カップヌードル () とは、日清食品が1971年(昭和46年)9月18日から発売しているカップ麺の名称。親会社である日清食品ホールディングスの登録商標。世界初のカップ麺とされるロングセラー商品で、時代とともに食の多様化によってさまざまな風味の商品や、「ミニ」や「BIG」などの異なるサイズの商品も発売されている。味とサイズが異なる各種製品が販売されているが、カップに熱湯を注いで3分で食べられるタイプであり、扁平の細麺と粉末スープとフリーズドライ化された具材が入っている。大量生産にあたっては、さまざまな工夫が凝らされている。のちにさまざまなメーカーから同種の食品が発売されたが、味別の販売数ランキング(2006年時点)は、第1位「オリジナル(しょうゆ)」、第2位「シーフード」、第3位「カレー」となっており、「オリジナル(しょうゆ)」は発売以来順位に変化がなく首位を継続している。2011年時点で世界80カ国で発売され、発売以降の累計販売数は310億食を突破した。日本国内の累積販売数は2016年3月に400億食を超えた。表記は、原則として日本国内向けは「CUP NOODLE」で、日本国外では「CUP NOODLES」。ただし、日本国内でも「CUP NOODLES」表記で販売される商品も一部存在する(2014年4月発売のトムヤムクンヌードルなど)。また中国語では「合味道」と表記される。当初アメリカで発売を開始した際には、CUP OF NOODLESの意味の「CUP O'NOODLES」の名称だった。1996年から2006年までの間、ニューヨークのタイムズスクエアに製品を模した巨大な看板が設置された。この看板はカップから湯気が出ており、カウントダウンではカップから花火を打ち上げるという演出がなされた。カップは、かつては発泡スチロール製であったが、次々に発生する問題により紙製となったり異なる加工法を採用するなど変化がある(後述)。当時の日清の社長でチキンラーメンの開発者である安藤百福が、紙コップで手軽に食べられるラーメンをと発案して作られた。それぞれの開発の変遷については安藤百福発明記念館で詳細を知ることができる。1966年(昭和41年)に百福がチキンラーメンの日本国外進出を目指してアメリカ・ロサンゼルスのスーパーマーケットに売り込んだものの、アメリカには手近に箸や丼がないことに気づかされる。そして、アメリカ人バイヤーが考えた末にチキンラーメンを砕いて紙コップに入れ、これに熱湯を注いでフォークで食べたことがヒントになった。そして安藤はラーメンが丼と箸という枷を逃れて日本国外進出する事を見据え、いつでもどこでも食べられる容器入りのインスタントラーメンの開発を思い立つ。なお当時の紙コップはロウを使ったパラフィン紙を利用していたため、売り込みから戻った同社長はホテル内で試したが「紙コップ臭くておいしく食べられなかった」と後に述べている。このことから、後に『環境ホルモン報道問題』による影響から他社のカップ麺容器が紙コップ製に置き換えられた時期でも、本製品のカップ素材は発泡スチロール製のまま長らく変更されなかった。また、日本向け製品で用いられているアルミ箔と紙を貼り合わせた構造の密封性の高いフタは、安藤がアメリカから帰国する際の機内食で出されたマカダミアナッツの密封パックで使われていたものをヒントにしている。安藤はこのパックを開封したものに加え、未開封のものを別に1つもらって持ち帰り、容器の開発時の資料とした。その現物は今も日清食品で保管されている。発売当初より2008年(平成20年)3月までは全商品発泡スチロール製の容器が採用されていた。一部先行商品を除き、2008年(平成20年)4月より環境保護の観点から、全商品発泡ポリエチレン断熱皮膜加工の紙製カップ(通称・エコカップ)へと切り替わっている。また、これまで包装フィルムに印字されていた賞味期限の年月日表記が容器の底に印字されるようになり、製造工場(例:関東工場製造、静岡工場製造、滋賀工場製造、下関工場製造、札幌日清製造)の表記も付くようになった。発売当初から長期間採用された発泡スチロール製の容器は乾燥麺をつめることにより容器自体の強度を上げたりと、梱包方法一つをとってもさまざまな工夫の積み重ねと試行錯誤の繰り返しにより決定された。麺は「瞬間油熱乾燥法」と呼ばれる方法で製造されている。一般の袋入りインスタントラーメンの麺塊は厚みが3cm程度であるのに対し、カップヌードルの麺塊はカップの形状に合わせた円錐台形であり厚みが4cmほどもあり、普通に揚げると中は半生で、かと言って油の温度を上げると中に火が通っても外側が黒く焦げてしまって開発時にはなかなか麺全体にうまく熱が行き渡らず苦心したという。