山形美術館(やまがたびじゅつかん)は、山形県山形市にある美術館。運営は、公益財団法人山形美術館。山形新聞グループの総帥として君臨した服部敬雄の影響下、民間主体で山形県と山形市が全面的に協力する財団法人による運営によって「公立美術館より一段と幅広い県民の美術館」という理念のもとに開館に至った。服部存命中は、収蔵品が山形新聞、山形放送、山形グランドホテルなどのいわゆる服部コンツェルン企業に優先的に無償貸し出しされ、美術館の私物化との批判も出た。また開館20周年記念事業として改築されることとなり、県および市から補助金が拠出されることとなったが、着工直前に服部の一声で全面新築に突如変更された上、補助金についても実質的な審議がなされないままに増額された。以上のようないきさつから県内に県立美術館は存立しない。同館は、開設時には日本画主体の美術館であったが1985年の新築オープンの際、荻須高徳の指導で下で収集した服部コレクションや吉野石膏からの寄託作品などから、東北有数のフランス近代絵画美術館として広く知られることとなった。山形銀行および殖産銀行(現:きらやか銀行)の経営に参画してきた長谷川家が、多年にわたって収集した美術品を係累らから寄贈を受け展示している。江戸時代の狩野派、文人画、円山四条派を系統的にたどることのできる内容となっている。山形市出身の近代彫刻の先駆者の一人である新海竹太郎とその甥である新海竹蔵の作品を展示している。1991年(平成3年)亡くなった服部敬雄の業績を讃え、フランス絵画60点とロダン、マイヨール、ブールデルの彫刻4点を服部コレクションと名づけ展示している。山形県南陽市において、かつて操業していた吉野鉱山が社名の由来である吉野石膏株式会社が収集した美術品を寄託を受け展示している。バルビゾン派、印象主義、キュビスム、抽象絵画、エコール・ド・パリの作品を見ることができる。
出典:wikipedia
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