LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

卓球

卓球(たっきゅう、Table tennis)は、球技の一種で、競技者は卓球台を挟んで向かい合い、プラスチック製のボール1個を相手コートに向かって打ち合って得点を競う。ピンポン(Ping pong)ともいう。競技は、男子/女子シングルス、男子/女子ダブルス、混合ダブルス、男子/女子団体戦の4つに分けられる。競技人口の多さは世界有数であり、メジャースポーツの一つである。このスポーツは動体視力と反射能力、高い瞬発力や持久力が必要であり、技術面・フィジカル面ともに総合的な実力が要求される。初・中級レベルの卓球は身体能力よりも技術面の比重が上回るが、上級レベルの卓球は他のスポーツ同様に非常に高い身体能力を要求される競技である。卓球の起源はインドのゴッシマテニスという遊戯でそれが1880年代のイギリスに伝わり上流階級の遊びとして広まっていく中でスポーツに発展したものと考えられている。ちなみに当時のボールはワインなどのコルクを削り出した物を使用していた。テーブルテニスと言われるように、卓球の元はテニスである。テニスが雨でできなくなったため、屋内でできないかと考えられた。そして卓球が誕生したのである(しかし、そもそもテニスの元となったポームは屋内競技であった)。当初はディナーの後に行われる室内ゲームの一種で「ディン=ドン」("ding-dong")と呼ばれていたが、やがてピンポンと呼ばれるようになり、1900年代に急速に現在の形に近いものへと発展した。1921年にイギリスで卓球協会が誕生し、国際卓球連盟は1926年に誕生した。同年、ロンドンで最初の世界選手権が開催された。卓球台の上面は長さ2.74m、幅1.525mの長方形で、地面より76cmの高さに水平に位置する。台の長辺に垂直に張られたネットによって、台は2つのコートに等分される。ネットは台から15.25cmの高さに吊られ、台の両端に取り付けられたサポートによって支えられる。ボールは直径40mmのプラスチック製で、色は白またはオレンジでなければならない。ラケットやユニフォームの規定については用具の節を参照。1試合は2001年9月1日より、各ゲーム11点先取の7ゲーム制(4ゲーム先取)、5ゲーム制(3ゲーム先取)、または3ゲーム制(2ゲーム先取)で行われる。10対10になったときはデュースとなり、先に2点差を付けた方が1ゲーム先取となる。大会形式としてはトーナメント戦が多い。ルール内容は適時見直されて改定が行われており、事例として2001年8月31日まではサービスは5本交代、1ゲーム21点先取の3ゲームまたは2ゲーム先取であった。基本的にはシングルスと同じルールで行われるが、いくつかの条件が加わる。世界卓球選手権や全日本卓球選手権などでは、男子2人または女子2人のペアで行われる通常のダブルスに加えて、男子1人、女子1人ずつのペアで行う混合ダブルスが行われている。団体戦は場合により様々な方式が取られている。世界卓球選手権などでは、双方のチームが3人の選手でシングルスにより最大5回対戦し、先に3勝した側が勝ちとなる方式が採用されている。北京オリンピックの団体戦では、3人の選手で4シングルス、1ダブルスを戦う方式が採用された。日本国内では、日本卓球リーグを始めとして4人の選手(中学生等では6人の選手)による4シングル1ダブルス方式が多い。この場合、同じ選手がシングルスとダブルスの両方に出ることができる。大会によっては6シングル1ダブルス(関東学生連盟)や3シングル2ダブルス(新日本スポーツ連盟)などの方式もある。さらにローカル大会になると2シングル1ダブルスやダブルスだけの団体戦や男女混成の団体戦もあり、多彩な方式で行われている。卓球の起源は、13世紀にフランスの貴族が娯楽としてはじめた「ジュ・ド・ポーム(手のひらのゲーム)」にさかのぼる。ただしテーブルの上でボールを打ち合う、現在の卓球は19世紀後半にイギリスで生まれ、発展してきた。もともとテニス選手が、雨でテニスが出来ず退屈だったので室内のテーブルの上でテニスの真似事をしたのが始まりといわれている。初めの頃は長い柄のついたバドミントンのようなラケットとコルクの球を使用し、ラケットには革や紙やすりなどを張っていた。日本には1902年に東京高等師範学校教授の坪井玄道がイギリスからルールブックと用具一式を日本に持ち込んで普及を始めたことを契機に広まった。その後ラケットは短くなり、1900年代頃に欧州でゴム製のラバー(現在の1枚ラバーに相当するラバー)が開発され主流となったが、それほど強い打球が打てなかったことやネットの高さが高かったこともあり、守りに徹した方が有利であった期間が長く続き、1936年に行われた第10回世界卓球選手権では1点取るのに2時間以上もかかった試合の記録が残っている。