ムアンピッサヌローク郡あるいはタイ北部・ピッサヌローク県にある郡（アムプー）である。ピッサヌローク県の県庁所在地（ムアン）でもある。ピッサヌロークとは「ヴィシュヌの世界」という意味である。俗称としてピローク () とも呼ばれる。また、愛称あるいは旧称として、ソーンクウェー () と呼ばれる事もある。日本語ではピサヌロークと書かれることもある。アユタヤ王朝初期から主要な都市として機能していたと見られている。1463ないし64年にはアユタヤからピッサヌロークに遷都しており、1491ないし92年まで首都であったと、ルワンプラスート本アユタヤ王朝年代記は記している。その後、アユタヤ王朝における副王（ウッパラート）の治める都市となり、アユタヤ王朝の主要な都市であり続けた。タークシン王朝期には北部の最重要軍事拠点となり、チャクリー王朝ラーマ5世でモントン・ピッサヌロークの州都に、なりピッサヌローク県の設立と共に県庁所在地となった。市の北部で、クウェーノーイ川とナーン川が接する。このため上記のようにソーンクウェー（二つの川の流れ）と呼ばれる。市内はほぼ平地で農作地あるいは市街地である。内陸部であるため、乾季の終わりである4月は非常に高温となる。市内の人々のほとんどが、第三次産業あるいは第一次産業（農業）に従事している。ピッサヌローク市は20のタムボンに分かれその下位に173の村（ムーバーン）がある。自治体（テーサバーン）があり以下のようになっている。また郡内には、19のタムボン行政体（オンカーンボーリハーンスワンタムボン）が設置されている。

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