ラピッドリーランは日本のアングロアラブ競走馬。福山競馬場に所属し、2006年の全日本タマツバキ記念アラブ大賞典に優勝するなど重賞6勝、通算30勝を挙げた。2002年8月にデビュー(3着)。2歳時から逃げ一本の快速ぶりを見せていたが、同世代にスイグン・ユノエージェント・デザートビューなどの強豪が揃っていたため、2、3歳の重賞では2003年1月の園田・福山交流特別をのぞいて敗戦が続いた。4歳時(2004年)もスイグン・ユノエージェントの存在が大きく両者のいないレースで勝利を重ねたが、1月に行われたA2クラスの重賞・新春賞に勝ち、7月の福山てんまや賞では負担重量に差があったもののスイグンを相手に逃げ切り勝利している。5歳時(2005年)も全盛期のスイグンにはまったく歯が立たなかったが、夏の金杯で重賞勝利を果たし、福山菊花賞では2着に8馬身差をつけて圧勝した。2006年、6歳になってからしばらくは、本格化したユノフォーティーンとの逃げ争いに屈するレースが続いたが、5月に行われたローゼンホーマを記念した競走「ローゼンホーマは永遠に特別」から一変する。先頭を譲らない以前の強気っぷりで連勝を重ね、6月に行われた全日本タマツバキ記念アラブ大賞典でも早々と先頭にたち、ゴールまでほかの馬を寄せつけず逃げ切り、アラブナンバーワンの座を勝ちとった。その後も快進撃は続き、金杯の連覇達成を含め、10月までに8連勝を記録した。当時唯一であった日本全国規模のアングロアラブ限定競走を制したが、2006年はほかに名古屋の梅見月杯でサラブレッドを相手に勝利したキジョージャンボや、地方競馬の最多勝利記録を更新したエスケープハッチといった活躍馬がおり、同年度のNARグランプリアラブ最優秀馬には選出されなかった。8連勝後は精彩を欠いた状態が続き、2007年1月14日の亥年特別を最後に引退。翌週に福山競馬場で引退セレモニーが行われた。なお、ラピッドリーランは、下の世代のエースたちにとって非常に厄介な存在でもあった。1歳年下のクロイチョキンバコは6連勝後に挑んだ2004年の金杯で潰し合いとなり10着に敗れ、故障を発生し引退。2歳年下のユノフォーティーンはこの馬との競り合いで本番といえるレースには勝てず、3歳年下のバクシンオーも8連勝後に挑んだ2006年の金杯で競り負け10着に沈んだ。3頭いずれも逃げ馬であり、いかにラピッドリーランが「逃げ」という戦法に徹底し、それによって強さを最大限に発揮できたかを示している。競走馬引退後は北海道新冠町の白馬牧場で繁殖牝馬となる。サラブレッドの種牡馬と交配され、生まれた産駒はサラブレッド系種として血統登録されている。2008年産のラピッドリーサン(牝馬、父・レギュラーメンバー)、2009年産のクーヨシン(牝馬、父・スターリングローズ)は母と同じく福山競馬場の那俄性哲也厩舎に所属し、それぞれ重賞の福山2歳優駿にサラブレッド系種として唯一出走。クーヨシンは優勝を果たした。
出典:wikipedia
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