1937年、日本初の国際試合が行われ、ハンガリーの元世界チャンピオンと対戦し、その際日本選手は初めてラバーに接した。当時、日本選手のラケットには何も貼っていない状態(別称:木ベラ)でありながらも、好成績を収めた。その頃、男子アメリカチームによって、当時規定外であった指を使い、様々な回転を生み出すサービス「フィンガースピンサービス」が開発され、1937年に行われた第11回世界卓球選手権にて、初めて強い回転をかけたプレーが持ち込まれた。これを駆使したアメリカチームは好成績を収めたが、その反面強い回転に慣れていない対戦相手はレシーブミスを連発し、ラリーが続かない展開となった。ラリーが長すぎる、一方では短すぎる、と両極端な展開で観客が退屈と感じる試合が続出したことから国際卓球連盟はルールの改正を行い、ネットの高さを引き下げ、試合時間の制限、指を使いボールに様々な回転を与えるサービス(フィンガースピンサービス)の禁止を決定。その影響で再び守備型が有利な状況となり、1940年代から1950年代初頭までは欧州の選手によるカット主戦型が全盛であった。この状況が変化する転機は、第二次世界大戦後、1950年代に日本が新しい用具を続々と開発し、実戦に使用され結果を出したことである。先ずは従来のラバーを裏返しにして貼る「裏ラバー」が使われるようになった。これは従来のラバー(現在の1枚ラバー、裏ラバーに対して表ラバーとみなされる)と比較してボールとの接触面積が広いため摩擦が大きく、強い回転をかけやすくなり、それを大きく活かした攻撃を行うことが可能となった。さらに、太平洋戦争時に航空機燃料タンク防弾用など、軍事用に用いられていた独立気泡スポンジが卓球の用具として使われるようになる。これは反発力が強く、従来のラバーと比べて打力が飛躍的に向上した。それをラケットの打球面に貼り付けた「スポンジラバー」、裏ラバーとスポンジを貼りあわせた「裏ソフトラバー」や、一枚ラバー(表ラバー)とスポンジを貼りあわせた「表ソフトラバー」が開発された。また、表ソフトのツブを発展させた「ツブ高ラバー」も開発された。それらの特徴を大きく活かしたスマッシュ攻撃を武器に、1952年の第19回世界卓球選手権で日本は大会初参加ながら、女子団体・男子シングルス・男子ダブルス・女子ダブルスの4種目で優勝と黄金時代の口火を切り、1950年代の世界選手権において日本選手が各種目にて優勝者を多数輩出した。しかし1959年に国際卓球連盟は用具の制限に乗り出した。スポンジのみの使用は禁止され、スポンジラバーは消滅した。その他のラバーについても厚みが4mmまでに制限された。2000年から、ボールの直径は38mmから40mmになった。これによってボールの空気抵抗が増し、従来よりもラリーが続くようになった。しかしその一方で回転がかけにくくなり、またラバーが回転の影響を受けにくくなったために、カット型や前陣速攻型のような戦型は苦戦している。2001年には、従来の21点制から11点制に変更され、サービスも5本ずつの交代から2本ずつの交代に変更された。また、2002年にはサービス時にボールを隠す行為(ハンドハイドサービス、ボディーハイドサービス)が完全に禁止された。2007年9月から日本国内での主要大会において有機溶剤性接着剤の使用が禁止された。2008年9月から全面的に有機溶剤性接着剤の使用が禁止され、その1ヶ月後に補助剤を用いた後加工が禁止された。また、アンチ加工された粒高ラバーの使用も禁止された。2014年からボールの直径は40mmのままでセルロイドボールからプラスチックボールが登場し、2015年からは主要な国際大会においても使用された。卓球に使用するラケットは、主に木材から作られた板とゴム製のラバーとから構成される。ラケット、ラバー共に様々な種類、特徴を持った製品が存在しており、選手はそれらの中から自分に合う用具を選択することができる。ラケットには、レジャー向けに低価格で販売されているラバー付きラケット、競技レベルで用いられる市販製品ラケット、自分の好みでカスタマイズできる特注ラケットがある。卓球が他のラケット球技と異なるのは、握り方の異なるシェークハンド・ペンホルダーと大きく分けて2種類のタイプが存在することである。伝統的には、ヨーロッパ出身の選手はほとんどがシェークハンドを使用し、一方アジアではペンホルダーが主流であったが、1980年代頃からはアジア各国においてもシェークを使用する選手の割合が増加し、ペンホルダーと同等かそれ以上になってきている。ペンホルダーのほうが軽いため女子選手やフットワークに自信のある選手が選択するケースが多かったが、現在ではフォアハンドとバックハンドの両面で攻防することが必要とされるため、シェークハンドを選択する選手が多くなっている。