ハカイダーは、『人造人間キカイダー』とその派生作品に登場する架空のキャラクター(人造人間・自律型アンドロイド)である。キカイダーの破壊を使命とする人造人間。プロフェッサー・ギルから渡された設計図で光明寺博士が作成した。キカイダーの人間態の名前がジローであるのに対し、ハカイダーの人間態の名前はサブロウである。頭部の光明寺博士の脳はキカイダーに攻撃させないための人質であったが、キカイダーを倒す少し前から光明寺博士の脳の影響が見られるようになり、倒したキカイダーを持ち帰ってギル不在の間にそれを修理させることとなる。その行為から、光明寺博士の脳の影響が出ていることをギルに見抜かれてしまう。キカイダーにより脳が光明寺博士の身体に戻されてハカイダーは機能を停止するが、ダーク基地を破壊された際に瀕死の重傷を負ったギルの脳がダークの幹部により移植されることとなる。ギルハカイダーとなったハカイダーは、レッドハカイダー・シルバーハカイダー・ブルーハカイダーというそれぞれダークの幹部の脳を持つハカイダーたちを引き連れてキカイダーやキカイダー01と戦い、やがてハカイダー4体による合体でガッタイダーとなる。強大な力でキカイダーたちを苦しめるも弱点である脳を破壊され、4体の無事な部品を寄せ集めることでギルハカイダーだけが生き残る。その後、ギルの設計したジャイアントデビルを作ろうとしているシャドウを倒すため、キカイダーやキカイダー01、キカイダー00と共闘するが、その裏でシャドウからの使者ミエコ(ビジンダー)の勧誘を受けるなど策をめぐらせており、ジャイアントデビルを完成させると世界征服に動き出す。最後には服従回路(イエッサー)をキカイダーたちに取り付けて部下として使うつもりだったが、キカイダーの秘密兵器「破壊光線」(ブラスター)を脳に直撃させられて「死亡」している。上の四体を総称して、「ハカイダー四人衆」と呼ばれた。基本的には、漫画版を元にしているため、ハカイダーの設定もそれに準ずる。ここでは主にその差異を記す。基本的には、漫画版を元にしたリメイク作品。光明時博士の長男一郎の脳を入れられた人造人間であり、ギル・ヘルバートと光明寺博士が遺伝子技術とロボット工学の両者の観点から、共同で開発したことになっている。キカイダー01の攻撃で一郎の脳が覚醒、以後「光明寺一郎」として活動するようになる。ギルは元々これを予測していたようで、自分の体の器としてハカイダーを開発させていた。また、作中では一貫して「サブロウ」と名乗っている(人物紹介のページでは「サブロウ=ハカイダー」と紹介されている)が、ギルの台詞には「ハカイダー型の人造人間」というものがある。本作では量産型ハカイダーも登場しており、量産型の4体が合体してガッタイダーとなるなど、ハカイダー四人衆を意識した設定がなされている。坂本千草(光明寺ミツコの母親)の脳が入れられており、「血液交換が必要」「悪魔回路」など、TV版に近い設定が付けられている。ダーク・マジェスティック・エンジニアリングが大量生産を前提として造り出した戦闘型ロボットで、正式名称は「フュージティヴ・フロム・ヘル改良強化量産型第一試作モデル」。「ハカイダー」は製作者の光明寺博士がつけた開発ナンバーである。人間態の姿はサブローで、スマートフォン型の携帯端末に「コンバーション、アンドロイドモード」の音声コードを入力することで変身する。愛機は「ホワイトクロウ」。キカイダーの左半身として設計された戦闘型ロボット「フュージティヴ・フロム・ヘル」を元に造られたロボットとして登場。動力源はカートリッジ型小型原子炉。特撮『人造人間キカイダー』との設定の違いとして、太陽電池で動く仕様だったプロトタイプの設計を流用しているために頭部が中空である点。指定されたターゲットを追い殺戮することを目的としているため、電子頭脳は小型化され、「悪魔回路」として胸部に格納されている。頭部に電子頭脳を持たず、悪魔回路は殺戮命令のみを下すために思考パターンが単調であり、光明寺曰く「頭が空っぽ」というほど、殺戮のみを念頭に置いたロボットとなっている。