この問題の解決にも、チキンラーメンと同じく天ぷらからヒントを得た事が大きく貢献したとされる。また、カップの底に空洞があるのは、「出荷時の麺割れを防ぐ(中間保持構造)と同時に、湯をそそいだ時に対流を発生させ、時間の経過とともに徐々に麺の重心が下に移動することにより、3分後の完成時には何もしなくても全体が自然とほぐれ食べやすくなり、その時にスープの水分も密度の高い上部と下部でまんべんなく行き渡るように計算されている(疎密麺塊構造)」というのがメーカー側の説明である。これら中間保持構造と疎密麺塊構造については日清食品が関係する特許を取得し保持していた。ただし既にその権利に関する大部分は期限が切れている。しかし、麺塊構造は粉末スープが底入れの場合、メーカー側のうたい文句と異なり、実際には機能していなかった。粉末スープが底入れだと、お湯を入れただけでは溶けたスープが底にたまったままで、しかもカップが縦長で容積ギリギリのためにスープが全体にまんべんなく行き渡らず、底に溶けきらない粉末スープがほとんど残ったままになることが多かった。この欠点については発売されてから20年以上経ってから改良が行われ、粉末スープの場所がカップの底から麺の上へ変更された。具材の加工法として、袋麺と異なりフリーズドライ製法を採用している。いわゆる乾物は開発時に試されたものの湯を注いでから元に戻るまで3分以上かかるため、使えない。日本向け製品に伝統的に小さな剥きエビが具として入っているのは、製品開発当時に豪華さが感じられる食材として真っ先にエビが挙げられ、採用されたという逸話があるため。60種を超える世界各国のエビの剥き身をフリーズドライ化して試した結果、インド洋沖で獲れるプーバランという、当時の日本にはほとんど輸入されていなかった高級食材とされる種が採用された。この「エビ戦略」は、航空機の機内食に見られる豪華さと簡便性の両立というテーマに沿ったもので、この他にも見た目を重視してラーメンにも使われているネギや、スクランブルエッグに類似したタマゴ、味の濃いミンチ肉(成型肉)という組み合わせである。カップヌードルに入っているサイコロ状のミンチ肉の正式名称は『ダイスミンチ』である。作り方は食材の豚肉と野菜などをミンチして混合した後にフリーズドライ加工している。独特の不思議な食感などで一部に人気があり、2ちゃんねるなど一部ネット上では『謎の肉』『あの肉』『謎肉』『ぞぬ肉』などと呼ばれた。2009年4月20日より、品質向上・具材強化の一環として、ダイスミンチから小さな角切りのチャーシュー『コロ・チャー』へレギュラーサイズから変更し、これ以降も各サイズ・種類の具材が順次変更された。2015年4月の再リニューアルにより、カップヌードル・カップヌードルビッグ(オリジナル)にも、再びダイスミンチが入るようになった。従来のコロ・チャーも入っている。2016年7月27日にはカップヌードルの公式ツイッターアカウントが「CUP NOODLE なぞにく」と書かれたカップヌードルと同じ外装のコンビーフ缶を開缶する写真の付いたツイートを投稿したほか、同年9月12日には「カップヌードルビッグ "謎肉祭" 肉盛りペッパーしょうゆ」が発売されるなど、日清食品側が「謎肉」の呼称を使うようになった。当時すでにインスタントラーメンは現在のスタイル、すなわち、3分程度加温し粉末スープを加えるものが主流だった。チキンラーメンは関東では市場には流通していなかったため、熱湯を注いで3分で食べられるというスタイルは発売地域外の若者にとっては物珍しかった。また、チキンラーメンを知る世代に対しても、どんぶりをカップに替え、具材も豊富な「完全調理済食品」であり、あくまでラーメンではなく「ヌードル」という新しい食品であるとのイメージを強く押し出していた。当初、問屋を通した正規ルートでの展開を目指したが、当時の希望小売価格は100円で、当時約25〜35円だった袋入りインスタントラーメンの3〜4倍程度の価格設定から関係者の反応は悪く、注文の入らない日々が続いた。新スタイルの商品であるため、市場調査も兼ねて従来と違った特殊なルート、野球場(東京スタジアム)や遊園地、警察署や消防署などといった夜勤の多い職場などで試験販売が行われた。東京スタジアムが関東地区で初めてカップヌードルが販売された場所であるといわれている。そして、「簡便性」「完全調理済食品」という点に目をつけた自衛隊が大量購入し、最初の顧客となった。