京都大学アメフト部レイプ事件(きょうとだいがくアメフトぶレイプじけん)とは2005年12月に京都大学のアメリカンフットボール部(京都大学ギャングスターズ)の部員3名が酒に酔った女性2人を集団強姦したとされる事件である。加害学生3名は集団準強姦罪で逮捕起訴され、1人は懲役4年6ヶ月の実刑判決、2人はそれぞれ懲役3年執行猶予5年、懲役2年6カ月執行猶予5年の有罪判決が確定した。京都大学は加害学生を放学処分とし、ギャングスターズはその年の春の競技会の出場を辞退した。2005年12月23日、京都市左京区のマンションの一室で、被告(甲・乙・丙)の3名と被害者の女子学生(A・B)の2名が「鍋パーティ」と称して会食。被告らは焼酎などを一気飲みさせる「焼酎ルーレット」で酩酊状態となった被害者Aの1名を「みんなでやったらええやん」と、乙丙がわいせつな行為をし、甲が暴行をした疑い。さらに甲はBに対しても暴行をし、負傷させたとされる。3人は逮捕容疑について「合意の上」と否認した。また、彼らは以前にも女子学生と「鍋パーティー」を開催して、同様の行為を繰り返していた。彼らはアルコール度数の高い焼酎やウォッカなどを用いており、被害者は2人とも急性アルコール中毒に近い状態だったと見られる。被害女性2名の告訴を受けて京都府警は京都大学の学生甲(23歳当時)乙(22歳当時)丙(22歳当時)をAに対する集団準強姦の疑いで逮捕起訴した。また甲をさらにBに対する集団準強姦および準強姦致傷で逮捕起訴した。これを受けて京都大学は甲・乙・丙の3人を退学処分(正確には復学も認められない放学処分)にした。なお京都大学ギャングスターズは翌年春の大会の出場を辞退したが、秋季のリーグ戦には出場した。公判では「みんなでやったらええやん」の発言をめぐり、犯行に計画性があったか否かで検察と弁護側が対立した。2006年8月28日の公判では検察側は「重い刑を求める」旨の被害者の意見陳述書を読み上げた上で、「酩酊状態に乗じて、被害者の人格、人権、を無視した卑劣極まりない犯行」と断罪。甲に懲役8年、乙に懲役5年、丙に懲役4年を求刑した。これに対し弁護側はあくまで犯行はパーティーの延長にあったものとして、事件の計画性を否定し情状酌量をもとめ執行猶予を求めた。2006年9月26日、京都地方裁判所裁判長の氷室眞は甲に懲役5年6ヶ月の実刑判決、乙・丙にそれぞれ懲役3年執行猶予5年、懲役2年6カ月執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。氷室は乙・丙に対し「自己の性的欲求を満たすための犯行」と非難し、甲に対し「(他の2人に比して)その刑事責任は格段に重い」と3年を超える実刑にした理由を説明した。その一方で「鍋パーティを計画した時点では犯行の意図はなかった」と計画性を否定し「3人とも放校されたうえ就職の内定を取り消され、大きな社会的制裁を受けている」と指摘し「3人とも若く能力も持っている。ゼロから出発して欲しい」と説諭した。1人だけ執行猶予がなかった甲は不服を唱えて大阪高等裁判所に控訴した。第1回公判が2007年4月27日に開かれたが弁護側は「女子学生の意識は朦朧とはしていなかった。合意があったか、合意があると思い込んだ」として強姦したという起訴事実を全面否定。さらに、一審で供述調書の十分な開示を行わず訴訟手続き上違法に当たると主張した。2007年7月18日大阪高等裁判所の裁判長島敏男は「女性の人格を無視した自分勝手で悪質な犯行だが、泥酔していた被害女性らの言動が被告らの犯行を誘発したことも否定できない」として、原判決を破棄し、甲に懲役4年6ヶ月の実刑判決を言い渡した。しかし、甲は最高裁判所に上告した。2007年11月12日最高裁判所第三小法廷の裁判長近藤崇晴は甲の上告を棄却し、全ての判決が確定した。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。