『私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ』(しりつきりしゃがくえんミステリはくしょシリーズ)は、講談社ノベルスより刊行されている霧舎巧による日本のライトノベル。カバーイラストは西村博之が担当している。シリーズ開始時のキャッチコピーは「霧舎が書かずに誰が書く!ライバルは『金田一少年の事件簿』傑作学園ラブコメミステリ!」。1998年の神奈川県を舞台としており、シリーズ第1作『四月は霧の00(ラブラブ)密室』が発売された後には「毎月1冊ずつ出るのではないか」などと噂は流れたが、実際には平均して一年以上の間隔があいての刊行となっている。2002年2月の刊行開始以来、2013年2月現在までにシリーズ合計で10冊が出版されている。各巻にはさまざまな趣向が凝らされており、それらはすべて物語のヒントへとつながっているのが特徴。同作者の「《あかずの扉》研究会シリーズ」とリンクしている部分が多い。3学期制の各学期末には2冊同時刊行が行われているが、その場合各巻はあくまで独立した事件を扱っているものの連携している部分もある。作者の霧舎は本シリーズについて「ミステリの要素を取り込んで成功した漫画があるのならば、逆にミステリの方も漫画のそれを使っていいのではと考えた」との趣旨でコメントしている。霧舎はまた「九分九厘確実なこと」として、本シリーズは1998年の4月から1999年の3月まで毎月琴葉と棚彦、2人を取り巻く面々が毎月遭遇する事件を順次扱っていくと言う体裁を採り、シリーズ終了時にはミステリの一覧表が出来上がることを目指していると述べている。作者の思惑通り、本シリーズを「ミステリー漫画世代を本格推理小説へといざなうという狙いで書かれており、文章やキャラクターが読みやすく感情移入しやすいよう工夫されている」との趣旨で評した例もある。『一月は合格祈願×恋愛成就=日常の謎』作者あとがきにおいて、『二月』の事件は「毒入りチョコレートによる毒殺トリック」とし、『三月』はシリーズ開始当初からの構想どおり「名探偵最後の事件」とする予定である旨が表明されている。(注)以下、各巻を個別に指す場合には記述の簡略化のため適宜『○月』の形式で省略する。羽月琴葉は高校2年生。警察官である母親の転勤に伴いこの4月から霧舎学園に転校してきた。転校早々遅刻してしまった琴葉は、始業式が行われている体育館に向かう途中で霧舎学園の伝説の霧に巻かれ、その中で同年同日に生まれた小日向棚彦とファーストキスをしてしまう。それ以降、琴葉と棚彦の周りでは毎月「事件」が発生する。霧舎学園の伝説における「《真の求道者》」たらんとする頭木保、『四月』の事件の結果琴葉が属することとなる放送部の先輩である坂下のの子や成沢冬美、琴葉の前の学校でのクラスメートである蘭堂ひろみといった生徒達と、脇野啓二郎ら霧舎学園の教師達、かつてはみずからも霧舎学園の生徒であり「伝説」の紡ぎ手であった琴葉の母羽月倫子らにより、1998年度の霧舎学園を舞台として新たな伝説が作られていく。霧舎学園では学園の由来から毎年1学期の始業式と3学期の終業式には敷地内に霧を出現させる習慣がある。そして、その霧にまつわる伝説が存在する。しかし、この伝説には続きが存在する……。特段の記述のない登場人物は『四月』より登場している。講談社ノベルスより刊行。2冊同時発売(3学期制の各学期末の月を含む場合)の場合のプレミアムセットも刊行されており、独自のISBNコードも採番されている。
出典:wikipedia
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