アメリカン・スクール（American School）は、米国外に居住する米国籍・米国市民の子弟・子女を主な対象として、米国本国と同様な学制・カリキュラム・教育メソッドで、主に初等から中等（日本の学制で言うと、幼稚園から小学校、中学校、高校まで）の教育を行う学校・教育機関である。その設立・運営は、米国政府が直接行っているわけではなく、一般に現地の米国籍・米国市民の親たちが協力し合って設立・運営しているコミュニティベースの学校（所謂パブリックスクール）である。ただし、現地のアメリカ大使や総領事等が理事会のメンバーとして名を連ねているケースが多い。その設立の趣旨や経緯からもアメリカンスクールは本来ナショナルスクール・民族学校の一種であり、厳密には狭義のインターナショナルスクールとは異なるものである。一方、米国籍・米国市民の子弟・子女以外の現地国の子弟やその他の国々からの生徒も広く受け入れる傾向にあるため国際性豊かな生徒構成が一般的であり、英語をベースにした教育であることや、米国の国際的・経済的な影響力の高さからも、現地国でも最も大きな外国学校であることが多く、インターナショナルスクールの一種と言って差し支えない実状であったり、あるいは最もインターナショナルな環境のスクールであることが多い。日本での通学者は、富裕層の国際結婚した家庭や、日系人関係者が多い。

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