花咲駅(はなさきえき)は、かつて北海道(根室振興局)根室市花咲港255番地にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅(廃駅)。根室本線の西和田駅 - 根室駅間が延伸開業したのに伴い開設された。当初は1kmほど東側に設置される予定だったが、土地交渉が難航したため、付近にある松浦牧場が鉄道省に用地を寄付し、木造駅舎を建てて提供した経緯を持つ。なお、鉄道省内には駅名を「松浦駅」とする案もあったが、当時の牧場主が辞退した。無人駅。単式ホーム1面1線を持つ棒線駅だった。ホームの長さは約50メートルで、砂利を敷き詰めていた。1955年(昭和30年)頃はそれよりも長く伸びており、長い編成の貨物列車が停車していた。駅の裏手には貨物を取り扱う会社の営業所があった。駅舎は国鉄貨物列車の車掌車を再利用していた。かつては名産のハナサキガニのイラストが描かれていたが、末期は西和田駅と色違いのシンプルな塗装に塗りかえられていた。駅周辺の呼び名であり、アイヌ語の「ポロ・ノッ」(親である岬、または大きな岬)が由来となっている。元来、「ノッ」は顔の顎のことで、転じて「顎のように突き出た岬」を指す言葉でもあるため、岬の「鼻先」に「花咲」の字を当てたものである。1959年(昭和34年)の年間乗降客数は約17万人。サケ・マスの水揚げ時期である6、7月になると、1日100個近い荷物を発送するなどにぎわいを見せたが、廃止直前の数年間は1日当たりの利用者がほぼ皆無だった。駅南方には、ハナサキガニの水揚げで知られる根室港(花咲港区、通称・花咲港)がある。廃止後、2016年(平成28年)6月7日から9日にかけて重機でホームが解体された。以降、解体整備完了後引き続き旧駅前整備が始まり、8月24日には駅舎が松浦牧場に譲渡された。
出典:wikipedia
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