1971年(昭和46年)11月21日、東京・銀座の歩行者天国でも大々的な宣伝販売を行い、4時間で2万食を売った。当時はパッケージにプラスチック製フォークが添付されていた。発売翌年の1972年(昭和47年)2月、あさま山荘事件が起きた際に、機動隊員たちがカップヌードルを食べる場面が全国に生中継され、視聴者の注目を集めた。当時、事件の現場はマイナス15度前後の寒さで、隊員たちに配給される弁当も凍ってしまうため、熱湯を注ぐだけですぐに食べられるカップヌードルが非常食として導入されたものであった。これをきっかけにカップヌードルの認知度は飛躍的に高まり、各地域から販売希望が多数寄せられ、その要望に応えて後に全国発売となった。また、日清食品一社提供番組「ヤングおー!おー!」(毎日放送)でも大々的に宣伝された。パッケージの基本的なデザインは、1970年の日本万国博覧会のシンボルマークをデザインした大高猛によるもので、1971年の発売当初から継続して踏襲しており、どの国で発売されているものでも企業ロゴ・“CUP NOODLES”のロゴ(日本のみ“CUP NOODLE”と表記)とキャタピラ(帯状の点線)を入れるきまりになっている。容器における表現では「カップヌール」と「ド」が小さく表記されているが、これは「ヌードル(noodle)」の正確な発音に合わせて「」を小さく表記したデザインにしたためである。一部に『当時「ヌードル」という言葉が日本に定着しておらず、この商品を見て「ヌード」と勘違いされ、購入を敬遠されるのを避けるため』という説も存在していたが、『キングコングのあるコトないコト』(2010年8月2日放送、第40回テーマ「インスタントラーメン」)にて日清食品広報部はこの説を否定し、前述の理由を示した。1975年(昭和50年)には、米国プラスチック協会のデザイン部門グランプリを受賞している。日本向け製品のシュリンクフィルム包装のカップ底面にある「開封口」にはシール(透明、かつてはバーコード印刷)が貼ってあり、そのシールをはがすとフィルムを開封することができる。また「カップに湯を入れた後、フタにこのシールを貼って閉じることができる」という利便性も兼ねている。もともとカップヌードルの容器は凹凸が少なく、それに密着してシュリンクフィルム包装がしてあったので、破りにくい外側の包装を突起状の道具で突き刺して切り裂かなければ開封しづらかったという、他商品にないカップヌードル特有のともいえる欠点を、容器に大きな改良をすることなく対処がなされている。直射日光の当たらない常温の場所で保管し、また、臭いの強いものと一緒には保管しないこととされている。2008年(平成20年)10月23日、カップヌードルを食べた神奈川県藤沢市の67歳女性が嘔吐や舌のしびれを訴え、スープから防虫剤「パラジクロロベンゼン」が検出された事件が発生。事件に関連する形で、2008年(平成20年)10月25日、2008年(平成20年)4月以降に相次いでパラジクロロベンゼンなどの防虫剤成分が検出されていた事と、日清食品の実験で『防虫剤の近くでカップヌードルを保管すると、成分が容器を浸透し麺に付着することを確認した』ことを発表した。発表の中で2008年4月から導入したエコカップが特に臭気を浸透しやすいと判断し、その後改良型のエコカップ製品へ順次置き換えられることになった。現在、パッケージには「移り香注意」の注意表示がなされ、臭いの強いものと一緒には保管しないことが表示されている。日本国外の展開は、1973年の米国発売から始まって世界80カ国以上に普及しており、各国ごとにいろいろな味のカップヌードルがある。広告も盛んに行われ、特にニューヨーク市では、ランドマークとして1996年から2006年までタイムズ・スクエアビルの頂上付近に約16メートルのカップヌードル模型が鎮座していた。同ビルが伝統的に湯気を出す広告を設置していたためである。日本には、発売当時からカップヌードルの自動販売機が存在する。第1号機は、東京・大手町にある日本経済新聞社東京本社に設置された。湯を供給する機能(無料・有料)もついており、主に高速道路のサービスエリアや幹線道路沿いの終夜営業の自動販売機コーナー、フェリー、企業、学校の休憩施設内、あるいはサウナ、カプセルホテル、漫画喫茶などの軽食コーナーなどに設置されている。当初はすべての製品にフォークが添えられていたが、後に割り箸に切り替えられ、現在箸の添付は自動販売機向け限定になった。希望小売価格よりも10-100円程度割高な料金で提供されることが多い。