ヤクルトレディーとは、ヤクルトの商品を、会社の社員など個人へ宅配、販売を行う女性スタッフ（婦人販売スタッフ）のことである。かつてはヤクルトさんとも呼ばれていた。顧客の多くは一般家庭の主婦であったため、同じ立場の女性が届けることで親しみを持たれると考えられた。1963年に開始され、2013年には誕生から50周年を迎えた。ヤクルトのモットーである、人々の健康を保ち続けることを目指し、自転車やオートバイ、また自動車などでヤクルト商品の販売、普及活動を行っている。 男性でも石井一久などが経験している。ヤクルトレディーの身分は、いわゆるパートタイマー・アルバイトなどの契約社員ではなく、各参加者個人の事業主となっているケースが多い。ヤクルト本社から販売を委託された小売店と、ほぼ同じ関係にある。ヤクルトは世界31ヶ国で販売を行っているが、ヤクルトレディーは中国などのアジア地域や、ブラジルなどの中南米地域で販売、普及活動を行っている。ちなみに欧米ではヤクルトが販売されているものの、ヤクルトレディーはいない。ヤクルトの経営陣は、ヤクルトの販売方法としてヤクルトレディーは適している、と考えている。スーパーマーケット、コンビニエンスストア、果ては自動販売機でも売られているが、「商品の入れ替わりが激しく、宣伝などの費用も多くかかる」ために販売員が口コミで売り込める宅配の方が利点があるという。また税金などの面においても、前述のとおり「事業所得」に分類されることと、会社側が契約を結ぶ顧問税理士に確定申告を任せることで（貸借対照表が作成できる帳簿書類を用意する必要があるが）それぞれ最大65万円の家内労働者の必要経費の特例と青色申告特別控除を同時に受けることができるため、給与所得が適用される通常のパートタイマーと比べて所得税や社会保険料の支払の面で有利となる可能性が高い。北海道室蘭市に住む80歳の女性が、自宅のトイレで便器と壁の間に挟まって動けなくなり、3日後にヤクルトレディーの訪問がきっかけで救助されたことがある。日本ユニフォームセンターによると、2013年現在、日本での女性用の制服として最も出荷数が多いのがヤクルトレディーの制服であるとのこと。ただし2013年までの50年間に何度かモデルチェンジされている。

出典:wikipedia