水ノ子島灯台(みずのこじまとうだい)は、豊後水道の中央に位置する無人島、水ノ子島にある石造の灯台。大分県佐伯市に属する。日本の灯台50選に選ばれており、Aランクの保存灯台のひとつでもある。離島の灯台としては日本一、石造の灯台としては島根県の出雲日御碕灯台に次いで日本で2番目の高さを有する。日清戦争を機に海運助成策が積極的に推進されたたこと、及び、呉鎮守府を母港とする艦隊が豊後水道を航行する際に水ノ子島が障害となったことから建設された。本灯台の工事は灯台建設史上でも屈指の難工事で、完成までに4年という異例の長期間を要した。灯台の構造は、内側に煉瓦を積み、その外側に徳山産の花崗岩を装石積みにしたもので、内部は8層とされていた。木下惠介監督、佐田啓二・高峰秀子主演の1957年(昭和32年)の映画『喜びも悲しみも幾歳月』や、その29年後の1986年(昭和61年)のリメイク版『新・喜びも悲しみも幾歳月』のロケが行われたことでも知られる。水ノ子島灯台の吏員退息所は、鶴見半島の梶寄に1904年(明治37年)に完成したもので、内部に5戸の住戸を有する大規模な煉瓦造の建物である。本退息所では灯台の職員やその家族が生活しており、職員は交替で船で灯台に渡り、勤務していた。1986年(昭和61年)の完全自動化後は、退息所及び物置所が改装されて、それぞれ「豊後水道海事博物館」及び「渡り鳥館」となっている。1998年(平成10年)4月21日には、以下の3件が登録有形文化財に登録されている。無人島で定期航路もないため、水ノ子島への渡航は漁船のチャーター等によるしかない。また、大分県佐伯市と高知県宿毛市を結ぶ宿毛フェリーの船上からは、水ノ子島灯台を比較的近くから望むことができる。
出典:wikipedia
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