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M18 (駆逐戦車)

M18(76mm Gun Motor Carriage M18:76mm自走砲車 M18)は、第二次世界大戦中に生産・使用されたアメリカ合衆国の対戦車自走砲(戦車駆逐車)である。非公式の愛称は"ヘルキャット"(HellCat:性悪女の意)。アメリカ陸軍において対戦車戦闘を行う戦車駆逐大隊の装備として、M4中戦車のシャーシを流用し、3インチ(76.2mm)砲を搭載したM10とはまた別に、より軽装甲で高速なヒット・エンド・ラン戦法向きな車輌の開発が進められていた。当初予定されていた37mm砲は、対戦車用途としてはもはや使い物にならないため、57mm砲を普通の戦車と同じ密閉型旋回砲塔に搭載し、クリスティー式サスペンションを持つ対戦車車両、T49 GMCが試作された。これは、算盤の玉型のオープントップ砲塔に3インチ砲を搭載するT67 GMCに発展。さらに大幅な改良が加えられ、砲塔形状が変更されサスペンションをトーションバー式に、起動輪を後部から前部に移動したT70 GMCとなり、これが76mm GMC M18として制式化され、1943年7月-翌年10月までに、合計2,507輌がビュイック社によって生産された。M18は、圧延鋼板を溶接して組み上げた構造で、当時のアメリカ戦車のずんぐりしたスタイルとは異なる、戦後戦車風の洗練されたシルエットであった。エンジンは、M4およびM4A1と同じ空冷星型のコンチネンタルR975だが、ユニバーサルジョイントを介して伝導シャフトを床板に這わせ、また、エンジングリルだけを盛り上がった形状にしてスペースを確保し、車高を抑えている。更に車体後部を開き、ガイドレールに載ったエンジンを引き出すことができるなど、整備性も大変優れていた。装甲は、一番厚い砲塔前面部で1インチ(25.4mm)、他の部分でも0.5インチ(12.7mm)と薄く、重量は18t以下に抑えられ、これに加えトーションバー式サスペンションの性能もあって、路上最大速度80km/hという、第二次世界大戦の装軌式装甲戦闘車両としては世界最速を誇った。また、後のM24軽戦車同様に、車体前部には操縦士と副操縦士が並んで座っており、どちらにも同じ操縦装置が設けられていた。M18の主砲である76mm M1A1、M1A1C、M1A2戦車砲(名称では76mmだが、正確には口径76.2mm)は、M4A1(76)-M4A3(76)中戦車に搭載されたものと同じで、おおむねドイツ軍の7.5 cm KwK 40戦車砲や7.5 cm PaK 40対戦車砲に匹敵する装甲貫徹性能を持ち、HVAP弾を用いることでより高い性能を発揮した。M1A1CとM1A2には、後に装薬量が多く反動が大きいHVAP弾に対応するため、砲口にダブルバッフル型のマズルブレーキが追加されたが、大戦中の車輌の多くには未装備のままであった。また、敵戦車との遭遇率が下がるにつれ、火力支援用に駆り出されたが、この任務においては76.2mm砲よりも榴弾の炸薬量の多い75mm砲の方が有効であり、あまり適役とはいえなかった。この他にも、砲塔上部のリングマウントに12.7mm機銃を搭載、現地改造で7.62mm機銃を砲塔右側に増設した車輌も確認できる。M18の実戦参加は、1944年1月のイタリアのアンツィオ上陸作戦以降である。本車は、ドイツ軍が軽戦車を改造して作ったような、即席の対戦車自走砲とは比較にならないほど完成度が高く、機動性もズバ抜けていたが、かつて米軍がチュニジアで遭遇し苦戦したティーガー重戦車は当然のこと、新たに遭遇したパンター中戦車に対しても、正面きって撃ち合うには力不足であった。また、見た目より装甲は貧弱であり、砲弾はおろか近距離(70m)ではライフルや機関銃から放たれる7.92mmの鋼芯徹甲弾にすら貫通されてしまう有様だった。更に、1944年のフィリピン戦や翌年の沖縄戦などの太平洋戦線でも実戦参加しているが、日本軍戦車に対してオーバーキルな攻撃力、小口径砲にも簡単に撃破される防御力はアンバランスであり、ほとんど支援砲撃用の自走砲として使われた。M18は、開発時の要求スペックどおり、戦場に急行し待ち伏せを行うのに適した性能を発揮し、また、完成度が高く兵器として扱いやすかったが、その本領を発揮できる場面が少なく、出現時期と活躍すべき戦場を誤ってしまった車輌といえる。しかし、バストーニュの戦いにおいて第705戦車駆逐大隊の4輌が、その機動性を生かして活躍したことも記録されている。M18はアメリカ軍からは大戦後程なく退役したが、多くの車両がアメリカの友好国に供与、売却され、それらの国の中にはユーゴスラビア連邦もあった。ユーゴスラビアに供与された車両はイタリアの戦争映画『特攻大戦線』(原題:Corbari)を始め、現地でロケが行われた映像作品にドイツ戦車役他でよく登場している。ユーゴスラビアへ供与された車両には、後にT-55の車体にM18の砲塔を載せた整備訓練用の自走砲に改造されたものもあった。この改造自走砲は後に連邦からの各共和国の独立を巡るユーゴスラビア紛争でスルプスカ共和国の装備として実戦で用いられている。またクライナ・セルビア人共和国軍が、M18をクライナ・エクスプレスと名付けた装甲列車に搭載して砲台として用い、クロアチア軍との戦闘で使用した。台湾(中華民国)にも供与され、その後M42対空自走砲の車体にM18の砲塔を搭載した合体車両が50両ほど製作され、「64式戦車(六四式輕戰車)」の名称で制式化されて装備されている。ベネズエラに供与された車両は1990年代に入ってもなお75両がベネズエラ陸軍の予備兵器として保有されており、これらはユーゴスラビアの企業が寿命延長及び近代化改修を請け負っていた。

出典:wikipedia

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