1975年に姉妹商品として同様の容器を使用し、自販機販売にも対応していたライス加工食品「カップライス」が発売されたが、短命に終わった(後述)。自動販売機向け商品として、容器をカップヌードルと同規格にしたタイプのどん兵衛、チキンラーメン、日清焼そば(基本的にUFOの名前は使われていないが、一時西日本地域ではUFOの名前を使ったものも見られた)も発売されている。基本的に自動販売機専用だが、一般店頭ではCGCグループのスーパーマーケットの一部など限定した販路で流通している他、ネットショッピングで購入できる場合がある。逆に、それらの通常版の製品の給湯が可能なタイプの自動販売機も提供されている。自動販売機版どん兵衛は容器サイズの関係上具が小さく、それによる顧客の不満を解消することが可能になる。当初は「Dカップヌードル」の名前で発売。麺量を袋麺と同等の重さに増量したタイプで、内容量99g麺量85gとレギュラーより多い。「ビッグ」よりもさらに内容量が大きい。2012年1月23日に発売されたカップヌードル発売40周年記念商品。麺は従来品より太く、量は105g全体は120gと過去最大の重量を誇る(レギュラーサイズの約1.6倍)。具材はネギ・タマゴはレギュラーサイズとほぼ同様であるが、エビはやや大き目で、コロ・チャーではなく大き目の「ダイスミンチ」を採用している。メタボリックシンドロームなどに代表される生活習慣病問題を危惧するユーザーを対象にした機能性重視のカップヌードルでノンフライを基本とするミスト・エアードライ製法が用いられており、中心層に食物繊維を練りこんだオリジナル3層麺に植物油を吹き付けて、高温度の熱風を当てて乾かしたもの。そのため、油と小麦粉の利用を極力抑えられ、カロリーが198kcalに抑えられている。開発開始は2008年頃。2009年3月19日より全国発売開始。2009年度は当初の計画を30%上回る売れ行きを記録した。購入層は当初想定されたダイエットに関心のある40代前後の男女を中心に、普段はカップ麺をあまり食べない若い女性にも広がった。麺と具材を真空パック状に包装したパック(リフィル)と、再利用可能な専用カップを用いたカップヌードル。通常のカップヌードルに比べて廃棄物の量が大きく削減でき、いわゆるエコに貢献できる商品である。2007年3月26日より発売開始。プラスチック製のカップにリフィルの中身とお湯を入れて調理し、食後はカップを洗って再利用する。カップと専用麺のセット「カップヌードル リフィル スターターパック」、「カップヌードル リフィル お試しパック」および専用麺「カップヌードル リフィル」「カップヌードル シーフードヌードル リフィル」の4種類の製品が当初発売され、チキンラーメンやどん兵衛のリフィルタイプも発売されている。女性のオフィスでの利用、環境問題に敏感な年配層の消費者を想定しているとされている。また、かさばらないため、登山時などの携帯にも向くとされる。初期の物は蓋(と、リフィル1個)が付属で、電子レンジ使用不可。こちらはプラスチックカップを専用ウェブサイトを利用して消費者が自分でデザインできる機能も用意されているが、やや高価だった。その後、電子レンジ調理対応の取っ手付きのシンプルな物(ロゴはグレー色)が廉価で発売されており、現在でも容易に入手が可能(蓋添付。カレーは色移りの可能性ありで推奨外)。当初の店頭販売は関東・甲信越の1都9県のコンビニエンスストア、百貨店、バラエティーストアのみだが、ウェブサイトまたはモバイル端末から発注しての店頭受け取りによる通信販売では、全国に向けて販売している。日清の分類では「袋めん」となっている。後に、お湯を使わずに水を注いだ上で電子レンジで調理できるハリオグラス製の耐熱ガラスを使ったカップが発売されている(こちらには蓋が付属していないが、日清eショップで別途入手可能)。ハリオ社の直販サイト他で「ハリオイースタイルレンジカップ」として、同様の商品(こちらは蓋添付)が入手可能である。シンプルなカラー、デザインで「カップヌードル」の意匠は使われていない。ガラスカップだけでは、調理直後は熱くて素手で持てないため、プラスチック製の外カバーが付属。日清eショップサイトでは数種のカラーバリエーションや、どん兵衛、ひよこちゃん柄が販売されているが、店頭では数量限定のコラボ商品も販売されることがある。また、当初のプラスチックカップでは、特にカレーのリフィルを使うとカップにカレーの黄色が残ることがあったが、ガラスカップではその心配がない。