しかし、中国式ペンホルダーを使った両ハンド攻撃を得意とする選手が世界ランク上位に名を連ねたりすることもあり、一概にどちらが技術的に優位であるかを結論付けることはできない。手で握手する様に握るタイプのラケット。両面にラバーを貼って使用する。現在、多くの選手がシェークハンドであり、握り方の主流であるといえる。理由として、フォア・バックの切り替えがやりやすく、ラバーを両面に貼れるメリットを生かした多彩な両ハンド攻撃が容易であるためである。反面、ミドルに来たボールに対して比較的処理しにくく、サービスなどでラケットの持ち方を変えなければならないケースがある、ラバーを両面に貼るのでラケットの総重量が重くなりやすいといった欠点もある。シェークハンドのグリップにも種類があり、ブレードから曲線になって広がっているグリップをフレア、真直ぐになっているものをストレート、直線で広がっているものをコニック、樽形の様なグリップのアナトミックなど様々な形状がある。ブレードからグリップエンドにかけてグリップが徐々に厚くなっているストレートインクライングリップという形状も開発されている。ペンを持つように握るタイプのラケット(通称)。日本式ペンホルダーと中国式ペンホルダーに大別できる。親指と人差し指で支えなければならないため、通常、片面のみにラバーを貼り、その面だけで打球する。シェークハンドに比べ、ラケットのヘッドが下がった状態から打球するので、ラケット角度等を微調整しやすく、手首を利かせた台上での操作性に優れ、ミドルに来たボールを比較的打ち易いと言う特徴がある。その反面、ラケットの握り方ゆえにヘッドが下がるので真下回転サービスがやりずらく、少しでもラケット角度がズレたり感覚がはずれるとミスにつながりやすく、シェークハンドよりもバックの技術が乏しいという短所がある。しかし、真下回転サービスのやりにくさ解消のために縦からラケットを入れることなどで真下回転サービスを可能にしたり、打球の幅を広げることを目的として両面にラバーを貼るケースがあり、試合中やラリー中に反転して打球したり(反転式)、シェークハンドよりも劣るとされているバックハンドの技術を補うために裏面打法をする選手が多くなってきている。ラバーの色としては、シェークハンド同様、表面と裏面とで異なる色のラバーを貼らなければならない。また片面のみにラバーを貼る場合は、表面と異なる色のシートを張るか塗りつぶさなければならない。日本式ペンでは、購入する時には既に塗りつぶされているものが多い。ラケットのうち板の部分のみをブレードと呼ばれるが、ラケットと呼ぶことも多い。日本国内の公式試合に使用するラケットは、見える場所にメーカー名、日本卓球協会の公認の表示 (JTTAA) が義務付けられている(JTTAAの刻印が入っていないラケットの使用については、大会主催者側への使用許可の届け出が必要)。一般的に卓球のラケットは、ラバーが重視されてブレードが無視される傾向にあるが、実際は逆で、ラバーよりもブレードの方が最も重要である。トップ選手などの競技レベルでは寸分狂わないボールタッチやボールコントロールなどが要求されるので、ブレードの吸湿性や特性などが打球感や弾性に少なからずの影響を与えるからである。そのため、ラケットの保管には細心の注意を払う必要があり、ラケットを保管するラケットケースが各メーカーから発売されている。ブレードの特性は、反発力は球を打ったときのスピードを、剛性は打ったときの感覚を、それぞれ表している。一般的に剛性が高い=硬いラケットは反発力が高く、弾離れが速くなり、スピードのある打球を可能にする。逆に、剛性が低い=柔らかいラケットは、打球の衝撃を吸収しやすく反発力が抑えられるため、コントロールがしやすい。また、ブレード厚が厚いと板の剛性が高くなり弾みやすくなるが球離れが速くなりやすく、ブレードが薄いと板がしなるので弾みにくくなるが回転がかけやすくなる。打球音についてはラケットの性能よりも、使用される材質によって左右される部分が大きい。表記はまちまちだが、各メーカーはラケットの特性を順序づけて表記している。海外では主にOFF、ALL、DEFで表記されており、各項目ごとに弾むのは+、弾まないものはーで表記されることが多い。日本国内では海外での表記に準じて、ファースト、ミッドファースト、ミッド、ミッドスロー、スローで表記されている。最も硬いものはOFF+ないしファースト、最も柔らかいものはDEFないしスローである。ラケットは主に木材を原料としており、一枚の板からなると単板と、複数枚の板を貼り合わせて作られる合板とに区別できる。単板ラケットはおもに一枚の檜板から作られるのに対し、合板ラケットでは異なる特性の板材を組み合わせることによって作られる。ブレードの木材については材質によって使用用途が異なるが、使用する木材や製造工程、保管方法によってもラケットの特性は左右される。