連コイン（れんコイン）とは、ゲームセンターで使われるスラング。一度ゲームをプレイした後、同じ人物が同じゲーム機に再度コインを投入し、再びゲームを始めること（コンティニュー）をいう。「連コ」と略されることもある。語源は「連続」+「コイン」。連コインを繰り返すと単独のプレイヤーによって長時間筐体を占有することになるため、人気のゲーム機で行うと他のプレイヤーから批判を受けることがある。店舗側にとっては、短時間で多くのインカムが投入され高収益になるというメリットがあるが、順番待ちの客と揉める原因になるというデメリットもあり、一長一短である。2005年にリリースされたセガの「三国志大戦」が大ヒットして以降、連コイン問題が大きく取り沙汰されるようになった。店側の対応として、順番待ちの客がいるときには連コインを禁止したり回数を制限する「交代制」をハウスルールとして定めることがある。一般的には、ビデオゲーム（対戦型格闘ゲーム、オンラインゲームなど）のような「コアゲーム」では交代制が好まれにくく、音楽ゲーム、レースゲームのような「ライトゲーム」では交代制が好まれやすい傾向がある。またヘビーユーザー向けに、連コイン自由であることを定めた「無制限台」を用意したり、筐体の「時間貸し」（一定の料金を払えば指定された時間内で筐体を自由に使うことができる）を行ったりする場合もある。プライズゲームでは、景品を取るにあたって複数回プレイすることが前提となっており、連続してプレイすれば料金が割安になるクレジット方式を採用しているものもある（例：1クレジット200円、3クレジット500円）。このため、連コインがマナー違反とされることはなく、一旦両替のため台を離れてから再びプレイを始めることも許容される傾向がある。なお、先にプレイしていた人が両替に行っている間に他の人がプレイを始めると、「割り込み」と見なされトラブルに発展する場合がある。メダルゲームでは店が貸し出すメダルを使って遊戯するため、連コインの概念がない。一部のメダルゲームでは筐体に直接100円玉を入れてメダルを借りることができるが、通常は100円で借りられる枚数を遥かに超えるメダルを用いて遊戯するため連続で100円玉を入れても問題ない。またメダルコーナーに置いてある四号転用機（パチンコ・パチスロ）ではメダルの他に100円玉を入れてプレイできるものもあるが、パチンコ店におけるパチンコ・パチスロと同じで、事実上の無制限台として運用されている。連コインと同列に扱われる行為として「回しプレイ」がある。これは単独のプレイヤーが連コインをすることはないが、2人以上のグループで仲間を組み、決まった人間のみに次のプレイの順番を渡し、結果として他のプレイヤーがそのゲームをプレイしづらい状態に置く行為である。例：A、B+C+D[筐体]→A、D+B+C[筐体]→A、C+D+B[筐体]はた目には連コインでなく、また対象者が複数になるため注意などがしづらい。このため場合によっては連コインよりも厄介な行為として捉えられることがある。

出典:wikipedia