将棋界の55年組(55ねんぐみ)について解説する。昭和55年(1980年)度にプロになった将棋棋士(男性棋士)の中にはタイトル戦などの舞台で活躍した者が多く、「花の55年組」、あるいは単に「55年組」と呼ばれる。昭和55年(1980年)度にプロ入りしたのは、高橋道雄、中村修、泉正樹、依田有司、島朗、南芳一、塚田泰明、神谷広志である。なお、「55年組」が目立った活躍をしている棋士達だけに限定されるか否かは曖昧であるが、同期に8人もプロ棋士が誕生したのは類例がない。しかも、依田を除く7人は現役のまま八段に、さらに7人のうちの5人が現役のまま九段に昇段している。この「55年」はプロ入りの年度を表すが、下記の表には年齢が近い主な棋士も含めている。この世代には55年組の他にも谷川浩司を筆頭に、若手強豪棋士が続々と出現し、当時の棋界を賑わせた。昭和55年(1980年)度のプロ入りには着色をしている。項目名のボタンを押すと、並べ替え(ソート)ができる。福崎、谷川、井上の3名は、年齢で言えば55年組の中にはさまっており、また、小林、田中は依田と同じ年の生まれとなっている(谷川は十七世名人資格者、福崎、井上、小林、田中は九段)。55年組はプロ棋士になって直ぐに頭角を現す。高橋が1983年に内藤國雄から王位のタイトルを奪取したのを先駆けとして、55年組は順位戦をはじめ多くの棋戦で活躍し、中原誠・米長邦雄・加藤一二三・谷川浩司・桐山清澄・福崎文吾らと激しいタイトル争いを演じた。また、タイトル戦には縁が無かったものの、神谷は1987年の2月から8月にかけて28連勝と歴代1位(2014年現在も記録維持)の連勝記録を作り、泉は当時難関とされていた十段戦のリーグ入りを果たすなどそれぞれ実力を示した。一時期は合わせて過半数のタイトルを保持していた55年組も、1980年代の終わりに差し掛かると「チャイルドブランド」の突き上げや谷川に押されるようになり、南が1991年度後期棋聖戦で失冠したのを最後にタイトルから縁遠くなり、時代が谷川とチャイルドブランド筆頭の羽生善治との覇権争いに移行する中、55年組は第一線から徐々に後退していった。なお、南と高橋の2名は、タイトルを3期獲得して早々に九段昇段した。また、中村(王将2期)、塚田(王座1期)、島(竜王1期)の3名はタイトル3期に届かないまま勝ち星を伸ばし、八段昇段から10年強をかけて勝数規定(八段昇段後250勝)で九段昇段している。また、泉も2013年、神谷も2014年に八段昇段を果たしている。2013年現在、同期の引退棋士は依田のみである。色付きのマス目が獲得を表す。女流棋士にも「55年組」の表現はあり、昭和55年(1980年)生まれ(プロ入りではない)の女流棋士を呼ぶ(「(若手)三羽ガラス」とも)。1997年頃からタイトル戦に出場するなどして頭角を現した、以下の女流棋士を指す。
出典:wikipedia
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