使用される木材については、単板では檜や桂が主に使用される。合板では和材や洋材など多種多様だが、中芯には桐、バルサ材、柳、シナ材、アバシ、アユース、サンバなどの比重が軽量な木材が使われ、添芯はパイン、アネグレ、スプルース、染色材などが使われ、上板はリンバ、コト、ウォルナット、檜、アユース、染色材が主に使用されるが、近年では黒檀、紫檀、ウエンジ材、ブラッドウッド、ホワイトアッシュなどのハードウッドが上板に用いられている。合板の中芯に使われている桐やバルサ材は軽量材なので、セルロイドボール時代では打球が軽くなるという致命的な欠点を抱えていた。特に桐は箪笥などに使用されてきた木材なので湿気を吸ってしまうので打球感や弾性が狂いやすい特性があった。しかし、プラスチック製ボールが登場したことで状況は一変。ボールの材質が変わったことで打球感も変わったのである。桐は材質特有の球を掴む感覚と扱いやすさに加えて高い弾性を有しているため、板厚が多少厚くてもプラスチックボールでは球威が出せるため、湿気の問題点を除けば殆ど欠点が解消されており、バルサ材も球威の軽さはボールの材質でほぼ解消しており、プラスチックボール時代では回転量を残すための選択肢としての使い方がある。ラケットは素材の85%以上は天然木と決められていて、15%以内なら木以外の材料を使用することが認められており、炭素繊維(カーボン・ファイバー)、アリレート(ベクトランファイバー)、ケブラー、ガラス繊維(グラスファイバー)、チタン、ザイロンなどの特殊素材を使用したラケットも使われている。上記の素材の他、カーボン・ファイバーとアリレートを合わせたアリレートカーボンや、ZLカーボンと称されるザイロンとカーボンを合わせたもの、ケブラーとカーボンが使われたケブラーカーボンや、テキサリウム、シルバーカーボン、バサルトファイバー、テキストリームなど多種多様の特殊素材がある。特殊素材を配置することで、純木ラケットよりも弾みが高くなるだけでなく、ラケットのスイートスポットが広くなって均一な弾みを実現する。しかし、特殊素材を用いることにより、木材本来の打球感とは異なる打球感になり、弾みの緩急が付けにくいという短所も抱えている。配置パターンは、上板と添芯の間に配置するアウター、中芯と添芯の間に配置するインナーがあり、アウターは弾みと球離れが高くなり、インナーは木材寄りの打球感になる。両ハンドスタイルが確立された現代卓球では、ラバーの重量化に伴いラケットも軽いものが求められ、ノングルー以降は、ラバーだけでなくラケットの反発力が求められてきた。また、木製であるためラケットは湿気に弱い。さらに、メーカー側も卓球ラケットには適していなかった桐材を、有効利用とコストダウンを兼ねて模索していた。このような問題を解決するため、木材を手軽に乾燥させる製造方法が確立された。これは、木材の沸点よりも低い温度で加熱処理することで木材に含有されている水分を取り除き、軽量化と吸湿性の低減をするものである。この方法で製造されたラケットは、均一的な弾みに加えて、5枚合板でありながら特殊素材を用いなくても従来より高い剛性と反発力を得ることが可能となった。2010年頃より登場した新しいタイプのラケットがこれにあたる。しかしながら、この方法は木材に物理的な加工を施すために、木材本来の球を掴む感覚を失うこと、桐材などの軽量材では球威が落ちるといった欠点を持つが、後者についてはプラスチックボールであれば球威を補うことは可能である。卓球のラバーは、ゴム製のシートとスポンジを接着剤で貼り合わせたものである(但し一枚ラバーはシートのみ)。シートの部分でボールを打球する。ラバーの色は明るい赤と黒のみが認められている。ラバーを貼った面の反対側の面には異なる色のラバーを貼るか、異なる色に着色しなければならない。これは、異なる性質の同色ラバーをそれぞれの面に貼った場合に、相手選手が見分けられなくなるためである。厚さについては、ラバーシートの厚さは2mmまで、ラバーシートとスポンジの合計の厚さは4mmまで、と定められている。また、粒の形状に関しても規定が詳細に定められている。2008年以降発売の新製品ラバーには、国際卓球連盟の公認の表示(ITTFA)、メーカー番号と登録番号(メーカー番号-登録番号)が縁で囲まれた形で表示されているものが多い。国際大会等の公式大会では、国際卓球連盟の公認ラバーリストに掲載されているラバーに限り使用が認められている(毎年4月と10月に公認ラバーリストが更新される)。日本国内での公式大会においては、2006年4月以降より日本卓球協会の公認の表示(JTTAA)がないラバーでも国際卓球連盟の公認ラバーリストに掲載されているラバーであれば使用が認められるようになった。