チョールヌィイ・オリョール(Chyornyh Oryol:ロシア語:)は、ロシア連邦で開発された主力戦車である。名称はロシア語で“黒い鷲”の意で、「カザノワシ」のことである。対外的にブラック・イーグル(英語:Black Eagle)という英名も使用される。1990年代に開発され、ロシア軍を始めとして多方面に売り込みが図られていたが、開発元の国営公社オムスク戦車工場(Omsk Transmash:ロシア語:)と呼ばれた。「第640号計画」は1999年7月にシベリアで行われた展示会に出展され、その姿を一般に現した。「第640号計画」はチョールヌィイ・オリョールという愛称を付けられ、以降専らその名称で呼ばれるようになった。ロシア連邦軍においてT-90に代わる新型戦車には、完全新設計の新世代戦車であるT-95(オブィエクト195)がその役目を担うことになる予定であった。T-95は2009年以降の量産・配備開始に向けて開発が進められていたが、2010年4月9日、ロシア国防省国防次官であるウラジーミル・ポポフキン上級大将は、主に予算面の問題から開発を断念したと発表した。ロシア軍はT-90を追加発注して当面の主力戦車とする予定である。その後もT-95の成果を生かした、アルマータ計画が進められている。チョールヌィイ・オリョールのシャーシは、基本的には原型となったT-80Uのものを流用する予定であったが、転輪は片側7 輪に変更されており、車体は原型よりも短縮され、被発見率を下げるため車内乗員配置を変更して車高を低減される予定であった。車体前面装甲には発展型の爆発反応装甲である“コンタークト5”装甲を採用している。内部配置そのものは従来と同じく、前部は乗員室、中部に戦闘区画、後部にエンジン室を割り当てている。砲塔は完全な新設計のものが搭載され、従来のソビエト/ロシア戦車とは異なり砲塔後部に張り出したバスル部分を設けてその内部に主砲弾を搭載している。主砲は、従来のものと同じ2A46M 125 mm滑腔砲が採用されたが、開発研究中であった140 mm滑腔砲、更には152 mm滑腔砲の搭載も考慮されていた。2A46Mは主砲発射式の対戦車ミサイルである9M119M レフレクス(NATOコードネーム:AT-11 Sniper)を発射することも可能であった。砲塔前面装甲には爆発反応装甲と複合装甲を組み合わせた新たな装甲形式とされる“カークトゥス”装甲が装備された(“カークトゥス”とはサボテンの意。英語風に“カクタス装甲”とも呼称/表記される場合がある)。この他、防禦装置として、「シュトーラ2」防禦システム、「ドロースト」(ツグミの意)アクティブ防護システム、また自動装填装置や照準システムも新型化されている。
出典:wikipedia
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