さらに磁器製/樹脂製で電子レンジ調理に対応して持ち手をつけたマグカップ状のカップも発売され、各種リフィル(チキンラーメン、どん兵衛うどん/そば)と合わせて“eco style”シリーズとして展開している。2014年にはチタンクッカーも限定数量で発売された。水を容器に注いで電子レンジで煮込んで調理することを可能にしたカップヌードル。2008年10月20日より「カップヌードル レンジスタイル」の名称で発売開始。前述のとおり水を容器に注いで電子レンジで煮込んで調理する以外にこれまでのカップ麺同様、熱湯を容器に注いで調理する事も可能である(熱湯を容器に注いだ場合、電子レンジ調理は不可)。カップヌードル レンジスタイルの容器の体積と麺の質量に関してはカップヌードル レギュラーとカップヌードル ビッグの中間に値する大きさである。2009年5月11日、当商品名を「カップヌードル マイ・レンジタイム」に改名。これに伴い容器の体積と麺の質量をカップヌードル レギュラーとほぼ同等にした。カップ麺ではなくカップヌードル風味に味付けしたカップライス商品。2009年に発売された日清GoFan同様、パフライスに水を注ぎ電子レンジで約5分半加熱して調理する。2010年8月16日より近畿地区2府4県で発売開始。2倍以上の注文で生産が追いつかず2010年8月21日には一時出荷休止となった。同年9月27日から「カップヌードル味」が発売開始され、翌2011年3月7日には「シーフードヌードル味」も発売再開された。その後「カップヌードル味」は2011年7月25日から、「シーフードヌードル味」は同年11月21日から日本全国で販売開始された。2011年8月1日には、日清食品冷凍から「カップヌードルごはん カップヌードル味」の冷凍食品(冷凍米飯)が近畿地区限定で発売を開始した。2013年3月25日には、「カップヌードルごはん」をはじめとする「日清のごはんシリーズ」5品をリニューアルした。容器と調理方法の変更がなされ、仕上げ香味油を蓋から取り外し水を入れればすぐに調理できるようになった。また、個別パックの包装材を減らすことにより価格も大幅に下げられた。カップめんではなく、冷凍食品。醤油に味付けされたおにぎりが3つ入っている。価格は平均298円。2013年4月頃に全国発売。当初のCMでは食べながら口の中を見せる行為が物議を醸した。既に発売が終了しているもの。以下はカップヌードル派生・関連・発展商品。かつて販売されていたライス加工食品。1975年(昭和50年)に姉妹商品として同様の容器を使用し、自販機販売にも対応していた「カップライス」が発売された。従来から確立していた油熱処理技術とパフドライ(加圧乾燥)技術に新開発技術を組み合わせることによって、油っぽさを抑えた多孔質の米(アルファ化米状)にする加工技術が開発されたことにより、美味しいプリクックライス(既処理米飯)として商品化された。調理法は、熱湯を注いで数秒待ち、その湯を捨てた後に3分から5分蒸らすという、カップヌードルに比べ工程が増えていた。ラインナップにはチキンライス、ドライカレー、エビピラフ、五目寿し、赤飯などがあった。商品自体は優れているとの評価もあったが、消費者の割高感が払拭されず、発売後まもなく売上減少に至った影響で販売中止となった。1980年代にも同名の商品が発売され、CMや「Vespaプレゼント」キャンペーンなどの展開が行われたが、後に販売終了した。2013年9月2日にカップカレーライスが発売。日清GoFanやカップヌードルごはん同様、パフライスに水を注ぎ電子レンジで約5分半加熱して調理する(500Wでの場合)。当時のラインアップはビーフカレー甘口・ビーフカレー中辛・ビーフカレー辛口の3種類。発売から半年後の2014年4月7日に「日清カレーメシ」としてリニューアルされ、カレーメシ・中辛、カレーメシ辛口、カレーメシ大辛、トマトカレーメシの4種類がラインナップ。同年9月16日にシーフードカレーメシが新たに加わった。2015年6月1日に「日清カレーメシ2」に商品名が変更、リニューアルされ、ダイスミンチが大きめになった。イメージキャラクターは「カレーメシ君」で後に「カレーメシ2君」に改名した。CMでは、カレーメシ時代は「腹が減ったらカレーメシ!!」や「ジャスティス!!」というキャッチコピーが使用され、カレーメシ2になってからは「ペコチン!!」と言った直後、「ペーペコペーペコペーペコチン!!」というBGMが流れ、出演者全員が「ペコチンダンス」というダンスをする内容のCMが放送されており、ジャスティス!!のキャッチコピーは引き続き使用されている。