それ以前の日本国内での公式大会では、見える場所にメーカー名、ITTFAマーク、JTTAAマークが義務付けられていた。尚、中国のメーカーからは、ラバーの後加工禁止ルール対策として製造段階でラバーのスポンジ面に補助剤グルーを塗布した「已打底」ラバーが発売されており、ノングルーノンブースターラバーを「未打底」として区別している。「未打底」については後述の公認接着剤の規定違反に触れず、「已打底」についても、国際卓球連盟の公認ラバーリストに掲載されているラバーであれば公式大会での使用が可能である。シートの平らな面を外向きにしてスポンジと貼り合わせたラバー。ボールとの接触面積が大きくなるため、ボールに回転をかけやすい。現在最もよく使われている。シートの粒の面を外向きにしてスポンジと貼り合わせたラバー。構造上、スポンジに食い込みにくいため、裏ソフトよりも柔らかいスポンジが採用されている。従来のラバーよりも高弾性であることを売りにしたテンション系表ソフトラバーも登場している。ボールとの接触面積が小さいため球離れが早くなり、裏ソフトより相手の打ったボールの回転の影響を受けにくいとされるが、回転が掛けにくく、回転系の小技がやりにくい。シートの粒形状や特性により回転系・スピード系・変化系に分類され、粒配列は縦目と横目のパターンがある。基本的に前陣速攻型の選手やカット主戦型の選手が用いる場合が多いが、近年ではラケット両面に裏ソフトラバーを貼ったドライブ主戦型が全盛となっている影響もあり、ラバーの開発はされているものの、裏ソフトラバーよりも種類が圧倒的に少ないのが現状である。尚、後述のラージボールでは、ルールによりこの形状のラバーのみ使用が認められている。スポンジ有りの粒高ラバーと、スポンジ無しの粒高一枚ラバー(OX)の総称。イボ高とも呼ばれるが、イボという語感を避け、粒高ラバーと称されることが多い。従来のラバーよりも高弾性であることを売りにしたテンション系粒高ラバーも登場している。表ソフトラバーよりも粒がさらに高く、水平面が薄いシートの形状で、粒配列は横に並んでいる横目のものが圧倒的に多く、粒が柔らかいほど変化をつけやすい。布目の有無によっても変化量が異なる。スポンジ有りのものでもスポンジが非常に薄いので弾みが弱く、表ソフトラバーとは異なる弾道になる。表ソフト以上に自分で回転を与えるのは難しいが、相手の回転の影響も受けにくい。そのため、相手の回転を利用したり、そのまま残して返球することが可能という特性もある。打ったときに粒がボールを弾くため、普通に打球するとあまり回転がかからないか、打たれた打球の回転が弱く残る場合が多い。但し、実際は自分の打法と相手の打球の質にも左右されるため、扱う側も予測しなかった回転や変化がでることもある。かつては、シート表面にアンチ加工されたアンチ粒高ラバーが存在していたが、現在では禁止されたことにより、以前と比べて粒高ラバーの性能は相対的に低下している。主にカット型や前陣攻守型の選手が変化を付けるために用いるが、反転型のラケットに貼って使用する場合もある。戦型によっては用途が異なり、一般的にカットの回転量と変化量を求めるカット型では粒が高くて細いものが、ブロックでの変化量とスピン反転能力を求めるペン粒などの守備型では粒が低くて細いものが、ミドルが弱く粒高にも攻撃力が求められるシェーク前陣攻守型では、それらの中間くらいのものが選ばれる傾向にある。表ソフトラバーからスポンジを除いたもの。第二次世界大戦以前はこのラバーしかなかった。あまり弾まず回転をかけにくいラバーだが、安定した打球を打てるという利点はある。現在このラバーを用いる選手は非常に少ない。かつては、この形態を裏返したラバー(裏ソフトラバーからスポンジを除いたものに相当)も存在したが、現在ルールによって禁止されている。見た目は普通の裏ソフトだが、摩擦が極端に少なく回転がかかりにくい。同色の裏ソフトと組み合わせ、ラバーの外観の相似と性質の差を利用し、反転させて相手に打球の変化を分かりづらくさせるスタイルで主に使用されていた。1983年のルール改正により両面同色ラバー使用が禁止されてからは使用者が激減した。コントロール性を高めるため、やわらかいスポンジが使われている。ボールはセルロイドまたは同質のプラスチック製のメンコと呼ばれる円形素材から作られる。一般的な卓球(硬式卓球)では直径40mm・重さ2.7g、ラージボール卓球では直径44mm・重さ2.2 - 2.4gである。色は白と橙色とがある。硬式卓球ではどちらを使用しても良いが、ラージボールでは橙色のみである。周囲環境(照明、床、背景)、ユニフォームの色、卓球台の色によって見づらい場合はどちらかの色を選ぶことができる大会もある。完全な球形を精度よく大量に作ることは技術上難しいため、同じ製造工程で作られた球に対し、どの程度球形に近いかでグレード付けされている。