アスター(ASTER)は、ユーロサム(現在はMBDA)によって開発された対空ミサイルである。対ミサイルを主眼に置いた短距離ミサイルのアスター15と、広い範囲の防空を担うアスター30に分かれる。1980年代、ローランドやクロタルの様な10km強の射程距離を持つミサイルが防空ミサイルとして広く使用されていた。続く1990年代には、5km程度の極近距離の防空が整えられた。一方、30-100km程度の射程を持つ中射程ミサイル(シースパロー、ターター、テリア、スタンダード SM-1MR/ER、、シーダートなど)が、2000年代には旧式化することが予見された。近代化の道筋は不明瞭であり、近代化が可能であったとしても小型化・高速化・ステルス化などの進化が施された標的には、限定的な効力しかないと考えられていた。実際の開発に当たっては、個艦防御用と艦隊防御用の2種類が、モジュール化され艦対空ミサイルに留まらない発展が可能なミサイルとして、イギリス・イタリア・フランスの3ヶ国によって共同開発された。加えて、ミサイル防衛への適用も考慮に入れて開発がなされている。アスター15は、原子力空母「シャルル・ド・ゴール」、軽空母「カヴール」、フォーミダブル級フリゲートなどにSAAM(Surface-to-Air Anti-Missile:艦対空・対ミサイル用ミサイル)として採用されている。ホライズン計画によるフォルバン級駆逐艦およびアンドレア・ドーリア級駆逐艦と、PAAMSからは離脱しなかった45型駆逐艦には、アスター30と共に採用されている。イタリアとフランスが共同開発中のFREMM計画においても、採用が予定されている。アスター30は、中距離艦対空ミサイルおよび、地対空ミサイル(SAMP-T、)である。元来、ユーロサムとMBDAおよびが、共同で開発したPAAMSの中距離ミサイルであり、アスター15と共にイギリス、イタリア、フランスの3ヶ国で採用されている。地上発射型はこれを転用したミサイルであり、指揮車両と6両までの8連装の発射車両で運用することが想定されている。各車両はA400Mなどの中型輸送機への搭載が可能なサイズである。
出典:wikipedia
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