『三つの歌』（みっつのうた）は、1952年1月7日から1970年3月30日まで18年3か月、ラジオ第1で放送された聴取者参加型の娯楽番組である。「みんなに親しまれた古い歌、だれでも知っている新しい歌…」。弾むような声の宮田輝の司会で、出場者が天池真佐雄のピアノのメロディーを聞きながら歌詞を間違えずに歌う番組である。3曲を歌えると2000円、2曲で500円、1曲と300円の賞金がもらえ、調子のはずれたものでも大目に見られた。クイズのスリルと“のど自慢”的興味、それに出場者の歌をリードする天池の手慣れたピアノ、宮田と出場者とのユーモラスな会話のやり取りが聴取者に好評だった。『三つの歌』は放送が始まるとたちまち人気番組となり、常に聴取率ベストテンの上位を占めた。番組開始当時は、週1万通以上の申し込み葉書が殺到し、地方での公開放送は各地で歓迎された。『20世紀放送史』 - 編集：NHK放送文化研究所／発行：NHK出版（2001）

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