最も高いものは3スターと呼ばれ、最低ランクの無印まで4段階に分けられる。グレード分けは、ボールを坂路に転がしたときのずれの大きさで決まる。完全な球ならば坂路をまっすぐ下り、ゆがみが大きいほどずれが大きくなる。通常、大会では3スター(スリースター)が使われる。他球技と異なり、1つの大会の公式球に複数のメーカーが選ばれる例もあった。従来、硬式卓球の試合では直径38mmのボールが使われていたが、ルール変更によって直径40mmになった。直径が変わったことによる変化は、空気抵抗が大きくなった影響で飛びにくくなったこと、ナックルの変化が小さくなったこと、それによってラリーが続きやすいこと、回転がかけにくくなったことなどが挙げられる。セルロイド製のボールは火災の危険性が高く、航空機への持込を断られた例(アテネ五輪の前)もあっため、IOCがITTFに材質変更を求めたともいわれる。2014年からは、直径40mmのシームレス有りと無しのプラスチックボールが登場した。材質が変わったことで打球感が変わったこと、シボがつけられなくなったことで回転量が相対的に低下したこと、材質変更によって球威が上がったことで軽量材ラケットでも球威が出しやすくなったこと、打球時の初速が速くなったことなどが挙げられる。それに加えて、シームレスボールでは、弾みのばらつきが減少したことで、打球が安定しやすいという特徴がある。一方で、プラスチックボールはメーカーによって性能のバラツキが激しく、壊れやすいという指摘もある。ラケットが卓球台にあたったときにラケットが破損しないためにつける。ラケットのみを覆うように貼る人や、使用しているラバーのスポンジ部分まで覆うように貼る人もいる。一般的に幅は6mm・8mm・10mm・12mmがある。金属製のサイドテープもあり、ラケットの重量、重心を調節することが出来る。ラバーとラケットを接着するために使用する。現在使用が認められているのは、水溶性接着剤、接着シート、固形接着剤である。かつてはゴムを有機溶剤で溶いた接着剤が広く使用されていたが、有機溶剤が人体に有害であるという理由から、有機溶剤を含む接着剤の使用は、日本国内の小学生の大会で2007年4月1日より使用が禁止されたのを皮切りに、2007年9月1日以降は日本国内の大会で禁止された。国際大会では2008年9月1日より禁止となった。現在、日本国内においては日本卓球協会公認の接着剤の使用が認められている。しかし、2009年現在においても、国際卓球連盟に公認された接着剤はない。これは、塗った接着剤とラバーにわずかに含まれている残留溶剤が反応するおそれがあるためであり、たとえ使用が認められている接着剤を用いたとしても、試合後のラケット検査で残留溶剤が検出された場合は失格となる。よって、これを未然に防ぐために、ラバーのパッケージを開けてから72時間放置した後、公認の接着剤を使用してラケットに貼ることが推奨されている。ラバーとラケットを接着するための有機溶剤性接着剤の一つ。一般の接着剤よりも有機溶剤を多く含んでおり、ラバーに塗るとスポンジの中で揮発して、スポンジが膨張する。この状態でラバーをラケットに貼ると、スポンジの膨張分だけシート面が横に引っ張られるため、常にゴムに負荷がかかった状態となる。反発力と摩擦力が高くなり、金属音と呼ばれる高い打球音になる。スポンジが柔らかくなるため、シートが少し硬くなっても全体としては柔らかくなる。ただし、常にゴムに負荷がかかっているため、一般の接着剤を使用した時よりもラバーの劣化が速い。グルー効果を最初に発見したのは、ハンガリーのティボー・クランパと言われている。日本では、1980年前半に元日本チャンピオンだった渡辺武弘がベルギー製のグルーを持ち帰って使用したのが最初であった。その後、スピードグルーが開発されて以降は世界的にグルーは普及し、主に攻撃型の選手に広く普及していった。それを問題視したのが当時国際卓球連盟の会長を務めていた荻村伊智朗であった。荻村は、卓球の普及という観点でのボールスピードの減速、スポーツ精神という観点での用具のドーピングは好ましくないこと、スピードグルーにトルエンが含まれているものが多く人体に有害で、シンナー遊びと同様の卓球以外の不適切な用途に使用されて社会問題化した歴史があったことなどから、スピードグルーの禁止を提案したが、荻村の死去により一旦は白紙の状態となった。これらの諸問題から、スピードグルーのトルエン規制に乗り出したことで、トルエンに代わってヘプタンが主成分となり弾性と回転量が低下。弾性と回転量低下を補うために、スピードグルーの重ね塗りや蒸らしといった方法が確立されて、イタチごっこの状態が長らく続いたのである。しかし、スピードグルーは卓球用途での使用時においてもアナフィラキシーショックによる事故があり、これら健康上の問題が議論されたことや、揮発性が高く輸送の面においても危険性を伴っていたため、スピードグルーの使用禁止に至っている。