クマゲラ (熊啄木鳥、"Dryocopus martius")は、キツツキ目キツツキ科クマゲラ属に分類される鳥類。ヨーロッパ、イラン北部、中華人民共和国北東部および南西部、トルコの一部、日本(北海道、東北地方北部)、モンゴル北部、ロシア全長45-57cm。体重0.2-0.4kg。日本に分布するキツツキ科の構成種では最大種で、和名のクマ(「特大の」の意)の由来になっている。後頭の羽毛は伸長(冠羽)する。全身は黒い羽毛で被われ、英名(black woodpecker = 黒いキツツキ)の由来になっている。種小名"martius"は「軍人の」の意で、黒い羽毛が軍服を連想させることに由来する。虹彩は黄白色。嘴の色彩は黄白色で、先端が黒い。後肢の色彩は灰色や黒である。オスは頭頂から後頭にかけて赤い羽毛で被われる。メスは後頭のみ赤い羽毛で被われる。3亜種に分かれる。マツからなる原生林、混交林やブナ林などに生息する。食性は動物食傾向の強い雑食で、主にアリを食べる(1日あたり最高1,000匹)がその他の昆虫(キクイムシ類の幼虫で1日あたり最高900匹)、果実も食べる。主に枯れ木や切り株の内部にいる獲物を捕食するが、冬季には生木内にいる獲物を食べたり、雪中の切り株まで雪を掻き分け中にいるアリを捕食した例もある。繁殖形態は卵生で、大木や枯れ木に穴を空けた巣を作る。毎年同じ巣を利用することもあり、最大で同じ巣を6年利用した例がある。日本では4-5月に1回に2-6個の卵を産む。雌雄交代で抱卵(夜間は主にオス)し、抱卵期間は12-14日。育雛も雌雄ともに行うが、雛が孵化した直後はオスだけが育雛を行う。雛は孵化してから24-30日(6-7月)で巣立つ。アイヌの間では「チプタ・チカップ」(船を掘る鳥の意)と呼ばれ、クマの居場所を教えたり道案内をする神として崇められていた。クマゲラの形を模する「クマゲラマーク」は日本パークゴルフ協会の商標として登録されており、パークゴルフの発祥の地である北海道幕別町のカントリーサインにも描かれている。また、黒松内町のカントリーサインにはブナ林に生息するクマゲラが描かれている。開発による生息地の破壊、生息地への人の侵入などにより生息数は減少している。日本では1965年に国の天然記念物に指定されている。
出典:wikipedia
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