オットー百科事典(Ottův slovník naučný,Ottova encyklopedie)はチェコ語で最大の百科事典。1880年代の初めにチェコの書商であったヤン・オットー(Jan Otto)がフランティシェク・ラディスラフ・リーゲル(František Ladislav Rieger)による最初のチェコ語の百科事典(全14巻、1860年-1874年)に影響を受けて発刊を計画した。編集主任にヤン・マリー(Jan Malý)が選ばれたが1885年に死亡した。次にトマーシュ・マサリク(Tomáš Masaryk,後のチェコスロバキア大統領)が主任に就いたがZelenohorský写本,Královedvorský写本の偽作問題に巻きこまれて辞任した。以後工学家、神学者、チェコ大学の代表を委員とする編集委員会を作り編集を進めた。1888年1月より出版を開始し1908年に終えた。初版は全23巻(第23巻は補遺)で約15万項目、ページ数2万8912。初版の発刊の直後に全十六巻の改訂版が計画された。1914年に第一次世界大戦が始まり1916年にオットーが死亡してからも編集が行われたが費用が急騰したため完成に至らなかった。後オットーの義理の息子K. B. Mádlがヤン・オットー出版社を作り、1930年より大規模に改訂を行った(新代オットー百科事典、Ottův slovník naučný nové doby)。1934年以後、資金の問題で編集は別の会社に移った。16巻が完成し残り2巻を印刷するのみとなった1943年にナチスに出版を差し止められ、戦後の1945年にナチスの検閲がかかっているとして戦中に刊行された巻も絶版が命ぜられた。全12巻、約6万項目、8585ページ、大きさは初版のおよそ三分の一で項目はUžok(ハンガリーのUzsok村)で終わっている。1997年から1999年にかけてOttova encyklopedie obecných vědomostíという名前でCD-ROM化された。
出典:wikipedia
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