スピードグルーの使用禁止は当初2007年9月1日に施行される予定であったが、翌年に北京五輪を控えたこともあり、最終的には北京五輪終了後の2008年9月1日に施行されることとなった。前述の通り、有機溶剤を含む接着剤の使用が禁止されたことで、毒性のない水溶性接着剤(主成分は水、天然ゴム、アクリル)が普及したが、スピードグルー禁止を見越して、ブースターとも呼ばれる接着力の無い補助剤や水溶性グルーが卓球用品メーカーから発表されるようになった。スピードグルー同様、補助剤を使用した状態の方が、未使用の状態よりも弾性と回転量に優れ、有機溶剤を含まず鉱物油を主成分としているので取り扱いが比較的容易で効果が持続しやすい、といったメリットがある。一方で、揮発性が低いのでラバーを剥がしての塗り直しが効かない、スピードグルーのような鋭いレスポンスを補えない、塗ることによって重量が重くなる、といったデメリットがあった。しかし、国際卓球連盟は、補助剤を塗る行為が(貼る前の)ラバーを加工・改造する行為であり、用具のドーピングにあたるとして、国際卓球連盟はルール改正を行い2008年10月1日以降「後加工の禁止」というルールを付け加えた。これは、事実上補助剤の使用禁止となるものであった。これを受けて、日本卓球協会(JTTA)は国際卓球連盟のルール改定通知に基づき、2008年10月1日以降に開催される全ての大会において、ブースター等の接着補助剤やスピード補助剤についても使用禁止すると発表した。これを受けて、対象の接着補助剤やスピード補助剤の販売を行っている卓球用品メーカーは、2008年9月末をもって販売中止することを発表した。このように、スピードグルー禁止から僅か1ヶ月で補助剤も禁止されたため、グルーや補助剤を発売してきたメーカーは、多くの在庫を抱えるようになり経営を圧迫する要因にもなった。その直後のヨーロッパ卓球選手権では、ラケット検査が新ルールに対応できなかったことから、従来通り補助剤を使用する選手もいる状況になっていた。卓球台は経年による反り返りを防ぐために3層構造になっており、真ん中の層には細長い板がフローリング床のように横の継ぎ目をずらして配置されている。卓球台は1980年代まで緑色(黒に近い深緑)をしていたが、当時の国際卓球連盟会長であった荻村伊智朗の発案により卓球のイメージチェンジを図って、現在の青色の卓球台を製作。1991年に千葉市で開催された第41回世界卓球選手権と翌1992年のバルセロナオリンピックにこの青色の卓球台が使われたことから世界中に広まり現在に至る。卓球台が青に変わったのは、番組でタモリが織田哲郎に、『あれっ(卓球)て根暗だよね。』と発言したことで、翌年の中学生の卓球部の部員が激減した事がきっかけである。卓球のユニフォームは、上が襟付でポロシャツに類似した形状のものやTシャツ状のもの、下はハーフパンツ・スカートが基本である。日本国内の公式試合で使用が認められるのは日本卓球協会の公認品のみで、その表示が義務付けられている。非公認品や打球したボールが見えにくくなるなど試合の妨げとなるデザインがされているものは使用不可である。事前の確認が必要であるが、個人がデザインしたユニフォームも、前述の要件を満たせば使用可能である。2007年1月に行われた全日本卓球選手権では、四元奈生美選手がワンショルダーとミニスカートという斬新なユニフォームで試合に出場し、注目を集めた。かつてのユニフォームは単色のポロシャツ形状のものが多かったが、近年はテニスやバドミントンと似た素材・デザインで軽く撥水性が向上したものが多い。ショーツは股下が短いものが多く女性に不評であったが、近年では男性用でも太ももにかかるくらいのものが増えている。また、アンダーシャツやスパッツの着用も認められている。シューズに関しては公認に関する規定が無いので、体育館シューズとして作られたものなら何を履いてもよい。主にフォアハンドとバックハンドに大きく分類されるが、これに加えて台上で球を処理する台上技術があるのが卓球の特徴の一つである。フォアハンドはスイングが大きいので威力のある打球が可能であるが、速い打球点でボールを捉えにくく、カウンターを受けた際のリスクが大きい。一方、バックハンドはスイングが小さいのでフォアハンドと比べて打球の威力が出しにくいが、フォアハンドと比べて速い打球点で打球出来るので相手が打球してから返球して相手に到達するまでの時間がフォアハンドよりも短くなるため、速いラリー展開に持ち込む場合に有効である。従来まではフォアハンド主体が全盛期であったが、スピードグルーのトルエン規制、40mmボールの登場、スピードグルーの禁止等による度重なるルール変更で打球スピードが低下しており、打球スピードの低下を打球点の速さで補うことで、ラリーのスピードが全体的に速くなっており、それに伴ってバックハンドの使用比率も高くなっている。