議事進行係(ぎじしんこうがかり)とは、会議において議事進行に関する動議等を提出し会議の進行を促す役を担う者のこと。本項では日本の国会において慣習として設けられている、通称「呼び出し」「呼び出し太郎」とも呼ばれる役割について説明する。日本国外においても議長が議場に議事進行について形式的に諮り発声採決で可決する慣行は広く行われている。日本の国会では、衆議院に議事進行係が慣行上存在する。議事進行係は院内主流会派所属(すなわち与党所属)の議院運営委員の一人が務める。などを、議席に臨時に設けられた専用マイクロフォンを用いて「議長ーーー!」と議長に発言を求め、動議の内容を「〜されることを望みまーーーす!」と独特の抑揚・大声で申し出る(提出する)ことが役割である。議長は「○○君の動議に御異議ありませんか」と議場に諮り、「異議なし」との複数の発言に続き、「御異議なしと認めます。よって、動議(動議内容)のとおり決まりました」(議事日程追加の場合は「よって、日程は(日程第一に先立ち)追加されました」)というように、いわゆる「異議なし採決」により進行するのが一般的であるが、「起立採決」(「○○君の動議に賛成の諸君の起立を求めます」ののち起立多数)で行なわれるケースもまれにある。議事進行係の動議内容自体は衆議院議院運営委員会における各会派の事前申し合わせを逸脱することはほとんどなく、「異議なし採決」と形容されるように、極めて慣例的、形式的な行為である。議事録上は冒頭の「議長ーーー!」発声は記録されず、議長の発言者氏名「○○君」に続き議事進行係の動議内容が記載されるのみである。1894年(明治27年)の帝国議会で吉本栄吉議員が紛糾する議場内を静めるために大声で叫んだのが始まりとされる。当時はマイクロフォンなどの音響設備がない時代であり、広い議場で全議員へ響き渡るために独特の抑揚をつけて叫んでいた。いかに議場が紛糾しているといえども、議員同士の討論自体にはやはり厳然とした価値があり、議長といえども早々「討論を止め議事進行」とはいかない、という万機公論精神の遵守の背景がある。衆議院では、議員に対する討論停止の議長下令を忌避する傾向にあったので、その代わりに議員側から進行を促そうというものである。その後時代は進み、半ば慣習的に、また、議事進行係が定着した。参議院でも1993年(平成5年)まで議院運営委員の一人が動議提出にあたっていたが、以降では議員の動議によらずに議長自らが議事日程追加(「この際、日程に追加して~(議事日程追加内容)~を議題とすることに御異議ございませんか。」)や選挙省略(「つきましては○○の選挙はその手続きを省略して議長において指名することに御異議ございませんか。」)を議場に諮る形式がとられている。慣例により若手で声の通る議員が選ばれることが多い。過去の議事進行係には後に内閣総理大臣を経験した者もおり、この係は総理への登竜門と目されることもある。のちに内閣総理大臣になった者は太字で記載
出典:wikipedia
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