エル・アルト国際空港(、)は、ボリビアの中心都市ラパス(憲法上の首都はスクレ)近郊のエル・アルトにある国際空港。1925年に新設空軍のための基地として建設されたもので、現在もボリビア空軍が運営し軍民共用となっている。世界最高標高の国際空港。標高4,000メートルを越す位置にあり、酸素濃度が薄くエンジンの燃焼効率、翼の揚力発生能力が低下するため、大型機でも離陸時に充分な加速が得られ、着陸時も安全な速度が維持できるようボリビア国内で唯一4,000メートルの滑走路を有している。日本政府からの政府開発援助(平成6~8年度無償資金協力)により着陸援助施設、管制施設、通信施設、照明施設、電源施設等の機材整備、管制塔の建設、滑走路の整備が行われ、1997年3月に引き渡し式が行われた。上述の通り、標高4,000メートルを越す高地であるため、平地に比べて十分な揚力が得られない。このため最大離陸重量が低くなり、よって積載できる燃料の量が制限されるため、ラパスから無経由での長距離便運航はできない。現在運行されている機材は主にボーイング727系、ボーイング737系、エアバスA320系の短距離・中距離用機材で、大型機材はDC-10の貨物仕様機のみである。過去にはルフトハンザ航空がボーイング747(サンタ・クルス経由で)就航していた時期もある。小型ジェット機でも燃料・乗客を満載した状態での離陸は危険とされるため、ラパスを起点・経由地にする南米中距離便や北米・欧州長距離便は乗客や燃料をラパスでは満載せず、標高が低いサンタ・クルスのビルビル国際空港を経由した上で乗客、貨物、燃料の満載を行う。重度の高山病患者のための酸素ボンベが用意されている。また、各航空会社とも利用客向けに酸素ボンベを用意している。ラパス市内(地形的に約500m低い位置にある峡谷盆地)へは、すり鉢を螺旋状に下る高速道路を使い約30分で結ばれている。路線バスやタクシーを使うのが一般的である。
出典:wikipedia
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