漢中市（かんちゅうし）は、中華人民共和国陝西省に位置する地級市。涼しい亜熱帯気候に属する。北界の秦嶺山脈、南界の巴山、その間漢水の流域は“西北の小さい江南”と呼ばれる漢中盆地を形成する。秦嶺山地が阻むため、寒波は侵入しにくく、気候は温暖湿潤、物産が豊富で、景色は美しい。秦巴山区には豊かな原始林があり、パンダ、トキ、キンシコウ、ターキン、チュウゴクオオサンショウウオなどの稀少動物が生存する。漢水は市内蟠冢山を水源とする。その他に嘉陵江がある。いずれも長江の重要な支流である。県名は漢水の中部に位置することによる。旧称は南鄭とも称し、その存在は前771年までさかのぼることができる。『水経注』には「南鄭之号、始于桓公。桓公死于犬戎、其民南奔、故以南鄭称。」との記載がある1区、10県を管轄する：

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