妃 英理(きさき えり)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス『名探偵コナン』の作品に登場する架空の人物。米国版での名前はEva Kadan。毛利蘭の母親で、毛利小五郎の別居中の妻。現在は「妃法律事務所」を経営している弁護士。秘書に栗山緑がいる。黙っていても注目を集めるほどの美女であり、法廷での無敗記録を更新中の敏腕弁護士で、「法曹界の女王(クイーン)」という異名を取る。年齢は38歳。誕生日は10月10日。蘭たちの通う帝丹高校の出身であり、江戸川コナン(工藤新一)の母親で友人の工藤有希子とは小五郎と同じく同級生である。愛車は、ミニクーパー(4速M/T)。きわめて頭脳明晰で、民法や刑法を暗唱できるほど記憶力にも優れており、高校1年当時に東都大学の入学試験を満点通過してハーバード大学への留学を薦められたことがある。推理力も高く、コナンのアドバイスで事件を解決することもある。運動神経もそこそこあり、小五郎からは一本背負いを教わっている。頭髪は腰まで届く茶髪(アニメでは2003年から2007年まで黒髪)のロングヘアを、まとめてアップヘアにしている。なお、仕事の関係から昼間に美容院へ通うことは難しいようで、夜間に通って贔屓(ひいき)にしていた美容院の店員に、偽装殺人の証人として利用されたこともある。名前の由来は、「エラリー・クイーン」から。考えをまとめる際には、音楽を聴く癖がある。なお、ドラマの単発第3作のみ、相手に嘘をつかれると左目が痒くなるという職業病を患っている。美人でなおかつ頭脳派ということもあってライバルも多く、高校生時代には工藤有希子とミスコン対決を繰り広げた。ただし、有希子とは張り合うことはあるものの、仲は非常に良好である。また、アニメオリジナルストーリーでは、「検察のマドンナ」と評される検察官・九条玲子と法廷の戦いを繰り広げている。玲子とは現在までに3回戦い、いずれも勝利して無敗記録を更新した。『名探偵コナン50+ SDB』に記載されている作者インタビューによると、黒の組織とは無関係である。単行本第11巻File5「大事な人!?」(アニメ32話「コーヒーショップ殺人事件」)での初登場以降、家族である蘭や小五郎抜きでの登場は長らくなかったが、単行本第74巻File2「動画サイト」 - File4「歩美の痕跡」(アニメ656話 - 657話「博士の動画サイト」)では動画サイトに投稿した映像として初めて単独で登場した。劇場版には、第2作『14番目の標的』・第4作『瞳の中の暗殺者』・第8作『銀翼の奇術師』・第10作『探偵たちの鎮魂歌』に登場している。小五郎とは幼馴染で、大学在学中に結婚して家庭を築くが、7年後に別居する。別居前は、小五郎が出かけるときにネクタイを直してあげるほど夫婦仲は円満だったようである。現在は旧姓の「妃」を名乗っているが、小五郎とはあくまでも別居中の関係であり離婚したわけではないので、戸籍名は「毛利英理」である。小五郎とはたまに会っても互いに悪口を言い合い意地を張っているが、彼のことは内心想っており、助けを求められたりすると仕事があってもなんとか助けようとすることがある。結婚指輪を着けていることについては、本人は「うっとうしい男を近づけないための虫よけ」と言っている。また、小五郎の身体を気遣う行動も見られたり、結婚記念日にはネクタイを贈ろうとして未遂に終わったり、初デートの衣装を着て会いにいこうとしたりしている。そういったことから、蘭が両親を仲直りさせようと機会を設けては、いずれかが何かしらの理由(たいていは小五郎のだらしない行為)で台無しにしてしまう、という展開がほぼ定番と化している。小五郎と同じく家族を大事にしており、彼が殺人事件の容疑者にされて犯人だという結論が出た際にはひどく取り乱していたほか、蘭が記憶喪失を発症した際には小五郎と共に蘭のケアを懸命に行っている。蘭には、幼馴染と探偵には気をつけるように言っている。コナン(新一)にとっては、幼少時に蘭と共に厳しく叱られた記憶とも相まって、きわめて苦手な存在である。なお、初登場の際にコナン(新一)は10年会っていなかったこともあり、英理の顔を完全に忘れていた。一方、英理は別居後に毛利家に居候したコナンを可愛がっており、彼の正体が新一であることこそ知らないものの、コナンとしての初対面時から普通の子供でないことを看破しており、事件に遭遇した際にも彼の推理力と知識量を活かして一緒に事件を推理したり情報を提供したりもする。編み物が得意であるが、料理は家族や知人に恐怖されるほど、極めて下手である。原作以外の媒体では詳細に描かれることが多く、劇場版『14番目の標的』では、怪我の痛みを我慢しながら入念に作った料理を小五郎に食べさせたところ、あまりの不味さから「こんなもん作るくらいならさっさと寝てろ!」と酷評されたことが彼女の怒りに火をつけ、その大喧嘩が別居の一因になったと語られている。劇場版『瞳の中の暗殺者』では、蘭に代わってビーフシチューを作ろうとしたところ、コナンは顔を真っ青にし、小五郎は「麻雀の約束がある」と言って逃亡を試みている。ドラマの単発第3作では新一はもちろん蘭も嫌がり、共に「スタイルが気になっている」ことを口実に食べるのを断っていた。そういったことからも、料理だけでなく家事全般が苦手ということが示唆されている。好物はジゴバ(モデルはゴディバ)のチョコレートで、過去に小五郎からプレゼントとしてもらったことがあるが、劇場版『14番目の標的』ではそのことを犯人に利用され、毒殺されかけた。「ゴロ」という名前の猫を飼っている。名前の由来は「ゴロゴロしている」からと英理は語っているが、「小五郎のゴロ」からと思われており、実際は不明である。最初に飼っていたスノーシューは老齢で亡くなったため、現在はロシアンブルーに同名を付けて飼っている。なお、劇場版『探偵たちの鎮魂歌』で声を当てた「青山カイト」は作者の飼い猫の名である。
出典:wikipedia
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