2016年8月29日から、カレーメシとシーフードカレーメシが水を入れてレンジで調理する方式からお湯を注いで指定時間まで待つというカップ麺と同じ方式に切り替わった。ただし、レンジ調理式のカレーメシは継続販売している。「カップヌードル」の廉価版として日清食品が2006年3月20日から日本全国で発売しているカップ麺の名称。日清食品が、日本の社会環境や生活構造の変化から、カップ麺の愛用者の拡大のために、低価格のカップ麺として発売。オープン価格であるが、一時期は希望小売価格が125円(税別)に設定されていた。本製品発売前は100円ショップやディスカウントストアで、あるいは一般の店舗での安売りとして、100円前後の価格でカップヌードルが販売されることも珍しくはなかったが、本製品の発売後は低価格での販売については多くの店舗でこちらに切り替えられた。レギュラー(しょうゆ味)、カレー味、シーフード味の3種類で、パッケージデザインはロゴが「SOUP NOODLE」と表記されている以外、「カップヌードル」と全く同じである。「スープ感覚」を謳い、麺の重量は50グラム(発売当初は55グラム)と、カップヌードル(77グラム)より少なく、具材の量は、カップヌードル・ミニと同じ量(後発のスープヌードル キムチを除く)であり、必要なお湯の目安量はカップヌードルの300mlに対しスープヌードルは320mlで多い。レギュラーの肉は旧来のダイスミンチでありコロチャーは入っていない。なお容器は2011年12月出荷分までは発泡スチロール製を採用していたが2012年1月出荷分より既存のカップヌードル(ミニは除く)同様、紙製に変更された。カップヌードルと仕様は似ているが、カップヌードル商品を買うことで景品が当たるキャンペーン等では対象外商品になる。「スープヌードル」の派生商品として2010年12月6日より全国で発売しているカップタイプのワンタン。パッケージにはカップヌードルのパッケージデザインに「SOUPワンタン」と表記されている。鶏ガラ醤油味、ネギしお味(2011年3月14日発売)、コク旨みそ味(2011年8月22日発売)の3種類。カップヌードル公式サイトや商品紹介ページには関係する表記が無いが、パッケージには『カップヌードル』のロゴがついた派生商品。麺とスープをマグカップに入れてお湯を注ぐものである。姉妹品として『どん兵衛』の派生品『日清マグうどん』がある。自衛隊向けに作られているもの。内容はカップヌードルのレギュラーとほぼ同一だが、具の量が少なく味がやや濃い目になっている。パッケージデザインも異なる。また、後にシーフードヌードルと同等の物も追加された。自衛隊の購買以外に、日清食品のオンラインショップでも購入可能。国際線での提供用に日本航空 (JAL) と共同開発されたもの。ミニサイズ。2015年時点では「しょうゆ味」のみが通販等で入手可能だが、過去には「シーフード」等も存在した。味はややさっぱりした和風寄り。郵政公社時代には郵便局のお取り寄せカタログにも度々登場していた。うどん、そば、そーめん (過去の他バリエーションも) 含めて「ですかいシリーズ」として、別にカテゴライズされる事も多い。スポーツに取り組むすべてのアスリートに向けて、「スポーツヌードル 燃焼系」「スポーツヌードル 回復系」が、2006年7月10日からミズノの販売ルートを通じて、スポーツ用品店及びスポーツクラブ等の限定で、1個200円程度で販売された。「燃焼系」はL-カルニチン、「回復系」は大豆ペプチドが練りこまれている。カップは外側がシルバーの紙でできている。カップに「from CUP NOODLE」のロゴが含まれていて、カップヌードルの派生品である。ロゴは「スポーツヌール」と、カップヌードルに倣っている。日本生活協同組合連合会と共同開発して作った、ベースはカップヌードルの生協ブランドである。味のタイプ(フレーバー)としては、しょうゆ、シーフード、カレーのほかに、普段のレギュラーサイズの商品ラインナップにはないとんこつがある。カップヌードルのメーカー小売価格よりは安い。以前の容器は発泡スチロールだったが、現在は紙である。なお、コープヌードルのロゴは、「ド」の字はほかの文字と同じ大きさになっている。また、ベースのカップヌードルと比べて塩分が控えめとなっている。セブン&アイ・ホールディングス系列のスーパーやコンビニエンスストアで限定発売この商品はテレビコマーシャルにも力を入れている。CMソングはヒット曲になることが多く、国内外で受賞歴がある。