが、おりしもブルマが乗っていた飛行機が飛んでいるのを見て撃墜し、一行が気を取られている隙に逃走。危険を承知で切り札である人造人間17号、人造人間18号を起動させるため研究所へ向かう。未来から来たトランクスに救出されたブルマは科学者の本で写真を見た記憶から「あれはドクター・ゲロ本人」と話す。クリリンに研究所の場所を知られるも、17号と18号の起動に成功する。しかし、17号と18号の反抗的な態度は改善されておらず、17号に緊急停止コントローラーを奪い取られた後、足蹴りで首を切断され、頭部を踏み潰されて死亡した。アニメでは死後、魔人ブウ編で地獄から界王神界での悟空たちとブウの戦いをフリーザ一味やセルとともに観戦していた。人間時の姿ではなく、人造人間の状態だった。詳細は不明だが、現在の世界と同じく自らが開発した人造人間に殺されていることがトランクスより語られた。作中の世界に登場したセルが元々存在していた世界のドクター・ゲロも同様であるが、アニメでは自爆から復活後、悟飯とかめはめ波の撃ち合いの際のセルの回想にて、17号たちを吸収して完全体になるように促すような台詞を発言している。劇場版7作目『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』冒頭にて本編同様、17号と18号に殺害された。しかし、ゲロの怨念が地下深くのスーパーコンピュータに乗り移り、13号、14号、15号を完成させて悟空たちを狙う。地獄を彷徨っていたドクター・ミューと出会い、彼を誘って組み新17号を完成させ、打倒・悟空と世界征服に燃えていた。地球への進行を果たして計画を進めていたが、パンに超17号を止めるよう人質にされたことでやむなく超17号を止めようとする。しかし、新17号を作った際にドクター・ミューによりプログラムをドクター・ミューだけの命令を聞くように書き換えられていたことが判明し、またドクター・ミューは全ギャラクシー(銀河)征服を本来の目的としていたなどの野望の食い違いから裏切られ、17号に破壊される最期を遂げる。その際、超17号には怒りではなく悲しみの発言や表情をしている。なお、破壊される直前にはドクター・ミューから世界征服の野望を取るに足らないと侮辱され、17号は究極の人造人間などという子供だましではなく、究極のマシンミュータントだと言われ、ドクター・ミューに対しては怒りを露わにしていた。一人称は、「わたし」から「わし」に変わっていた。いずれも原作では名前は付いていない。その他、サーチシステムを組み込んでおり生命体の索敵が可能。舞空術のように自在に飛行可能だが、厳密には体内の反重力装置による賜物である。南の島よりゲロが逃げ帰った、北エリアの深い渓谷の中にある洞窟に建設された秘密研究所。崖の中ほどにある洞窟の中に入り口がある。入り口は暗証コードを入力しないと開かない頑丈な扉になっており、クリリンと天津飯の体当たりでは開かずベジータが破壊した。研究所内部の壁には人造人間を格納したカプセルが立てかけられている。地下室には巨大スーパーコンピュータとセルをつくるためのカプセルがある。後にクリリンと未来から来たトランクスによって研究所は破壊されたが、地下の研究室までは破壊されず、セルの開発が続けられた。この研究所は、ごく一部の科学者だけしか知らず、ゲロも正確な場所は誰にも教えていないが、北の都の近くの山にあることと、洞窟を改造した研究所という噂があったはずということをブルマは知っており、このことについてゲロは、父親に自分のことを聞かされたことがあるかもと推測していた。格闘ゲームへの初登場は『ドラゴンボールZ 超武闘伝』。特殊能力として相手の必殺技を吸収して、体力を吸収することができる。一部ゲームでは人造人間16号から「お前に従うようにはプログラムされていない」と言われている。ゲームボーイカラーのカードRPG『ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち』では、バトル中に使用すると人造人間に致命的なダメージを与えることができるカード「きんきゅうていしそうち」が存在するが、ゲロはそのカードを使うことができない。逆に「人造人間に致命的なダメージを与える」という効果は適用されるため、相手に使われると自身が緊急停止させられる恐れがある。『ドラゴンボールZ Sparking!』以降の3Dフィールドを主体としたゲームでは、気力が自然に回復せず、逐一相手から奪う必要のある仕様となっていることが多い。作者の鳥山は当初、20号を本当の敵にしようと考えており当初は19号と20号のみを登場させる予定だったが、すでに担当編集を外れていた鳥嶋和彦が鳥山の家に電話をかけてきて「やっと敵が出てきたとおもったらジジイとデブじゃないですか」と文句を言われ、仕方なく17号と18号をデザインした。ゲロが吊り目なのは、当時鳥山が吊り目系が好きだったため。鳥山は好きな人造人間の3位に、19号とともに20号(ゲロ)を挙げている。
出典:wikipedia
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