エミスムツアシガメ("Manouria emys")は、リクガメ科ムツアシガメ属に分類されるカメ。ムツアシガメ属の模式種。別名セマルムツアシガメ。インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、タイ南西部、マレーシア模式標本の産地(模式産地)はスマトラ島(インドネシア)。インド北東部、タイ中部以北、バングラデシュ、ミャンマー最大甲長60センチメートル。最大体重27キログラム。背甲はややドーム状に盛り上がり、第2-3椎甲板は平坦。頭部はやや大型。吻端は突出せず、上顎の先端はわずかだが鉤状に尖る。四肢前部には棘状の大型鱗が並ぶ。後肢と尾の間に棘状の大型鱗が複数ある。幼体は縁甲板が鋸状に尖り反りかえるが、成長に伴い突起や反りかえりがなくなる。最大甲長48センチメートル。最大体重20キログラム。背甲の色彩は褐色や暗褐色。左右の胸甲板が接しない。最大亜種。背甲の色彩は黒や暗褐色。左右の胸甲板が接する。種小名"emys"は「陸棲のカメ」の意。標高1,000メートル以下にある熱帯雨林などに生息し、森林内の小川や沼の周辺を好む。泥中や堆積物、倒木や植物の根元などに高温時や採食の為に、浅い水中に入ることもある。食性は植物食傾向の強い雑食で、水生植物、果実、タケノコ、キノコ、昆虫、陸棲の貝類、ミミズ、カエルなどを食べる。繁殖形態は卵生。ボルネオの個体群は3-4月に交尾を行った例がある。3月に前肢で地面を掘って、飼育下では1回に23-51個の卵を産んだ例がある。メスは卵の上に落ち葉や枝を塚状に積み上げ、飼育下の観察例では産卵巣に近づいた物に対して攻撃する。亜種ビルマムツアシガメの亜種小名"phayrei"は、亜種ビルマムツアシガメの模式標本を採集したSir Arthur Phayreへの献名。生息地や中華人民共和国では食用や薬用とされることもある。開発による生息地の破壊、食用や薬用の乱獲などにより生息数が激減している。ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。主に基亜種の野生個体が流通する。小型な基亜種でも40センチメートル以上に達する大型種のため、極めて大型のケージなどが用意できない限り飼育は勧められない。
出典:wikipedia
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