琉球列島米国民政府(りゅうきゅうれっとうべいこくみんせいふ、)は、アメリカ軍が沖縄に設けた統治機構。略称としてUSCAR(ユースカー)といわれ、単に「米国民政府」とも。琉球政府の上部組織であり、琉球政府に米軍の意向に沿った政治を行わせるための命令機関であった。ただし、すべての業務を琉球政府に行わせたわけではなく、たとえば、電力供給を統括する琉球電力公社(現在の沖縄電力)は、米国民政府の所管であり、琉球大学も当初は米国民政府が管轄していた。なお、直接司法権を行使するために「米国民政府裁判所」という独自の裁判所も設けていた。発足当初の最高責任者は民政長官と呼ばれ、統治の全責任を負っていたが、アメリカ極東軍司令官(連合国軍最高司令官)との兼任であったため、実際には沖縄にいる民政副長官に職務権限を委任していた。1957年に民政長官・副長官制が廃止され、高等弁務官になった。政府庁舎は当初、琉球政府と同じ建物にあり、1、2階に琉球政府、3、4階にユースカーが入っていたが、1968年に浦添村(1970年に浦添市となる)に移転した。
出典:wikipedia
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