『軽井沢誘拐案内』(かるいざわゆうかいあんない)は、1985年にエニックス(現スクウェア・エニックス)より発売された、堀井雄二がデザインしたアドベンチャーゲーム。『ポートピア連続殺人事件』と同様にオリジナル版のプログラム・シナリオ・グラフィック等の全ての作業を堀井が1人でこなしている。『ポートピア連続殺人事件』(1983年)、『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(1984年)に続く、堀井雄二がシナリオを担当したアドベンチャーゲーム第3弾。これら3作品を合わせて「堀井ミステリー三部作」と呼ばれ、人気を博した。本作も当時のパソコン主要各機種に移植されたが、ストーリー展開上、アダルト風味が加えられたシーンや大麻がらみの要素があったためか、三部作のなかで唯一、ファミコンに移植されなかった。刑事を主人公としていた前2作品と異なり、一般的な大学生とその恋人を主人公に据え、カジュアルな印象で作られている。物語の舞台は避暑地の軽井沢に設定され、軽井沢駅、レマン湖、地蔵ヶ原、浅間山など実在のスポットが登場する。また、『ポートピア連続殺人事件』の登場人物、沢木文江が本作にもゲスト出演している。前作『オホーツクに消ゆ』と同様、コマンド選択方式を採用。ただし、人名・地名などを推理して直接キーボードから入力しなければならない場面や、会話中に特定のタイミングで特定のコマンドを使用しなければならない場面などがあり、単純なコマンド総当たりではクリアできない。コマンドには「キスする」「抱き寄せる」など、アダルト風味の物もある。ストーリーは全6章で構成されており、リアルタイムセーブのほか、進行状況に応じて各章の最初からも再開できるようにもなっている。MSX版のみROMカートリッジにセーブが出来ないため、各章の最初からパスワードで再開するようになっている。主人公の移動は2Dスクロールマップ画面で行うが、前作『オホーツクに消ゆ』同様に地名選択での移動も可能になっている。さらに終盤の第6章では、2Dスクロールマップ画面でのRPG的な要素(当時はウルティマ型と呼ばれた)も盛り込まれている。敵との戦闘シーンでは、主人公の「こうげき」に加えて2人のヒロインによる「なげキッス」(敵攻撃力減少)と「パンチラ」(敵防御力減少、携帯電話版は「ぱふぱふ」)によるサポートが重要である。特にラスボスとの対決では上位装備である「スケスケのパンティー」を装備したヒロインによるパンチラが勝利の鍵となる。これはあくまでオマケ的な要素であり、RPGというには極めて単純な内容であるが、作者の堀井雄二は本作発売の翌年にあの『ドラゴンクエスト』を発表しており、本作はその原型といえるかもしれない。PC各機種版には被害者であるなぎさの写真が添付されているが、単なるオマケではなく、ゲーム攻略の上で重要な手がかりとなっている。携帯アプリ版については、公式サイトで見ることができる。春。あじさいの咲く頃。夏は多くの人々でにぎわう、ここ軽井沢も、今はどこか淋しげ。「まあ、あなた遅かったじゃない。ちょうど妹のなぎさは買い物に行ってるのよ。」恋人・久美子の別荘。彼女はやさしくキミを迎える。楽しいひと時。しかし、1時間が過ぎ、2時間が過ぎても、妹のなぎさは帰ってこなかった。「まさか誘拐じゃ……。」と、その時、電話のベルが鳴った……。(パッケージ裏面・ストーリー紹介より)
出典:wikipedia
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