『MC☆あくしず』(エムシー - )とはイカロス出版刊の『MILITARY CLASSICS』(『ミリタリー・クラシックス』。以下「MC」「ミリクラ」)から派生した季刊誌である。ミリタリー雑誌としては初めて「萌え要素」を前面に大きく押し出した紙面構成。2006年6月20日創刊。編集部の暴走によって明らかに萌え雑誌の方向へ傾いていた『MC』本誌から萌え要素を追放するという名目で分冊された形で創刊されている。島田フミカネ、じじ、野上武志、松田未来など以前から本誌に寄稿していたミリタリーに造詣深い萌え絵師らの多くも同誌への連載を開始した。2007年6月21日発売のVol.5にて『MC』から独立創刊した。同時に発売日も(発売月の)20日から21日に変更された。タイトルの「あくしず」とは「枢軸」という意味で、大戦中日本やドイツが「枢軸国」であった事に由来する。『機動戦士Zガンダム』等に登場する小惑星基地および組織のアクシズとは、語源が同じだけで無関係である。また枢軸びいきではあるが連合国側や現用の兵器、軍事情報も扱う。保利ケンスケによれば、本誌発刊以前、ミリタリー趣味は「筋骨隆々とした(=マッチョな)オトコが中心で、ちょっとむさ苦しい」というイメージさえ浸透していたと評している。そのような状況でイカロス出版が萌え路線に手を出した契機としては『萌えよ!戦車学校』の出版が挙げられており、同社の浅井太輔によれば若年層の軍事ファン予備軍をターゲットとした旨が述べられている。一方、斎藤雅道によれば2003年頃より漫画、アニメ分野以外で萌えを取り入れた出版ブームが発生したが、大半は一発モノであった。その中で雑誌として生き残った唯一の例と評している。特徴としては下記が指摘されている。上記のような表現はふざけでなされたものであるが、資料収集は同社の普通の軍事雑誌と同程度のリソースが割かれている。このような内容にも拘らず、有害図書扱いにはなっておらず、書店では「趣味」「アニメ」の棚に陳列されていることが多い(もっとも他のアニメ雑誌同様、立ち読みが出来ないようにシュリンクパックがされている店もある)。斉藤によれば読者層としてなどを取り込んだことが本誌成功の要因であると分析している。秋葉系に受けているという評価も見られる。ちなみに“美少女・メカ・ギャグ”の3点セットがおたくに受けるという図式はOVA『プロジェクトA子』が制作された頃に確立されたものである。創刊当初は過激なお色気要素やフェティッシュ描写を含むイラストや誌面が構成されていたが、2000年代末頃から徐々にそれら過激かつ尖鋭的な描写は鳴りを潜めていき、替わって同誌の連載陣や関係者の多くが制作に関わるアニメ「ストライクウィッチーズ」や「ガールズ&パンツァー」の特集やピンナップが多く組まれることとなった。毎号の巻頭特集は、主に解説の文章パートと美少女を用いた萌え擬人化兵器(≒戦闘美少女)などのイラストパートに分かれている。文章パートは比較的真面目な内容だがイラストパートは各絵師の妄想全開で描かれる傾向にあり(しかも萌え系)、さらに巻を追うごとにエスカレートしている。解説パートには、進行役のキャラとして『萌えよ!戦車学校』『はつ恋連合艦隊』などのイカロス出版の「萌え+ミリタリー」書籍のキャラクターが使用されることも多い(それら書籍、ムックの宣伝も兼ねている)。テーマは「ティーガーI」など特定の兵器、「真珠湾攻撃」など戦史上の著名な出来事に参加した兵器、「日本の航空母艦」など一定のカテゴリーで括った兵器群・兵器体系など様々である。上述のように「ビルマ航空戦」→「ブルマ航空戦」、「ツィタデレ作戦」→「ツンデレ作戦」など駄洒落を織り込んだテーマも多い。イラストパートで描かれた「擬人化美少女キャラ」は使い捨てではなく後の号の特集や連載記事などで再登場したり、最近ではグッズ展開も数々企画されている。有名な戦闘を扱ったテーマの時、「クロスレビュー」と称して横軸に参加兵器、縦軸に著名な軍人をモデルにしたキャラクターをレビュアーとして配し各兵器に点数をつけるコーナーが設けられることがある。元ネタは『ファミ通』の新作ゲームレビュー。副題はアダルトゲームなどにちなむものが多い。以下、2016年6月現在、第41号まで刊行。本誌での企画としてドラマCDも発売されている。タイトルは『MC☆あくしず ドラマCD 美少女兵器 F-Xは俺の嫁!』。2012年4月5日に『ブラウザ MCあくしず -鋼鉄の戦姫-』がオープン開始され、同年4月17日から正式サービスが開始。2016年3月31日にサービスを終了した。MooGGAMEのみであったが、ニコニコアプリやYahoo!モバゲーでも対応した。サービス提供は株式会社マーベラス。『あくしず』は基本的に男性向けの雑誌なのだが野上と編集者、そして一部の読者を中心に時折ゲリラ的に腐女子向けのネタが出現する。例としてVol.4の読者コーナー「鋼鉄協約」で編集者が「『歴史あくしず』もやってみたいが、ヘタするとBLネタばかりになる」「じゃあ栗田と小沢のB-BOYゴールドやりますか?」というネタを振り、それを次の号で読者から「ぜひ見たいです!」と反響があり、それを受けた野上が「妹兵器占い」で実際に絵にした(無論どちらも美少年化)という具合。
出典:wikipedia
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