『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルのおうこく、"Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull")は、2008年のアメリカ映画。アドベンチャー映画。『インディ・ジョーンズ』シリーズの第4作。プロデューサーのフランク・マーシャルによると、この作品は前作の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から19年後の1957年が舞台となっている。『最後の聖戦』は1989年製作で、現実でも実際に19年が経っていることになる。シリーズで初めて第二次世界大戦後が舞台となる。これに伴い、財宝をめぐってインディをつけねらう悪役組織も、従来のナチス・ドイツから冷戦時代のソビエト連邦となった。ソビエト軍兵器のミリタリー描写は非常に精巧なものになっている。今回の物語では、あらゆる金属を引き寄せる不思議な磁力類似の力を持ったクリスタル・スカルと呼ばれる、水晶でできた謎の頭蓋骨が、重要なアイテムとなる。ハリソン・フォードは言うまでもなくインディアナ・ジョーンズ役で出演するほか、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のカレン・アレンが27年ぶりにシリーズ再出演。父ヘンリー役のショーン・コネリーの出演も期待されたが、公式に出演しないことを発表した。ただしルーカスのインタビューによれば脚本上では登場すると答えている(最終的には額に入った写真のみの出演)。また、監督スティーヴン・スピルバーグ、製作総指揮ジョージ・ルーカス、音楽ジョン・ウィリアムズ、製作フランク・マーシャル、音響効果のベン・バート、編集のマイケル・カーンなど主要スタッフは変わっていない。ただし撮影監督は前3作のダグラス・スローカムから『シンドラーのリスト』以降のスピルバーグ作品を全て手がけたヤヌス・カミンスキーに交替。「コミックのような前3作のルックスを変えたくない」というスピルバーグの意向を請け、カミンスキーは常套の撮影スタイルを封印し、前3作の画質を研究することになった。ジョージ・ルーカスとジェフ・ナサンソンによる初稿の脚本化が難航し、M・ナイト・シャマラン、トム・ストッパード、フランク・ダラボンらによる着手・撤回が繰り返された。結局脚本を纏め上げたのはスピルバーグ作品常連のデヴィッド・コープである。その間、マーカス・ブロディを演じたデンホルム・エリオットが1992年に死去、前3作全てに出演したパット・ローチも2004年に亡くなっている。HD24Pの導入など映画撮影の電子化を推進して来たルーカスに対する「フィルムによる撮影・編集」を旨とするスピルバーグの意向は、従来通りスコープ・サイズのフィルム撮影+デジタル・インターミディエイトを採用して解決。前3作はフィルムのデジタル修復・修正が行われたほどだが、撮影以後のデジタルプロセッシングはもちろんシリーズ中初めてとなった。制作はルーカスフィルム。配給はパラマウント・ピクチャーズ。VFXはILMが制作する。今作は東京ディズニーシーにあるアトラクション『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮』とは一切関連がない(王様のブランチ内のスピルバーグのインタビューより)。総制作費は1億8500万ドルとなったが、これは制作費が安いことで知られるスピルバーグ監督作品において、過去最高額の制作費である。アメリカでマッカーシズムが吹き荒れた1957年。イリーナ・スパルコ率いる偽装アメリカ陸軍(正体はスパルコ同様、アメリカに潜入していたソ連軍兵士達)に拘束されたインディアナ・ジョーンズと相棒ジョージ・マクヘイルは、翌日に近くで核実験が行われるネバダ州のアメリカ軍施設"エリア51"内にある政府の機密物保管倉庫(レイダース/失われたアーク《聖櫃》の最後の場面の軍の倉庫)へ連行されてしまう。彼らはそこで「1947年にニューメキシコ州ロズウェルで起きた事件」(ロズウェル事件)でアメリカ軍が手に入れた、強い磁気を発する長方形の箱を探す様、インディに強要する。そしてそこで彼らが見つけたのは、強い磁気で金属を引き寄せる謎のミイラだった。インディはマクヘイルの裏切りに遭いながらも、相手の隙を突き機転を利かせ、何とか彼らの拘束から逃れることに成功し、翌日の昼にどこかの町へたどり着く。しかし、そこは軍が核実験のために建設した無人の町(サバイバルシティ)で、マネキンだらけで人間はおらず、突如実験のカウントダウンを告げるアナウンスが響いた。インディは辛くも鉛が使われた冷蔵庫に閉じこもって難を逃れるのだが、マクヘイルとの間柄からFBIから尋問を受け、共産主義者のレッテルを貼られて赤狩りの対象者になってしまった。スタンフォース教授が辞職すると同時に大学を無期限休職処分になり、「自由の国アメリカ」と呼ばれていた祖国の現状に失望したインディは国外に向かうため列車に乗った。しかしそこにバイクにまたがった謎の青年(マット・ウィリアムズ)が話しかけてくる。彼によると自身の母親(マリオン・レイヴンウッド)がペルーから助けを求めているのだという。ハリソン・フォードが出演したジョージ・ルーカスからのオマージュもみられる。この映画に落胆した一部のファンによって、映画シリーズがピークを過ぎ、つまらなくなった点を表す「nuke the fridge」(核の冷蔵庫)というフレーズが生みだされた。これは、インディ・ジョーンズが核爆発を冷蔵庫に隠れることで逃れるシーンから来ている。既存の、テレビにおける「jumping the shark」とほぼ同意である。また、シャイア・ラブーフは2010年9月に行ったインタビューで「人々に愛されている名作を失敗させてしまった。脚本家やスティーヴン・スピルバーグ監督のせいにすることもできるけど、与えられたものをよく見せるのが俳優の仕事。僕はそれができなかった。ハリソンとも話したけど、彼も出来栄えには満足していなかったよ」と語っている。北米では5月22日に4260館で公開され、23日には3100万ドルを記録。これはメモリアルデイの週末に公開された作品の中で歴代3位に入る金曜日記録でもある(1位は『』の4510万ドル、2位は『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の4290万ドル)。初登場1位を記録し、6月29日には3億ドルを突破した。日本では6月21日に789館で公開され、初動興行収入は14億円(先行上映も含まれる)で初登場1位を記録した。日本での最終興行収入は57.1億円で、これは2008年の夏の洋画・2008年全体の洋画において1位である。最終興行収入は全世界で7億8千万ドルとなった。これは『インディ・ジョーンズ』シリーズでは最高の興行収入である。
出典:wikipedia
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