1985年から1986年に放映された「パリ・ダカールラリー」編では、ラリー参加者のオートバイ・ライダーが食べているイメージを見せ「ハングリアン民族」というコピーを入れたCMを流した。曲はハウンドドッグのフォルティシモ。このCMによってヒット曲になった。1992年には米国ブラックミュージック界の大御所ミュージシャンであるジェームス・ブラウンがカップヌードル初代MISO(みそ)のCMキャラクターに起用され話題となった。彼の楽曲「Get Up(I Feel Like Being Like A)Sex Machine」の中のフレーズ「Get Up!」が日本人の耳には「ゲロッパ(ゲロッパ)!」と聴こえるという事もあって、それを「ミソッパ!」というフレーズに置き換え彼本人が歌うというセルフパロディ的な内容だった。近年、このMISOはしばらくカップヌードルのメニューからは外されていたが、味と具材を大幅に刷新し再びラインナップに加わったのは、奇しくも彼が亡くなる前月の2006年11月だった。2009年3月現在販売されている「カップヌードルMISO」は通算3代目にあたる。1992年より放送開始の、極端に小さなミニ原始人がマンモスを追いかける「hungry?」篇(アートディレクター:大貫卓也、映像ディレクター:中島信也、ナレーション:アニマル・レスリー)が、1993年にカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを受賞した。日本人ディレクターとしては初の快挙である。このCMには、日清のスタッフが「俺達の方が面白いCMを作れる、失敗した場合は責任を取って全員坊主になる」と会社に持ちかけ、企画を通させたという逸話がある。なお、このCMは好評を博したためシリーズ化され、ブロントテリウム、ウインタテリウム、メガテリウム、シンテトケラス(以上の五つは全て哺乳類)、モア(走鳥類、鳥類からの唯一の例)、ケツァルコアトルス(翼竜、爬虫類からの唯一の例)といった計七種の絶滅動物が次々と登場することとなった(この順番は登場順ではない)。1999年頃には、永瀬正敏をベルリンの壁崩壊の現場(1989年)やスペースシャトルの機内(1981年)、生前のジョン・レノン(1971年)やエルヴィス・プレスリー(1973年)、ミハイル・ゴルバチョフ(1985年)やカール・ルイス(1991年)や王貞治(1977年)など、20世紀を象徴する出来事や人物に対してデジタル合成で現場に居合わせながらカップヌードルを食べさせる「20世紀カップヌードル」篇が作られた。2003年ごろからは「Mr.Children」の楽曲を使用したCM「NO BORDER」篇を開始、このシリーズは回を増すごとに反戦色が強い映像となっている(国境のマーカーが並べたカップで線引きされており、人々がカップを取る事によって国境が消失するなど)。2005年11月2日からは国際宇宙ステーションで特注(宇宙空間持出規格適合)のカップヌードルを使って撮影した映像が放映された(最長宇宙滞在記録保持者のセルゲイ・クリカリョフ飛行士が出演)。ロケはスペースフィルムズ社が担当し、改造が施されたソニー製の小型業務用HDVカムコーダを国際宇宙ステーション内に持ち込み使い行われた。実際の撮影はステーションのクルー(宇宙飛行士)により行われ、地上からの撮影や演出指示等が難しい為、ほぼクルーに任せる形となった。本職の制作スタッフによる撮影ではない為、企画段階では映像素材としての質に心配があったが、地上にリターンバックされた撮影済みテープは、美しく輝く地球を見ながら食事を取るシーン等、非常にクオリティの高いものであった。2006年4月25日からは、「AKIRA」で知られる漫画家の大友克洋をプロジェクトチームに加え、23世紀をテーマに「FREEDOM=自由」を求める少年たちの物語をSF風に描いた新シリーズ「FREEDOM-PROJECT」(楽曲は宇多田ヒカルが担当)がスタートした。2008年のエコカップ切替時より木村拓哉がCM出演していた。2010年4月からは「この味は、世界にひとつ」シリーズがスタート。「音楽×カップヌードル」をテーマに有名アーティストの曲をカップヌードルをテーマにした替え歌に置き換えるCMで、元となる曲のPVをそのまま映像に使用し、歌詞を替えた部分はCGを駆使して口の動きを歌詞に合わせて変えるなど、非常に手の込んだ作業を行っている。替え歌を唄う人物の正体については公表を控える方針となっている。ラジオでもコマーシャルが作成されており、過去にはニッポン放送で23時の時報前にカップヌードルの宣伝がニッポン放送のアナウンサーを起用し放送されていた。