卓球ではサービスからラリーが始まる。攻撃の起点としてゲームを組み立てるので、トップ選手になるとレットによるサービスのやり直しを利用して、打球ミスしたサービスをレットで逃げることで無駄な失点を防いだり、相手のレシーブタイミングを外したり、相手のペースを乱す、などの目的で高度なサービス戦術を採る選手が多い。サービスでは、フォアサービスとバックサービスに大きく分類され、それぞれショートサービスとロングサービスがある。広義でのショートサービスは相手コート上で2バウンド以上する軌道となるサービスのことを指し、ロングサービスは相手コート上で1バウンドして卓球台の外へ出る軌道のサービスのことを指す。また、卓球において、サービスでは回転(スピン)が非常に重要であり、主に縦回転(上回転、下回転)、横回転(順横回転、逆横回転)、無回転に大別され、さらに斜め回転(順横上回転、順横下回転、逆横上回転、逆横下回転)やジャイロ回転のようなバリエーションが存在している。但し、斜め回転はラケットの角度や向き、サービスモーションなどで縦横の比率を変えることが可能であるため、同じ回転であっても縦横の比率や回転量、スピードなどによって変化量も異なる。ハンドハイドサービス、ボディーハイドサービスが完全に禁止された2002年以降は、相手にサービスが見抜かれやすくなったことで、高度なサービス技術が発達した。代表的なものはフェイクモーション、打球前後のラケットを隠す行為、フォロースルー、バーティカルサービス等である。サービスでの打球前、打球後において、相手を幻惑させることができるサービス技術の一種である。通常のサービスではサービスの回転パターンが見抜かれやすいため、競技レベルになるとサービス時にフェイクを入れるフェイクモーションが用いられる。また、サービスを打った直後のフォロースルーでは、肘を上げたり、ラケットのスイング軌道とは異なる動きを入れたり、肘を上げてラケットの向きを変えたり、ラケットを隠す等の行為をすることで、相手を惑わすための手段として用いられる。トップ選手を中心に使用者が多い。ラージボール卓球(平成24年4月1日以前は新卓球と呼ばれていた)は、一般的な卓球(硬式卓球)で使われているボール(直径40mm)よりも大きなボールを使って行われる卓球競技である。硬式卓球との主な違いはなどである。日本卓球協会が卓球の普及を目的として考案、ルール・用具規格等を1988年に制定した。ボールが大きく空気抵抗の影響が増大するため、ボールの速度、回転量が従来の卓球よりも減り、ラリーが続きやすくなるなどの特徴がある。日本では高齢者でも手軽にできる生涯スポーツとして主に中高年に人気があり、多くの大会が開催されている。スリッパ卓球では、ラージボールの大きな黄色いボールが使用される。デュースでも1ゲーム13点までで決着がつく。最大ゲーム3ゲームマッチ。山口市で行われた温泉卓球では、もと日本生命に在籍していた選手が優勝し新聞紙上に大きく取り上げ話題になった。日本にて初めて卓球が伝来したのは、1902年に東京高等師範学校の坪井玄道がイギリスからピンポン用具を持ち帰ったのが最初とされる。そこからしばらくの間は日本独自の用具とルールの発展があり、初の卓球統轄機関として大日本卓球協会が創立された1921年(大正10年)頃は軟式(日本式)卓球にて競技が行われていた。硬式卓球との主な違いはなどである。ラージボール卓球の普及や硬式卓球のルール変更に伴い日本独自の軟式(日本式)卓球は2001年(平成13年)度を最期に幕を閉じた。卓球は、他のスポーツと比べ、ゲームをプレイする条件(ルールの理解、スキル、場所・道具・プレイヤーの確保)を満たすことが容易なため、老若男女問わず親しみやすく、実践的スポーツとして広く日本人に愛されている。しかし卓球部員はいわゆるジョックではなくナードとして扱われる(これは偏見であり、タモリの根暗発言が原因でこのような状況が出来てしまったとの意見がある)ことが一般的であるが、北米やヨーロッパではこのような偏見は無い。ただし、欧米でも前述のように中国人をはじめとした黄色人種に人気のあるスポーツであるというイメージはある。1993年に漫画『行け!稲中卓球部』がベストセラー、ほぼ同時期に福原愛が「天才卓球少女」として脚光を浴び、2002年に映画『ピンポン』(窪塚洋介主演)が上映されて以降、ブームが若者の間にも広まった。服装を問わず、力のない女性や子供でもできること、ケガの心配も少ないことから、気軽に遊ぶことが出来るスポーツの一つである。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。