容赦なくキカイダーをハカイダーショットで撃ち抜こうとしたり、それを邪魔したミツコに重傷を負わせたりなど、特撮で見られたような気品は描かれていない。その一方で、光明寺の脳を移植されたままではキカイダーとの全力の勝負ができないとギルに詰め寄ったり、ミツコの将来に想像を及ばせたりなど、下劣ではない面も兼ね備えている。光明寺博士ら開発スタッフがダークを逃亡した後、米盛チーフらを中心にして造られたボディでは命令の遂行さえ不可能だったが、光明寺による調整により、12.6秒でダーク破壊部隊のロボット3体を破壊するほどの実力を披露した。その後ギルの目論みで、光明寺の脳を頭部に格納しキカイダーを襲い、破壊寸前まで持ち込むが、ミツコが介入したことで脳の血液交換のタイムリミットを迎え、撤退を余儀なくされる。ダーク本社でキカイダーと決戦した際には、純然たる実力で決着をつけるために、ギルの秘書ロボットであるマリに命じて光明寺の脳を本体に戻させ、ジローやマリ同様の電子頭脳を頭部に納めてキカイダーと対峙した。電子頭脳を得たことで思考が複雑になり、キカイダーのことを「ロボットに似て非なる何か」と形容し、かつ自身に与えられた仮想生命にも考えをめぐらせるようになっている。勝負は五分だったが、ヒトの生命を如何とも思わない態度に対し、ミツコらとの交流で生命の貴重さを知ったキカイダーが発憤。一気呵成に攻めたてられ、必殺技のデンジエンドを叩きこまれ撃破されている。その際に、キカイダーに芽生えた人間性を理解し、「貴様と戦えてよかった」というメッセージを残し爆破四散した。前述のとおり、今作品のハカイダーは量産を前提にした兵器であるため、ダーク本社で量産されていたものの、サブローを撃破したキカイダーによりプラントが破壊され、プラントを出た最初のトラックに積まれた黒・赤・青・銀の一対以外はすべて破壊されている。出典:公式サイト『人造人間ハカイダー』のものについては、こちらを参照。ハカイダー(サブロー)は、原作となる漫画版とTV版ともにロボット工学者光明寺博士の開発したロボットであるが、漫画版では偶然にも(開発者も意図しないうちに)その脳の影響を受けることとなる。一方のTV版では、脳の血液交換など脳が生かされていることはアピールされるが、それほど脳の影響を受けることは強く映し出されていない。『キカイダー02』では、その設計時点から意図されていたものであり、ロボットというよりもサイボーグとしての側面が強く描かれている。ハカイダーのキャラクターは、渡邊亮徳専務(当時)の発案による。主人公キカイダーがもともと悪の組織の脱走者であり、怪獣ロボットよりもさらに兇悪な追っ手をさし向け、キカイダーを窮地に追い込もうという渡邊の案を基に、原作者の石森と脚本家の長坂の相談を経て、この稀代のアンチヒーローが生まれた。そのキャラクター、デザインはヒーロー番組における後進の悪役ヒーローに大きな影響を与え、今なお高い人気を誇っており、40年以上経った今でも「ダークヒーローの頂点」と言われている。ハカイダーのマスクはアップ用とアクション用がそれぞれ用意され、アップ用は眼と眼の間に小さい覗き穴があるだけだが、アクション用は目と口の間に四角い覗き窓が開けられ、視界を大きく採るための工夫がなされている。頭の透明フードはマスクにネジで留める仕様になっているが、立ち回りで固定部分がすぐに割れてしまうため、常時数個の予備を撮影現場に持ち込み、欠損するたびに交換していた。衣装はビニールレザーを使っており、指の黄色部分は着色した皮を巻いたものとなっている。専用の挿入歌として『ハカイダーの歌』『三郎のテーマ』の二曲が作られた。1980年代にハカイダーを主役としたスピンオフテレビシリーズが企画されており、石ノ森によるデザイン画も描かれている。デザイナーの篠原保は、『人造人間ハカイダー』以前にハカイダーのテレビシリーズ企画に参加していたと証言している。
出典:wikipedia
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