また、カップヌードル発売30周年・35周年記念イベントの一環として同局にてラジオCMが作成されている。ラジオについては2008年8月をもって一度終了したが、2010年中盤にニッポン放送の23時台で復活し、テレビCMと同様の「この味は、世界にひとつ」シリーズが放送されている。前述のにおい移りの事件発覚後は、移り香の注意を促す社告形式のCMも作成された。歴代のCMの多くは大阪府池田市のインスタントラーメン発明記念館で視聴することができる。また、安藤宏基・日清食品ホールディングスCEOの著書である『カップヌードルをぶっつぶせ!-創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』(中央公論新社 ISBN 978-4-12-004065-8)に付録として付いているDVDでも「hungry?」編と「NO BORDER」編の2編が視聴できる。2012年、夏場に放映したAKB48を起用したCM内において、カップヌードルライトを食べる前に氷を入れて食す「アイスカップヌードル」なる食べ方を紹介。2014年の夏ごろからは、外国から見た日本文化を紹介する「SAMURAI,FUJIYAMA,CUPNOODLE」シリーズを制作。「現代のサムライ編」と「壁ドン編」、「本音と建前編」放送された。2015年の6月から「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」をスローガンにCMを制作。1990年代後半に放映した映像は、カップヌードルに入れられた豚が夕日の中車に乗せられどこかへ運ばれて行くのを子豚が泣きながら追いかける内容で、「動物愛護の配慮にかけている」や「子供が泣く」などのクレームが多数来た事から早々に放映中止となった。2005年上半期に放映した映像は、少年兵が銃を携えて海を見張っているが、妹がやってくるとあどけない笑顔に戻り、『世界には、約30万人の少年兵がいる。彼らのために、私達は何が出来るだろう?』という啓発メッセージも入っていた内容で、日清は「少年兵がいる現実を考えてほしい」という社会道徳的意図に基づいて製作したが、放映開始当初から物議を醸した。重要な啓蒙メッセージが見落とされて「少年兵を肯定している」との誤解による苦情を一部より受け、結局放映開始からわずかの期間で中止した。2016年3月30日から放映された映像は、「OBAKA's UNIVERSITY」シリーズの第1弾として製作され、矢口真里、小林幸子、新垣隆、畑正憲が教員役、ビートたけしが学長役を務めるものであったが、表現を問題視する苦情が多く、4月7日に中止された。日清食品が公式サイト内の「OBAKA's UNIVERSITY」特設サイトに掲載したお詫びにはどの表現が問題視されたかは記載されていないが、矢口の不倫騒動のネタに苦情が集まったのではないかとする報道もある。()は出演しているCMの商品名。特別表記がないものはカップヌードル総合CMの出演者。ほか2008年8月終了。2012年7月から翌年3月まで『AKB48のオールナイトニッポン』限定で再開されてた。ニッポン放送では月曜 - 土曜日の22時58分頃に毎日放送していたが、月曜 - 木曜に放送されていた22時台のヤング番組のジングルの中のうちの1つを使用していた(カッコ内の番組はそのジングルの番組)。ジンクスもあり、番組が変わった後もしばらくは前番組のBGMを使用していた。カップヌードル発売40周年の節目となる2011年4月26日から6月30日までの間、『歴代カップヌードル復活総選挙 40th Anniversary CUPNOODLE』と題して、過去に発売されたカップヌードル73種類の中から、復活及び限定発売を賭けて、カップヌードル公式サイト内にて行われたキャンペーン。2011年9月16日に選挙結果が発表され、投票数約186万通の順位は、1位「カップヌードル 天そば」、2位「カップヌードル ブタホタテドリ ローストしょうゆ味」、3位「カップヌードル スパイシーカレー」となり、3位から順に2011年11月から1カ月ごとに復刻版が発売された。カネミ美和から蓋付マグが製造・販売されている(これらのマグはカップヌードルリフィル用のカップとはサイズが異なる)。また、カメヤマからカップヌードル(レギュラー)の容器そっくりのろうそく「カップヌードルキャンドル」が製造・販売されている。
出典:wikipedia
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